日の出前の透明で濃いブルーの彩りに、わたくしは惹かれています。そして、自分達の街を囲む山並みは広大な日本庭園での借景であり、その借景の上に浮かぶ雲は何にも換えがたい自然の造形であると想像しています。
この日、墨で描かれたような雲が浮かぶ構図が自分には印象的でした。コロナ禍以来できなかった美術館巡りを再開したいと思いながら、わたくしはブルータイムでの彩りにレンズを向けました。
ー 7月2日、桐生市にて ー
日の出前の透明で濃いブルーの彩りに、わたくしは惹かれています。そして、自分達の街を囲む山並みは広大な日本庭園での借景であり、その借景の上に浮かぶ雲は何にも換えがたい自然の造形であると想像しています。
この日、墨で描かれたような雲が浮かぶ構図が自分には印象的でした。コロナ禍以来できなかった美術館巡りを再開したいと思いながら、わたくしはブルータイムでの彩りにレンズを向けました。
ー 7月2日、桐生市にて ー
先月後半から、3月までの寒さは何であったろうかとの思わせるような天候が今月5日まで続いた。気象庁の全国観測値ランキング(日最高気温の高い方から)に、自分達が住んでいる街の名が2回(6位(4月28日)、5位(5月5日))ほど載った。一転して今日は、午後から雷雨とそれに続く小雨で幾分か肌寒い天気になっている。
ところで、雨が降ったときの翌朝において晴れると、当地では必ずと言えるほど周りの山並みに霧が立ちのぼる。アップした画像は先月下旬に出会った早朝での深緑、霧、青空によるコントラストである(午前6時頃)。
霧に包まれる1,000 m 峰(この峰は市街地商店街からも見える)
この日、朝日は山頂の右側(南側)から昇った。山頂から朝日や月が昇る時期もある。
朝日を浴びる雨に濡れた庭の住人達
ツクシシャクナゲ(筑紫石楠花)
クマガイソウ(熊谷草)、雨に濡れた葉が活き活きとしている。
昨年の葉をすべて切ったら、新しい葉が多く出てきた。
このものは耐寒性、耐暑性に優れ、病害虫による被害もほとんど受けないので、造園や緑化用草花として広く利用されている(みんなの趣味の園芸、NHK出版)。庭においても、植えたわけでもないのに、このものは定住者になった。
今日も早朝からはっきりしない空模様が続いている。昨日は一昨日にも増して気温が高くなり(最高、27.5℃)、花粉と黄砂が飛散したために、視界はクリヤーでなかった。ところで、先週のある日(27日)のことであったが、今日を含めて三日間での状態からは想像できない位まで、日の出直後に周囲の山並みが赤く染まった。
この日、終日雨模様であった前日とは異なり朝から晴れるとの予報が出されていた。それではと、午前5時頃から散策コースの展望スポットで日の出のときを待った。
赤く染まる1,000 m 峰
通常、当地では前日に雨が降り翌朝は晴れると周囲の山並みが立ちのぼる霧で覆われる。このときは霧は山並みを覆うまで広がらなかった。日の出とともに冷たい北風が吹きはじめたからであった。結果として、視程(視界)はきわめて良くなった。
ー里山でのモルゲンロートー
モルゲンロート(ドイツ語)は朝日で山肌が赤くなるシーンである。登山の世界において、モルゲンロートとの表現は高い山を対象にしているようだが、ここではその対象を里山まで拡張してみた。
日の出直後にて(午前5時半頃)
吹き寄せる北風は冷たかったが、
それに耐える価値があるほど、里山のモルゲンロートは当方にとって印象的であった。
山城址がある山頂(城山、361 m)も赤く染まったので、そこを望遠(300 mm)でクローズアップした。山城址はソメイヨシノなどで囲まれている。
ソメイヨシノが満開になったときに、このときのようなモルゲンロートが現れることを期待して
そして、西側の山林も赤く染まった
モルゲンロートが強く現れたのは、日の出直後の太陽光がいつもより赤かったためである。前日の雨で増した大気中の水蒸気によって波長の短い青系の光は大気中で散乱されたが、波長の長い赤系の光はあまり散乱されずに山肌まで届いたからだ。余談ながら、黄砂が飛来しているこの三日間において、モルゲンロートは全く見られなかった。黄砂が赤系の光までも散乱したためであろう。
朝日がさらに昇ると青系の光も届く。結果としてモルゲンロートは消えた
ところで、前日において終日雨模様であったにもかかわらず、
視界はこの時季にしては稀なほど透明であった(午前7時頃)
ー庭の花々、近くの尾根から昇った朝日を浴びてー
ゲンカイツツジ(玄海ツツジ、園芸種、光源氏)
葉の展開に先がけて、花が開く。花の色は光が当たる程度に応じて変化する。
ミツマタ(三椏)
クリスマスローズ(原種系)
午前10時頃までしか日が当たらないコンクリート壁のそばに飛んだ種子によるもの
茎の高さは 20 cm程度である。
ー撮影、3月27日ー
関東地方に対しても梅雨入りとの気象情報が出された。連日、上空は厚い雲で覆われているが、ときには雲が切れて思わぬ景色が現れる。昨日では、午前6時頃から梅雨の晴れ間を思わせるような空模様が1時間ほど続いた。
周囲の山並みでは、雨で濡れた山肌が日差しで温められると、濃い霧が立ちのぼる。これは、何度見ても見飽きない梅雨の晴れ間にふさわしい風景である。
色彩の乏しい厚い雲で覆われるこの時季、雲間に見える青空はひときわ美しい。
この後は、典型的な梅雨の空模様が今日まで続いている。
ー13日午前6−7時、ホワイトバランスは太陽光に設定した ー