春の訪れを予感させるような晴天と暖かさに誘われて、私達は今日も節分草の自生地(佐野市)に向かった。日差しの暖かさによるものであろうか。花の数は前回のときにくらべてかなり増えていた。
2月27日10-11時頃にて
自生地では、花の群れが目立つようになった。
石灰岩に映る影。ここでの節分草の花(萼片)は概して大きいと言われている。
花のそばでは次の役者が待っている。節分草ガ終わると、キバナノアマナなどが咲く。
節分草の花の構造は面白い。白色のマウントは萼片であり、先端が黄色の蜜線となっているものが花弁である。
萼片、蜜線、雄しべ、雌しべの質感に感嘆して
このものでは、萼片がやや赤味を帯びている。
5枚の萼片がかなり離れている個体
間もなく3月にて、このような組み合わせは見られなくなるだろう。
デフォルメ感を楽しみながら
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花の密度は高くないが、ここでは自生地としての雰囲気が良く保たれている。
節分草分布の北限は関東地方であると言われている。柿平や星野(栃木市)は自生地の北限であろうか。
この自生地はかつて笹が密生した藪地であったとのこと。数年間かけて地元の有志によって笹が刈られたと聞く。