こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

天気の変化が大きかった大晦日(2019年12月)

2019-12-31 | 雑感

今日は天気の変化が激しい大晦日になった。

朝(濃霧の中での日の出)

 

午後(短時間のことながら、突然の曇りと強い北風)

 

夜(月齢3.9の月とオリオン座などが目立つ星空)。

 

 

良いお年をお迎えください。

                     kotsunagi567

                2019年12月31日。


うろこ雲が広がった後の夕焼け(2019年12月)

2019-12-30 | 夕景

西の空に雲が浮かんでいるときの落日は好奇心をかき立てる現象である。そのときの光景が雲の存在で多様に変化するからだ。うろこ雲が青空に広がる有様を眺めた後、私は何時もの散策コースで落日のときを待った。太陽光が雲で散乱されたために、赤い夕陽を眺めることはできなかったが、思わずシャッターボタンを押したくなるような場面が落日の過程で現れた。この日において、日の入りは16時37分(群馬)であった。

 

流れは桐生川である。夕陽に染まったうろこ雲が水面に映り込む。

 

 

待ち望んでいた場面である。落日が進むにつれて、光芒とそれによる彩りが現れてきた。

 

マジックアワーが始まると、上空の雲は波状雲に変化した。温度変化によって、気流が波状になったためである。

 

ところで、写人は川に架かる橋の上で夕景を眺めていたが、北方向(川上側)の景色は西南方向(川下側)のそれとは対比的なものであった。

 

明日、当地の天気は晴れとの予報が出されている。令和元年大晦日においては、どのような夕景が現れるだろうか。

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撮影、12月29日夕刻、桐生市にて。

 


冬の青空に広がるうろこ雲(2019年12月)

2019-12-30 | 

ひつじ雲は秋の風物詩といわれている。ところが、昨日の午後、どうしたことであろうかと思いたくなるほど、うろこ雲が青空にひろがった。

 

うろこ雲での太陽光の屈折と反射によって彩雲などが現れることを期待したが。

 

南西方向の雲は強い風で吹き流されてしまった。(残念)

 

 

他の方向でのうろこ雲。

 

 

冬のうろこ雲は、前線や低気圧が近づいたときにあらわれるので、天気が下り坂になるサインとのこと(Weathernews HP)。事実、今日は朝から上空は厚い雲で覆われている(夕刻には日差しが現れると予想されているが)。


今日の朝景と夕景、2019年12月

2019-12-23 | 朝景

今日は朝夕の景色が劇的に変化した。朝夕での散策コースでしばし眺めた光景から。

霧(霧雲)と冠雪の景色(午前7時頃)

 

市街地の北方向の山並み(標高、1,000 m)が冠雪の状態になっていた。

 

 

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八ヶ岳連峰方向に沈む夕日(午後4時過ぎ)

 

 

夕日が沈む頃、八ヶ岳連峰は厚い雲で覆われた。しかし、夕日と夕日の染まる雲の織りなす光景が印象的であった。

 

撮影、12月23日、桐生市において。

 


診察室のドアに貼られていた「医者にかかる10箇条」(2019年12月)

2019-12-22 | 雑感

先週、隔月ごとに受診している公立病院において診察室のドアに貼られている10箇条を、入室のコールを受ける前にメモしてみた。

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1.伝えたいことは、メモをして準備

2.対話の始まりは、あいさつから

3.より良い関係づくりは、あなたにも責任が

4.病状と病歴はあなたの伝える大切な情報

5.これからの見通しを聞きましょう

6.その後の変化を伝える努力を

7.大事なことは、メモをとって確認

8.納得できないときは、何度でも質問を

9.医療にも不確実なことがある

10.よく相談して、治療方法を決めましょう

  ○○病院 患者サービス向上委員会 平成20年1月

 

NPO法人ささえある医療人権センターCOML(コムル)のホームページには、「新・医者にかかる10箇条」が記載されている。

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この10箇条を黙読しながら、自分は患者としてどのように対応しているか自己採点をしてみた。

挨拶は当然のこととしてプリントした病歴を、わたくしは初診時に必ず提出することにしている。その他については後日に。

 

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西側の山林方向にて(20日正午頃)

 

サザンカ(20日正午頃)


今年の花から、サイハイランとヤワタソウ

2019-12-21 | 赤城自然園

どちらも赤城自然園で出会った花である。この日、サイハイランとヤワタソウの開花情報に誘われて、私たちは園内を散策した。入園時に教えていただいた場所の周囲を行きつ戻りつして、ときどきは木漏れ日が射すような薄暗い木陰で、花を見つけた。

サイハイランは(采配蘭、ラン科サイハイラン属の多年草)、地味な部類のランといわれている。ところが、木漏れ日を受けたとき、数株の群れは実に慎ましやかで美しい花を開くランに変身した。花茎の高さは20-30 cmであった。

 

 

采配を思わせる花序の形、淡紫紅色を帯びた唇弁、淡色系の側花弁、棒状に突き出たずい柱などが、私たちの視線の先に浮かび出たのであった(持久戦(約30分)の褒美として)。

 

 

木漏れ日が去ったときに。

 

各株に緑葉が一枚付いている。しかし、サイハイランは、葉を持ちながらも、菌根菌に炭素源を依存する部分的従属栄養植物である。そのため、移植を試みても、ランは数年以内に枯死するといわれている

 

