★こういう神主さんもいらっしゃるんですね
※国家神道推進者の立場から、国家神道の定義を提示すれば~
「国家神道は皇室祭祀と伊勢神宮を頂点とする神社および神祇祭祀に高い価値を置き、神的な系譜を引き継ぐ天皇を神聖な存在として尊び、天皇中心の国体の維持、繁栄を願う思想と信仰実践のシステムである。」
◆神道は「何々教」というような明確な形をとった、参拝者の組織だけでとらえられるべきではない。神道をそのような集団と見なすことで、国家神道を構成する重要な特徴を見失ってしまう・・・
◆国家神道を考える重要な特徴とはなにか。皇室祭祀と天皇崇敬である、と島薗はいう。神社に参拝しなくても、天皇を崇敬する人々はいる。近代国家を作 り上げている諸制度の中核に皇室祭祀がおかれ、天皇を崇敬する人々をまとめ上げていたことが、国家神道を構成する重要な特徴であったと、島薗は考える。こ の皇室祭祀の機能を、宗教と国家の関係の問題として問うという視点が、近代日本の研究では欠けていたのではないかと島薗は問う。・・
ーー『国家神道と日本人』 島薗進(著)
※この著作への批判がある!!
http://chikyuza.net/archives/3705
「怒りを忘れた国家神道論」―島薗進『国家神道と日本人』批判
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IWJ http://iwj.co.jp/wj/open/archives/335795より転載
「改憲」の先にあるもの――日本会議と神社本庁は何を目指しているのか!? 安倍政権下で進む右傾化の真実に迫る!岩上安身による上智大学教授・島薗進氏インタビュー
(取材:岩上安身、文:平山茂樹)
草の根で「改憲」を進める運動の旗振り役を担い、現在の安倍政権を思想的に支えていると言われる、日本最大の右派団体「日本会議」。2014年12月に発足した第3次安倍政権では、「日本会議国会議員懇談会」所属の閣僚が、じつに84%にものぼる。
この日本会議、さらには全国の神社が加盟する民間の宗教法人「神社本庁」が目指すのが、明治維新期に確立され、戦後はGHQの「神道指令」(1945年12月15日)によって解体された、「国家神道」への回帰である。
戦前、大日本帝国は、皇室の祖神である天照大神(アマテラスオオミカミ)を頂点とする「国家神道」を「創出」し、天皇の存在を神武天皇に始まる「万世一系の国体」を受け継ぐものとして位置づけた。こうした「国家神道」は、「八紘一宇」というスローガンとともに、大日本帝国による侵略戦争を正当化するイデオロギーとして機能することになった。
安倍総理を筆頭に、閣僚がこぞって靖国神社を参拝するなど、日本の戦争責任を「否認」しようとしているかに見える現在の安倍政権。その先には、「国家神道」の復活、さらには大日本帝国への回帰があるのではないか。
2016年10月3日、宗教学の第一人者で、『国家神道と日本人』(岩波新書)、『愛国と信仰の構造~全体主義はよみがえるのか』(集英社新書、中島岳志氏との共著)などの著書がある上智大学教授・島薗進氏に、岩上安身がインタビュー。日本会議や神社本庁といった右派団体の実態や、「国家神道」、「国体論」の思想的淵源について、詳しく話を聞いた。
■イントロ
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