こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

冬桜と紅葉、桜山公園(群馬県藤岡市)にて(その2)、2018年11月

2018-11-17 | 公園・庭園

 

公園には7,000本の桜が植えられていると聞く。今回は、桜花、紅葉、黄葉、そして緑葉の共演による晩秋の彩りが、私たちには印象的であった。

 

 山頂の標高は591 m、そしてさまざまな散策コースが設けられている。私たちは第一駐車場から山頂に向かった。そして、山頂付近の周回路を歩いた。

 

冬桜では、花が枝もとから咲き始めて、徐々に枝先の蕾が開く。これは 春の桜には見られない特徴であり、冬桜の開花期間が長いことの所以である。

 

 

葉は小さい。ここでの冬桜の別名でコバザウラ(小葉ザクラ)であり、マメザクラとオオシマザクラとの雑種である。花の色は白色から淡紅色である(藤岡市HPによる)。

 

花柄が短く、花びらの先端に切り込みがない。梅の花を連想してみる。

 

 雲漏れ日を浴びる、東御荷鉾山(みかぼやま、1,246 m)と西御荷鉾山(1,287 m)。この風景に、私たちは心を動かされた。

 

 

撮影、11月16日13-15時。


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今回よりも気象条件が格段に良かったときの展望写真を加える(2011年11月下旬)。

桜山と対峙する山並み。谷間が霧や雲海で覆われることもあると聞く。

 

雨降山、東御荷鉾山(1,246 m)、そして西御荷鉾山(1,287 m)。広葉樹の黄葉と人工林の緑葉との対比が印象的であった。

 

このときは、筑波山がはっきりと遠望できた。桜山公園と筑波山は100 kmほど離れている

 


冬桜と紅葉、桜山公園(群馬県藤岡市)にて(その1)、2018年11月

2018-11-16 | 公園・庭園

冬桜と紅葉による彩りを眺めるために、桜山公園を散策してみた。この公園は県立森林公園(15 ha)と藤岡市公園(32 ha)で構成されている。公園の山頂は高い位置(標高 591m)にあるので、山頂周辺からは桜や紅葉との組み合わせによる雄大な展望が楽しめる。


公園の入り口(庭園)での紅葉と東御荷鉾山(みかぼやま、1,246 m)。

 

冬桜(桜山公園)は国の名勝及び天然記念物に指定されているとのこと(公園散策マップから)。広葉樹の紅葉を背景として。


雨降山、東御荷鉾山(1,246 m)、そして西御荷鉾山(1,287 m)。

 

山頂周辺の散策路にて(1)。

 

山頂周辺の散策路にて(2)。

 

山頂周辺の散策路にて(3)。

 

山頂周辺の散策路にて(4)。

 


撮影、11月16日12-15時。 EOS 6D、EF 100 mm F2.8L、EF 17-40 mm F4L。


桜がある景色、山寺(立石寺)付近にて、2015年4月下旬

2015-04-28 | 公園・庭園

先週土曜日に山寺(立石寺、山形市)で撮った画像から


何時かは桜の季節に山寺を訪れてみたいと、私達は思っていた。今年も昨年と同様に、春の余寒は長めであったが、先週末から夏日との表現が気象情報に出てくるようになった。

今年は桜前線の北上が例年にくらべて早まっているようである。実際、山寺でもソメイヨシノは終盤となっていた。しかし、ヤエザクラ(八重桜)の花は唖然とするほど美しかった。




五大堂は岩壁の上に建てられている。

 

午後の斜めからの日差しを浴びている八重桜と草の緑との対比が、私達にとって印象的であった。


 

八重桜が花吹雪になると、どのような場面が現れるであろうか。奥の背景は山寺である。

 

山寺眺望図。左側は五大堂であり、右側(岩壁の上)は釈迦堂である。

 


昨年のことであったが、芭蕉堂の茶席で、亭主役の方が桜の季節での山寺の魅力を静かに語った。




山寺とJR仙山線。鉄橋や電車が山寺の雰囲気に合っている。



 

雪の多い冬を経てきた桜の花の色は、自分達が住んでいる街で見るものよりも一段と濃い。この後、私達は930段の階段で五大堂に向かった。


4月25日午後、立石寺付近にて。

 


しだれ桜、大学のキャンパスにて、2015年4月

2015-04-11 | 公園・庭園

市内の大学(国立大学法人)では、キャンパスを囲んでいるソメイヨシノの花が終盤になると、しだれ桜の花が盛りのときを迎える。

今年の花から(4月11日、群馬県桐生市)

