こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

秋の花、ホトトギス

2016-09-12 | 

雨が止むと、ホトトギス(ヤマジノホトトギス)の花が一斉に咲き始めた。ところで、ホトトギス属の分布は東アジアに限られている。そして、19種のホトトギス属のうち、10種類は日本固有種とのことである(国立科学博物館ホームページから)。


5年前に植えた一株が少しは野趣の雰囲気を醸し出すまで増えた。

 

花が終わったときの形もユニークである。

 

 花と蕾、朝日を浴びているときに。


この時季、花はマルハナバチにとって魅力的存在であろう。どこからともなく、マルハナバチのみが飛来して吸蜜する。このとき、雄しべの花粉がハチにつく。

 

これから開こうとしているものの方が蜜が新鮮なのであろうか。

 

ホトトギスにはユテンソウと別名があるとのこと。葉に油がしみたような斑点があるからである(花の大歳時記、池田書店、1990年)。このこともホトトギスとの名の由来(花の斑点がホトトギスの胸毛の模様に似ている)と同様に興味深い。