こつなぎの写真ノート

身近な自然の彩りを楽しみながら

桐生川での紅葉 2016年 (その3)、映り込みに魅せられて

2016-11-18 | 桐生川・紅葉{桐生川)

渓流が日差しを受けている紅葉の映り込みで染まる。桐生川にはこのようなスポットが多い。それぞれのスポットにおいて、水面の色彩は日差しの方向や見る位置によって大きく変化する。

抑えた色彩の映り込みを探して(上流でのスポットにて)。

 

 

川沿いには、ミツマタ、キツリフネ、ダイモンジソウなどが生えている。映り込みを背景とするミツマタを探しているが、背景がより効果的になりそうなものはまだ見つからない。

すでに、来年に開く花のつぼみが目立つ。来月になると、葉は黄葉化を経て散る。

シャッター速度を変えてみると。


キツリフネやダイモンジソウの花は、カエデの紅葉を待つことなく2、3週間前に散ってしまったことが、わたくしには残念でならない。

カエデのそばで、早朝の日差しを受けていたキツリフネ(10月中旬、桐生川上流にて)。

キツリフネ(貴釣船): 山地の渓流沿いや湿った林内に生える、ツリフネソウ科ツリフネソウ属の1年草。透過光では、赤味を帯びた斑点が美しい。

別のスポットでの映り込みから。

 

 

ふるさとセンターの下流にて。紅葉に日差しがあたる時間帯まで待ちたかったが。

 

静水面での映り込みでは、虚像(映り込み)と実像(紅葉)の対比にカメラパーソンの関心が集まる。桐生川では、少し離れた位置にある実像が陽光で輝くとき、ファンタジックな色彩を帯びた虚像が現れる。そして、そのような虚像は流れで多様に変化する。そのためであろうか。この川では虚像にレンズを向ける人々が少なくない(自分もその一人)。

 

撮影、11月17、18日午前。