 

 

建物の外壁に映る雲がゆっくりと動いている。そして、桜の隣では他の花木が蕾を開こうとしている。

ビルが建ち並ぶキャンパスで、枝垂れ桜は心和む存在である。

 

 

太い幹から吹き出ている小枝で、八重の瑞々しい花が開いている。桜の強い生命力を感じせられる。

 

 

 小枝での花の美しさと優しさに惹かれて。


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キャンパスの池の周辺に植えられているヤエベニシダレは、水面まで枝垂れて見応えのある花を開いている。桜はある財団(OB)から寄贈されたものである。そして、京都の造園家、佐野籐右衛門氏に、品種の選定を依頼したと言われている。


 

池には長い歴史の面影がある。池がどの位の人数の若者に見つめられ、思い出の存在となっているだろうか。

 

花と蕾の彩り






キャンパスの歴史を知る古木は、桜の美しさと存在をサポートしている。自戒の意を込めて。

 


 

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昨年に撮った画像から(2014年4月中旬)


 奥の木造の建物は創立当時(100年前)のものである。

この建物はNHKの連続テレビ小説「アンと花子」や「純情きらり」に登場している。


桜とカエデの花

 

 

 

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明日は「しだれ桜を観る会」が開かれる。この会には、毎年3,000名以上の市民などが参加すると聞く。


徽軫(ことじ)灯籠、兼六園にて、2010年2月

2015-01-28 | 公園・庭園

金沢の宿で、北国新聞(2010年2月13日、12版、第42058号)のコラム欄「時鐘」を読み、バンクーバー冬季オリンピックのエンブレム(紋章)と兼六園の徽軫(ことじ)灯籠とが似ていることを、私は知った。それ以後、オリンピックのテレビ放送を見るとき、私の目線は自ずからエンブレムに向かう。



徽軫(ことじ)灯籠は、兼六園のシンボルとして、余りにもよく知られている。いまさら撮ってもと思いながらも、コラムのことがあるので、私はレンズを向けてみた。ところで、徽軫(ことじ)とは難しい漢字である。兼六園の案内には、この雪見灯籠が琴の糸を支える琴柱(ことじ)の形に似ていることから、徽軫灯籠と言われているとある。そうなると、灯籠の前の石橋(琴)を入れて撮らねばなるまい。この日(13日)は土曜日にて、渡る人がいない瞬間を見つけることは結構むずかしかった(10時半頃)。

 



余禄として、灯籠の前を白サギ(鷺)が横切る場面に遭遇した。灯籠を撮ろうとして、ファインダーを覗いていたときのことであった。まったく予期していなかったで、予め設定していた、シャッタースピード(1/100秒)を変更する間はなかった。なんとか、この絶好の場面を撮ることができた。灯籠の脚の形と鷺の翼の広がりの形との対比が面白いと、私は思う。無理なこじつけかも知れないが。 



冬季オリンピックのエンブレムの形を少し意識した方向からの画像である。霞ヶ池の奥にある建物は内橋亭と呼ばれている。 

 


バンクーバー冬季オリンピックのエンブレムと兼六園の徽軫灯籠との組み合わせ、これは地元紙ならではの記事が示す真骨頂である。ところで、私は、北国新聞を読んで初めてエンブレムの形を意識するようになった、遅咲き派である。

 



終わりに、霞ヶ池の周辺や園内で撮った画像から。


白加賀


マササク(満作)



前ブログ「こつなぎの写真ノート」から加筆転載(15年3月、画像の再アップロード)


武蔵丘陵森林公園にて、原種シクラメンなど、2012年3月

2015-01-16 | 公園・庭園

国営武蔵丘陵森林公園(埼玉県滑川町)は広い。入口(中央口、南口、西口)を目的に応じて選ばないと、かなりの距離を歩き回ることになる。自転車専用通路をレンタル自転車でとの方法もある。私達は、中央口から入場して原種シクラメンが植えられてる花壇へと急いだ(3月22日、天候は薄曇り)。画像はクッリクすると、拡大することができる。


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原種シクラメンは、落ち葉が積もっている花壇の中で花を開いていた。

このものは園芸種のくらべて小振りであるが、花には独特の存在感がある。

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原産シクラメンは20種類ほど知られている。公園のものはコウム種である。花期、冬から早春。

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私達が訪れたとき、花は接写できないような距離の位置にあった(望遠レンズ使用)。

