市街地の背後に雪を被った浅間山が見える。これは、私達にとって冬の寒さと枯木による無機的な雰囲気を和らげてくれる景色である。ところで、昨日(2月7日)、残月(月齢17.6)が浅間山の山頂方向に向かって沈んだ。しかし、朝光の明るさと逆転層による靄に妨げられて、パール浅間山の瞬間は眺めることができなかった(月の入り8時3分)。
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7時36分頃
市街地で浅間山と残月を眺めることの面白さは、両者が相対的に大きく見えることである(錯視)。7時42分頃
残月、浅間山、そして市街地。これらの対比によって生まれる錯視、7時46分頃
残月が浅間山の山頂方向に沈む。7時53分頃
月は間もなく山頂の背後に沈むだろう。しかし、朝光と薄い靄のために、肉眼では月を視認できなくなってしまった。
画像はカメラのイメージセンサーに願いを任せた結果である。7時56分頃
この後も撮り続けたが、結果はパール浅間山の瞬間が微かに写っている程度であった。ちなみに、前日の月の入りの時刻は7時30分頃であった。
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この日、残月と浅間山の組み合わせを撮った動機は、先月20日の記事「この日も浅間山の夕景に魅せられて、2015年1月中旬」に寄せていただいた飛躍さんのコメントでの「パール浅間山」についての助言である(感謝)。
今回、パール浅間山を視認することはできなかったが、私達は山からのみならず市街地から浅間山が見えるスポットについても関心を持つようになった。余談ながら、先日は家内が市街地で建物の隙間から浅間山が良く見える場所を買い物ついでに探してきた。このような場所でダイヤモンドサンセットを撮るのも一興かもしれない。
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今冬は良く晴れたときに逆転層がしばしば発生するようだ。寒さが厳しいので、夜間に放射冷却によって地面が冷えるためであろう。
逆転層で霞む浅間山、1月中旬午前中、自宅近くの尾根にて