今年も、もっとも身近なラン(ラン科ネジバナ属)であるネジバナが花を開き始めた。唇弁での透明感と歯牙のような突起、かぶと(兜)を想わせる側花弁などを拡大すると、それらの質感と造形の見事さに目を奪われる。ところで、花を愛する100歳近い古老に聞くと、ネジバナは近所の野原などで群れとなって咲いたとのことである。
ここでのネジバナは、いつの間にか植木鉢で芽ばえたものである。鉢には、スミレ、クチナシやセンリョウなどの小木が植えてある。鉢にはネジバナにとって育ち易い共生環境が備わっているのであろう。ちなみに、画像のものの草丈は25〜35 cmである。
撮影。6月24日午前。