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シクラメン: サクラソウ科の多年草。原産地は地中海沿岸からペルシャの間の低い山岳地帯。

花の姿がかがり火を思わせることから、かがり火草との別名がある。

 

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公園で撮った数種類の花

シクラメンのそばで咲く原種クリスマスローズ(ニゲル)。この清楚な花と原種シクラメンとのマッチングが面白い。

シクラメンの花言葉は嫉妬であるらしい。

 

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園内の落ち葉の中に、オオミスミソウ(雪割草)

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植物分類学上では、ユキワリソウはこのものではなくてサクラソウ科の高山植物であるとされている。

サクラソウ科の雪割草(長野県白馬村八方尾根にて、2011年6月中旬)

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早春花としてのクロッカス(アヤメ科)も園内に多い。ところで、秋咲きのものはサフランとして区別されている。

木と落ち葉の中でのクロッカスは野趣を感じさせる。

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ここは森林公園である。そのため、早春の木の花が咲いていた。


トサミズキ(マンサク科)

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このものは四国(高知県)の蛇紋岩地に自生していると聞く。私達は、何時か自生種を見たいと思う。

 

 

アテツマンサク(中国地方、四国、九州に分布)

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萼が黄色や画像のような色を帯びている。岡山県に自生地があると聞いたことがある。花弁は細麺を想わせる。

 

 

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カタクリや福寿草なども咲いている。夏季には、毎年約3,000株のヤマユリが咲くとのことである(約10,000株が自生)。園内の花や木には名と原産地など記されている。森林公園は野鳥の楽園でもある。随所で、野鳥を撮るチャンスがあった。自分は撮らなかったが。

 

園内にて

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兼六園での雪景色とマンサクの花、2011年2月

2015-01-07 | 公園・庭園

兼六園。その名の由来は面白い。入場のときにもらったパンフレットには、「加賀藩12代藩主・前田斉広(なりなが)から依頼を受けた、奥州白河藩主・白河楽翁が、六勝(宏大・幽すい・人力・蒼古・水泉・眺望)を兼備するとの意味で、兼六園と命名した。」とある。(「すい」を漢字で書くと、ココログではエラーが発生する)

 

ところで、白河楽翁(松平定信)は茶人であり、優れた作庭家でもあった。福島県白河市には、楽翁が造園した南湖公園(国指定史跡名勝)がある。かつて、小生は風雅に満ちた南湖公園で何度か遊んだことがある。そのためであろうか。兼六園の命名の由来に、ある種の感慨を覚える。

 

さて、昨夜(6日)とは異なって、7日の朝は雨が降っていた。しかし、私達が入場する頃には晴れ間が見え始めた。園内には雪がかなり積もっている。この場所での積雪は無料のモデル(?)の身長の半分近くまでとなっているようだ。しかし、通路の除雪は行き届いている。


2011年2月7日11時40分頃

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徽軫灯籠のそばにある楓では、雨滴が枯枝(葉を落とした枝)に付いている。この雨滴が日差しを受けて輝く瞬間をしばし待った。霞ヶ池の水面は2/3程度凍っていた。融けている場所で鴨が泳いでいる。池の奥の建物は内福亭である。12時頃。

 

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瓢池のそばに、夕顔亭と名付けられた茶室がある。この茶室は園内でもっとも古い建物(1774年(安永3年)とのこと。道を隔てての立木が茶室の風情にマッチしている。亭にある竹根石手水鉢は雪に埋もれているようであった。

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夕顔亭にて。もう一つの手水鉢、12時40分頃

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園内では、私達の願いに応えてくれるかのように、マンサクの花が咲いていた。幹に「満作」との名札が付けられている。雪と満作の花、兼六園ならでの組み合わせだ。


雪を背景とする満作の花は際立って美しい。花には雨滴がついている。しかも、雨滴には他の花が映っている。花の色は、雪による光の反射でが一段と冴えている。

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さあ、帰らなければならない。旧石川城の数少ない遺構の1つ、石川門(1788年(天明8年)建立)を見ながら、駅行きのバスを待つ。今回は、石川城公園に寄る時間がなくなってしまった。


門の屋根は鉛瓦であるために白く見える。この場面では、背景として青空が欲しかった(14時20分頃)。

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私達は2月6日、7日の両日で3回ほど兼六園の中を歩いた。兼六園のみならず、園に隣接する石川県立伝統産業工芸館に入場したり、近くの和菓子屋の老舗に寄ったりしたが、カミさんの歩数計は、2日間で約3万歩となっていた。兼六園は広い。

