今週から、当地でも秋の訪れを感じさせる空模様が続いている。透明な青空に浮かぶ、すじ雲(巻雲)、うろこ雲(巻積雲)、ひつじ雲(高積雲)などの雲が、低い湿度とあいまって、さわやかな雰囲気の景色を創りだしている。
桐生川にて(上流方向、北方向)
一作日のことであったが、波状雲状のひつじ雲が川の流れを想わせるように一定の方向に集まりはじめた。
桐生川にて(下流方向、南方向)。並びはじめたひつじ雲と太陽光による彩雲
間もなく、それらの流れは互いに接近して、大河の流れに変化した。
流れは、手持ちの広角レンズ(17 mm)ではカバーできないほどまでに広がり長くなった。人が通らなければ、散策路に寝転んでゆっくりと見上げていたかったが
流れが下流で狭まってしているは、遠近法の効果によるものである。
大河は約20分後に消え去った。秋の空は変わりやすい。
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これまでに桐生川の流れの方向に雲が並ぶ景色を何度か見てきたが、ひつじ雲が大河の流れのように密集して一定の方向に配列している景色に、今回初めて出会った。
なお、桐生川(一級河川)は東と西側を山並み(300-1000 m)で囲まれた半盆地地形の区域を流れている。当日は北風(上流から下流方向)が吹いていた。
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10月10日午前、桐生川にて。EF 17-43 mm F4L、太陽光、RAW → JPG。