目覚めて戸外を眺めると、近く山々で霧が立ち上っている。今日はこのような雨の朝で一日が始まった。ややこしい調べごとをしているうちに、私は何となく静かな空間に向かいたくなった。行き先はいつものスポットである。
日曜日はヤマメが放流されたために、桐生川には多くの釣り人が見られたが、今日は釣り人も少なかった。ダム湖に着いたとき、空模様は小雨が降る無風状態となっていた。そして、さざ波がほとんど立っていない水面には、静かな映り込みがあった。
一瞬、鏡面(水面)はどこにあるのだろうかと凝視したくなった。
水面には、偏光フィルターを使って眺めたかのように太陽光の反射がない。天候のためである。
雨で濡れている桜とゆっくりと立ち上る霧は、この映り込みにふさわしい風景である。
対岸での映り込み
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橋に移動して、対岸や近くの新芽に焦点を合わせてみた。
雨が強く降り始めたので映り込みは消えてしまったが、上流の山々で霧が立ち上り始めた。
滑らかな部分とさざ波が立っている部分、水面には境目が生じていた。
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ダムの上流地点にて(渓流沿いで咲いている桜から)。
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4月14日、小雨、桐生川ダム(梅田湖)の西岸と梅田大橋にて、円偏光フィルター不使用。