 

 


夏の花から、ラベンダー、玉原高原にて、2014年8月上旬

2014-08-10 | 公園・庭園

玉原高原・ラベンダーパーク(群馬県沼田市)にて


 


下手の横好きの身で練習している謡曲「杜若(かきつばた)」に、シテ(杜若の精)がこの花の名所(三河の国八橋)で、「濃紫の花の色が一入(ひとし お)である。他の花と同じような紫と思わないで、花をよく見よ。」と旅僧に言う場面がある。 「.............。さすがにこの杜若は。名にお ふ花の名所なれば。色も一入濃紫乃。なべての花のゆかりとも。思いなぞらえ給はずして。取り分き眺め給へかし。あら心なの旅人やな。」(宝生九郎著、宝生 流謡本、杜若、わんや書店、平成11年)。

 

さて、ラベンダーパークでは、ラベンダーの花が色も一入薄紫乃となっていた(先週木曜日、午後)。

 

 

ラベンダーはシソ科の常緑性小木とのこと。花の群れを前にすると、このものが木に分類されていることに、何か違和感を覚える。もっとも、木と草の違いは厳密に定義できないと言われている。

 


ラベンダーはスキー場のゲレンデの中で育てられている。また、ゲレンデの周辺では、ヨツバヒヨドリ、エゾアジサイなどの花が群れをなして咲いていた。

 


一面が紫の彩りでは、どんな雰囲気が生まれるだろうか。

 

 

午後の陽射しは強かったが、ラベンダーの色と香りに包まれてると、気分が落ち着きそうだ。

 

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ラベンダーパークの上部は標高1350 mの位置にある。この日は、浅間連山、草津白根山、谷川連峰など、広いパノラマが私達には印象的であった。

 

 

ラベンダー、ブナ林、そして奥に谷川岳連峰(谷川岳連峰がよく見えるスポットで)。

 

 

玉原高原にはブナ林が多い。このゲレンデには、ブナの大木が残されている。

 

 
ブナの木陰で涼風を受けながらのティータイム。いつものことながら、山座同定で家内と口論を楽しんだ。左最奥の稜線は浅間連山である。

 


ところで、玉原高原の近くに武尊山(2158 m)がある。パークの駐車場で、私達は鋭峰(剣ヶ峰山(2020 m)など)の姿をしばらく眺めていた。

 

 


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8月7日13-16時。

 


震災の被害から復旧した偕楽園、2012年2月上旬

2012-02-11 | 公園・庭園

今週(7日)、東日本大震災で大きな被害を受けた偕楽園(水戸市)が全面開園となった。園内での大きな揺れと被害に直面にした者として、私達は同園が復旧されて全面的に公開されるときを待っていた。2月8日午後、私達は偕楽園を11ヵ月振りに訪れた。

駐車場から観桜橋(JR常磐線の跨線橋)を経て、直立しているこの柱の前に立ったとき、

私達は、あのときの柱の姿を思い、何か安堵のようなものを感じた。

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柱のそばでは、梅の花(八重冬至)が開き始めていた。

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私達は園路をできる限り長く歩いた。

被災時に生じた園路での地割れや南崖の崩れは完全に修復されていた。

また、好文亭は伝統的技法と材料で修復されたことを知った。

 

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修復された好文亭の雰囲気を撮りたいと思ったが。

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ツツジや桜(大木)の季節の頃を思って。

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偕楽園は水戸藩第九代藩主の徳川斉昭(1,800~1,860年)によって創設され、好文亭は位置から建築意匠まで斉昭によって定められたとのことである。斉昭は、文人墨客、家臣、そして領内の人々を集めて、好文亭で詩歌や養老の会を催した(偕楽園パンフレットから)。


好文亭にて(1)

風を通し、庭や人をが間接的に見える仕組みには格別の趣がある。骨組みの模様が美しい。

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好文亭にて(2)

風雅が満ちた佇まい

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梅林では、蕾が膨らみ始めていた。

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そして、蕾に囲まれるようにして、寒紅梅の花が開き始めていた。

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園内、千波湖、そして市街地、好文亭にて

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この日、カメラを構えるために立ち止まると迷惑になりそうなほど、多くの人々が好文亭を訪れていた。

