小さく始めて大きく使う、虚偽と改竄の安倍政権に二度と騙されない決意を。特に態度が不明瞭な若い人たちに伝えてほしい。
改憲案の本質は「専守防衛型の自衛隊の明記」ではなく「集団的自衛権の明記」
木村草太
2018年4月26日 テレビ朝日 羽鳥慎一モーニングショー「そもそも総研」
https://www.facebook.com/gomizeromirai/videos/2127887937251332/
憲法学者 首都大学東京 木村草太教授の解説
(憲法9条の改憲案、自民党案に関しては)
これを根拠づけるために作られた案ですから、従来「自衛隊明記」と言われてきたんですけれど、正確には「集団的自衛権行使容認の明記」というふうに呼ぶべき提案だと思います。
改憲案の本質は「集団的自衛権の行使を憲法上認める」こと。
今ある自衛隊というのは安保法制込みの自衛隊ですから、「集団的自衛権行使(一部)容認込みの自衛隊」ということになるわけですね。
ですから「自衛隊の明記」というのは「専守防衛型の自衛隊の明記」ではなくて、「集団的自衛権の明記」をするというものにならざるを得ないわけです。
(条文には集団的自衛権も個別的自衛権も書いていないことについては)
これはわざとごまかそうとしているわけですね。
つまり「集団的自衛権の行使を認めます」とはっきり書いた条文を作ると、2015年の安保法制を国民投票にかけて国民の賛否をとるというかたちになりますよね。
ですから自民党としてはおそらく「集団的自衛権の行使容認を発議」とは言いたくないし、それを争点にはしたくないんですね。
なのでできるだけ自衛隊の任務を曖昧にしておくと。
曖昧にしておけば「これは個別的自衛権までの専守防衛型の自衛隊だな」と思って、誤解して投票してくれる人もいるかもしれない。
それで可決した後に「今ある自衛隊というのは集団的自衛権込みの自衛隊ですよ」「これが可決されました」と言い出すと。
こういうふうにしようとしているように私には見えますね。
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今日のそもそも総研・・・・
憲法学者の木村草太氏「自民党案は9条1項、2項を残し自衛隊を明記する。
憲法違反といわれる自衛隊の名誉を守るとしている。そして今までと変わらないと主張しているが、まったく違う。
それは集団的自衛権の行使を憲法上認めるものになり、今までとは大きく異なるものになる」と・・・・
玉川氏「改憲案で"必要な自衛の措置を取ることを妨げず・・"と曖昧な表現ですが・・・・」
木村氏「自衛隊の任務をできるだけ曖昧にして、わざと誤魔化そうとしているように見えます。
これで国民投票すれば誤解して投票してくれる人もいるかもしれない・・」と・・