余談ながら、自然園の開花情報で紹介されていたのは、この群れであった。

 

ヤワタソウ(八幡草、ユキノシタ科ヤワタソウ属の多年草、日本固有種)は、マルバタケブキに囲まれている木陰で、花を開いていた。大きな葉(10-30 cm)に似合わず、花は小さかった(1 cm程度)。しかし、その形と色は私たちにとって強く印象に残るものであった。このものは、山地の谷沿いのような暗い湿った環境を好み、本州中部以北に分布する。花は下向きに咲き始めるが、後に上に向くとのことである。画像は、その重さに少し閉口しつつ持って歩いた望遠レンズ(200 mm、F2.8)が威力を発揮した結果である(苦笑)。

 

 

 

花には、キレンゲショウマのそれを想わせる雰囲気がある。八幡草との名は興味深いが、花名の由来ははっきりとしていないようだ。このものの仲間には、九州と四国(愛媛県、香川県)に分布している、ワタナベソウ(渡辺草、花名は発見者への献名)がある。

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撮影、2019年6月。

 


あるときに出会ったカッコソウ、鳴神山系にて

2019-12-20 | 

鳴神山でのカッコソウについては既に記事をアップしているが、ある年に撮った画像(RAW)を再現像してみた。このときの花は当たり年のものである。ちなみに、今年は早春での不順な天候による被害を受けた花が少なくなかったようである。

移植地での花から。移植地は尾根(椚田峠付近)に設けられている。

移植地では、雌しべが短い短花柱花のみならず、雌しべが長い長花柱花も見られる。画像のものは長花柱花である。カッコソウでは、種子繁殖が異柱花間で行われとされている。

 

以下のものは短花柱花である。かつて、花期には山頂付近で花の色が目立つほど、カッコソウは生えていたと聞いている。しかし、人為的原因によって、近い将来に絶滅するだろうと危惧されるまでに、自生地は激減している(桐生市ホームページから)。

 

画像の花は鳴神山系の険しい箇所で咲いていたものを望遠レンズで撮ったものである。しかし、この年以降、私はこのような花の群れを見ていない。

 

撮影、2013年5月。


今年の花から、シコクカッコソウ

2019-12-19 | 

カッコソウ(勝紅草)はサクラソウ科サクラソウ属の多年草である。このものは、基本種であるカッコソウと変種であるシコクカッコソウに分けられている。前者は北関東のごく狭い地域(群馬県桐生市・みどり市)に、後者は四国の限られた地域(愛媛、徳島、香川など)に分布している。

今年は、北関東のあるスポット(山)で、偶然のことながら、シコクカッコソウの小さな群れに出会った。藪で囲まれた草地で、このものの花は木漏れ日を浴びていた。

 

カッコソウ(基本種)には保護地で何度も出会っているが、シコクカッコソウを山地で見たのは初めてのことであった。花の魅力に感動を覚えながらも、群れの出所については疑問を持たざるをえなかった。

 

群れでの花。どちらもシコクカッコソウである。

 

白花のクローズアップ。このものは雌しべが短い短花柱花である。雄しべは5個である。そして、花びらの付け根(花喉部)は黄緑色を帯びている。

 

ところで、シコクカッコソウ(四国勝紅草)は四国固有種であり、「特定希少野生動植物」に指定されている。そして、愛好家による採取が種の存続を脅かす要因となっている(愛媛県ホームページから)。私が出会ったシコクカッコソウは何らかの経緯で移植されたものであろう。しかし、採取されることなく、これからも美しい花を開いてもらいたいものである。なお、シコクカッコソウの撮影場所は記さないことを、お許し願いたい。

 

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こちらはカッコソウである(長花柱花)。みどり市の保護地にて。花喉部は濃赤褐色を帯びている。

 

 

カッコソウは、鳴神山の固有種として環境省「種の保存法」によって保護されている。このものの採取、移動、売買などは禁止されている。

 

撮影、2019年5月上旬。


ある方向の空模様を数日間ほど連続して撮ってみた(2019年12月)

2019-12-16 | 朝景

関東平野と山地の境目に位置している市街地に住んでいると、変化の多い空模様に出会う。ときどきは、気圧の谷があたかも市街地上空を横断しているような空模様も現れる。そのため、当方は朝夕の散策において必ずカメラと交換レンズをザックに入れて歩く。今回は朝の散策の途中で、展望台(山)から山地方向の空模様を、6日間ほど連続して撮ってみた。

12月15日

 

東方向は薄い雲で覆われていた。そして、朝の太陽を囲む輪状の虹(日暈(ひがさ))が現れた。

 

12月14日(午後は、木枯らしを思わせる強い風が吹いた。)

 

12月13日(ひつじ雲が上空を覆っていた。)

 

12月12日

 

12月11日

 

12月10日(里山には、まだ落葉樹の黄葉が残っていた。)

 

気象庁ホームページによると、気象台・測候所において(一部の気象台を除く)、雲{雲量、雲形、雲の向き(雲片または雲塊の進行している方向)}、視程、大気現象、現在の天気は、観測者が目視によって観測しているとのことである。

徒然なるままにレンズを空と里山に向けてきたが、今回の結果から短期間でも連続して撮ることの意義を少しは見いだせそうな気がする。

 

ところで、前日に雨が降った朝には、山並みが霧(霧雲)で囲まれることがある(11月中旬に撮影)。