花が盛りの頃、梅林で花の色と香りに包まれたり、竹林で孟宗竹が醸しだす情感に浸りたいと思う。好文亭がライトアップされる姿も見たかったが、私達はライトアップを待たずに140 kmほど離れた街まで戻ることにした。


偕楽園で梅の花を再び撮る、2011年3月11日

2011-03-16 | 公園・庭園

東北関東大震災での被害の深刻さのために、ブログの更新を躊躇していた。しかし、地震直後、偕楽園から帰るとき、水戸市内で人々の暖かい心遣いに出会った。感謝の意を込めて、偕楽園で地震が起きる前に撮った画像をアップロードする。



幹で一輪の蕾が花を開こうとしている(八重冬至)

2011年3月11日

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八重の集まりを探してみる(水心橋)

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清楚な花が静かに開いている(月影)

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花には気品が漂う。蕾の彩りが美しい(月宮殿)

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花びらが退化しているためか、この花に視線を向ける人は少ない(麗懸梅(てっけんばい))

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透明感のある花に、枝の影が映る(実生野梅)

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魅力的な開き始めの姿と彩り(内裏)

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一つの木で、色の異なる花の集まり(思いのまま)

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思いのまま

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「思いのまま」(東門付近)をじっくりと眺めているとき、地面が揺れ始めた。その後の激しい揺れで、園内は騒然となった。

 


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追記

偕楽園では、竹林の風情も見事だ(梅は八重冬至)。

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震災からの復興を祈念します。

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偕楽園にいたときに地震、2011年3月11日

2011-03-13 | 公園・庭園

梅の花が八分咲きとのことにて、私達夫婦は再び水戸偕楽園を訪れた。幾種類かの花を撮り終わったので、私達は出口に向かった。

突然、地面がゆっくりと揺れ始めた。次いで、激しく地面は揺れた。周辺の木々も大きく揺れ始めた。

激しい揺れで、私達は平衡感覚が失われたようになった。園内には大勢の人々がいたが、座り込んだり、

ショックのためか倒れた方々もいた。

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偕楽園東門付近にて。土煙があがった。門のそばにある店で、屋根瓦が落下したためであった。

2011年3月11日14時49分

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11日15時17分

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梅林付近の園内は、一部を除いて被害を受けなかったようであった。

11日15時38分

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しかし、JR常磐線側の崖付近の園内通路には、ひび割れが生じていた。

11日15時3分

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南門と観桜橋との間にて。観桜橋は、駐車場と園とを結ぶJR常磐線の跨線橋(歩道)だ。

11日15時29分

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園周辺の通路では、液状化現象が生じたと思われるような箇所があった。

ここでは、偕楽園であることを示す柱が傾き、水が溢れていた。

11日15時33分

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観桜橋エレベーター乗り口付近では、かなりの歪みが生じていた。橋は通行止めとなっていた。

11日15時35分

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観桜橋を通ることができないので、私達は西門から園を出て、県道水戸・岩間線を通り駐車場に向かった。

県道の常磐線跨線橋(偕楽園西側)では、道路と鉄橋との間のジョイント部分で段差が生じていた。

また、道路には、ひびが入っていた。

11日15時53分

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東北関東大震災では、お見舞い申し上げます。

 

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追記

北関東自動車道は通行止めになった。私達は水戸から桐生(群馬県)まで国道50号線を利用して帰宅した。

茨城県内で、不通箇所(迂回)とそれに伴う激しい渋滞があった。

結局、偕楽園駐車場を発ってから約6時間半後、自宅に着いた(距離、約100 km)。

途中、多くの交差点で、停電のために信号機が作動していなかった。


帰路で見た夕焼けの雲

11日17時30分

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大洗に住んでいる義兄夫婦に、電話が一度だけ通じたが、その後は全く電話が通じなかった(14日に携帯電話で連絡ができるようになった)。緊急災害用ショートメールで、山形に住んでいる子供は無事であることを知った。



自宅の食器戸棚の中で約1/3の食器が割れた。市内(桐生)では、屋根瓦のずれ、外壁の落下などの被害があった(震度6弱)。ところで、ガソリンの販売量制限が行われ始めた。

 

 


偕楽園で梅の香りに包まれて、2011年2月(その2)

2011-03-04 | 公園・庭園

前の記事では、六名木の花を中心とする花を紹介した。今日は、六名木の花ではないが、自分達が美しいと思った花の画像をアップロードする。

ところで、水戸の梅まつりのパンフレットに、「水戸の梅花道(ばいかどう)」として、梅を深く観賞するためのお点前が紹介されている。そのお点前について、自分達の振る舞いを自己採点してみた。

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「その一、 門前で居ずまいを正し、心を静める。」 不合格。一刻も早く駐車場から園内へと急いだから。

「その二、 朝露の残る園内に足を踏み入れる。」 不合格。園内に入ったのは11時頃であった。

      しかし、当日の朝は霧が漂っていため、11時を過ぎても、花にはしっとり感が残っていた。


「その三、 梅林の全体をゆっくり目で追う。そして、木立の小道を歩き,,,,,,,。」 合格。

      11時から約5時間、園内で花見をしていた。

「その四、 枝先に目を落とし、一輪一輪を愛でる。百品種のじつに美しい表情を見極める。」 

      

合否の判定は、画像(その1からその8)に委ねることにしよう。


画像 その1

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画像 その2

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画像 その3

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画像 その4

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画像 その5

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画像 その6

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画像 その7

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画像 その8

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「水戸の梅花道(ばいかどう)」において、「その五 古木を探す。....優雅な曲線を描く幹、黒く輝く樹肌....で、時の流れ、生の鼓動に出会える。」  

これには合格できたかもしれない。私達は、古木を探しながら時間をかけてゆっくりと園内を歩き回ったのだから。


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ところで、私達は古木での捻れに興味を持ってしまった。樹皮が捻れている。この画像のものでは、根元から幹の先に向かって、樹皮の捻れが時計回りとなっている。木ねじの巻く方向が右捻れであるとされているので、樹皮の捻れ方は右捻れということになる。


ツツジ科のネジキにおいて、樹皮は右捻れである。偕楽園の梅の木では、左捻れのものがあるのだろうか。また、ここは北半球。南半球では、どのようなことになるのだろうか。捻れはどのようなことに原因があるのだろうか。

撮影日、2月下旬。

 

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お点前、その六とその七は省略。パンフレット発行/水戸の梅まつり実行委員会(事務局/(社)水戸観光協会)。


兼六園ライトアップ(冬の段)、2011年2月

2011-02-08 | 公園・庭園

雪景色の兼六園(金沢市)で、夜のライトアップ(冬の段)が始まった。ライトアップは200基のランプで行われるとのこと。私達は、6日(日曜日)に園内を歩き、幻想的な世界の美しさを満喫してきた(2月6日)。



日本最古と言われている噴水にて、18時30分頃

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より高い場所にある霞ヶ池を水源とする自然水圧の噴水。水の高さは通常3.5 mとされているが、その高さは霞ヶ池の水位によって変わる(兼六園パンフレットから)。

 

徽軫(ことじ)灯籠と内福亭(奥)。池は霞ヶ池であり、灯籠の前に石橋がある(20時頃)。

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内福亭では、フルートやチェロなどの演奏が行われていた。水面を伝わってくる楽器の音色には幽玄の世界を想わせる響きがあった。次第に、私達は深い感動の世界に引き込まれていった。この画像は、石橋の通行が間隔的に止められたときに撮った。

 


水面に映る松と雪吊り(雁行橋そばにて、20時頃)

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この夜は風がほとんど吹いてなかった。穏やかな水面に、昼間とは全く異なる美しい姿が映っていた。人々からの驚きと感動の声が聞こえてきた。



海石塔(右)と翠(みどり)滝(左)(瓢(ひさご)池にて)(20時頃)

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翠滝まで照明が十分に届くと翠滝が水面にはっきりと映り、池の上での寒色系と暖色系の対比がより面白くなるだろう。



唐崎松と雪吊り、19時20分頃

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4つの雪吊りが、この大きな松を雪の重みから守っている。



出口付近にて、20時20分頃

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私達は夜の兼六園(冬の段)を初めて訪れたが、ライトアップされた兼六園には何度でも訪れたくなる雰囲気があった。感想を聞かれることがあるならば、自宅から4時間半(片道)の電車で旅をした甲斐があったと答えることにしよう。

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この日は入園者が多数であった。人気スポットでは、順路の案内と規制(一方通行など)が行われていた。園内の通路では除雪が行われているが、雪の影響で足もとのよくない箇所があった。夜は滑りにくい靴での来園が望まれている(ホームページ)。私達は雪で滑りにく登山靴で歩いた。

カメラ、50D、レンズ EF 17-40 mm 4L、シャッター速度 0.5 - 1.5秒(三脚使用)、ISO 200 - 400。