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救いの恵みは今もなお 横浜で伝道し続けて50年「福音喫茶メリー」

2014-10-15 04:15:40 | シェアー

Christian Today, Japan

http://www.christiantoday.co.jp/articles/14265/20141014/fukuin-kissa-mary.htmより転載

横浜で伝道し続けて50年「福音喫茶メリー」救いの恵みは今もなお

2014年10月14日12時15分 記者 : 新庄れい麻
横浜で伝道し続けて50年「福音喫茶メリー」救いの恵みは今もなお
 
福音喫茶メリーの看板。歓楽街の中でひときわ輝く「福音」の文字。
 
  
 横浜、JR桜木町駅。駅を挟んで「みなとみらい」の反対側に出ると、そこは近代的な景色とは少し遠い、昭和な雰囲気の漂う野毛の街が広がっている。地下街から続いていく商店街には、スナックやバー、小料理屋が立ち並ぶ。夜になると、ぽつりぽつりと灯りがつき始め、オレンジ色の街灯が道を照らす。そんな街の一角に、ひときわ明るく輝く大きな看板が見える。「福音喫茶メリー」。この街で伝道を始めて51年になる老舗の福音喫茶だ。

メリーでは、毎週金曜日に伝道集会を開いている。この夜も10人ほどが集まった。福音喫茶の伝道師である朱ダビデ氏が集会を進行する。参加者のリクエストに応え、共に大きな声で主を賛美する。

メッセンジャーは毎週異なるが、この日は澤口芳雄さん(横浜フィラデルフィヤ教会会員)が証をした。澤口さんの話を聞けば、メリーがどういう場所なのかがよく分かる。

大酒飲みだった澤口さん。自分では何もできなくなったある真冬の寒いとき、人生が嫌になり、自殺をしようと野毛の町にやってきた。行きつけの飲み屋に行き、酒の瓶を割って腹を切り自殺しようとしたのだ。だが、その日は行きつけの飲み屋が開いていなかった。

次の飲み屋を探してうろうろしていたとき、気がついたらメリーの前に立っていた。スナックか何かの飲み屋だと初めは思ったが、中から聞き覚えのある音楽が聞こえてきた。中に入ると、一人の人が両手を挙げて「ハレルヤ!」と言いながら迎えてくれた。何がなんだかさっぱり分からず、やばい所に来たと思ってUターンしようと思ったが、時すでに遅し。イエス様の網に引っかかってしまっていたという。

横浜で伝道し続けて50年「福音喫茶メリー」 救いの恵みは今もなお
集会をリードする伝道師の朱ダビデ氏

中国語と日本語の混じった言葉で聖書の話をしてくれたその人は、朱ダビデ氏の父・朱家語さん(故人)。中国の大連出身の朱家語さんは、台湾出身の妻・邱端雲さん(故人)と共に来日し、タンゴ専門店「音楽喫茶メリー」を開いた。メリーの名は、ダビデ氏の妹・メリーさんの名前から取って付けたという。大変繁盛していたが、1962年の12月に転機が訪れる。

クリスマスの夜にやってきたお客さんが、クリスチャンであった朱夫妻が店内に飾っていた大きな聖画と、BGMとして流していた賛美歌に興味を持ったのだ。主のみことばを追い求める人たちがこの地にいる。この地で福音を宣べ伝える必要がある。そう示された朱夫妻は、店を賛美歌専門店「福音喫茶メリー」に改名し、1963年7日5日の金曜日の夜、第1回目の伝道集会を開いた。

その日以来、毎晩賛美をし、みことばが語られるようになったその場所に、澤口さんが導かれてきたのだ。1987年ごろのことだ。毎日メリーに通い、夢中になってみことばを聞き、賛美をするうちに、自分が自殺をしようとしてこの街をさまよっていたことを忘れていたという。

メリーで救いに導かれた人は、澤口さんだけではない。その数は400人を超えるという。その中には人を殺し、野毛の地に流れ着いたという殺人犯3人も含まれている。イエス・キリストと出会い、自首をして罪を償い、牧師になった人もいる。殺人犯だけでなく、救われたそれぞれ一人ひとりに大きな証がある。

横浜で伝道し続けて50年「福音喫茶メリー」 救いの恵みは今もなお
毎週開かれる伝道集会の様子

「人にはできないことも、神様にはできる。人には不可能があるが、神様には不可能がない。自分の力に頼って生きてきた自分が、神様のライフラインにつながり、今イエス様を証している。それが何よりの証拠なのだ」と、澤口さんは穏やかに、しかし力強く話してくれた。

日本人の魂の救いのために、野毛の街を歩く全ての人のために仕えてきたメリーの働きは、50年経った今もなお続いている。集会の最後には、必ず「感謝&祈りのリクエスト」カードが配られ、参加者は祈祷課題を書いて提出してから帰宅する。その祈祷課題を、ダビデ氏や協力者の兄弟姉妹が日々覚えて祈り続けているのだ。

集会の後は、お茶を飲みながら交わりの時を持つ。ギターを弾きながら賛美をしたり、近況を話して祈り合ったり、思い思いの時を過ごしてから、一人、また一人と帰って行く。

「神様の平安がありますように!」と送り出される人たちを見ていると、クリスチャンにとってもメリーは必要とされている場所なのだと気が付く。この日の参加者の最年少は中学生。「ママに付いて来たけれど、メリーは楽しい」と、年齢の離れた大人たちと友達のように賛美をする姿を見ると、心が温かくなる。

横浜で伝道し続けて50年「福音喫茶メリー」 救いの恵みは今もなお
この日証をした澤口芳雄さんは、福音喫茶メリーで救いに導かれた一人だ。

伝道集会が持たれている間、メリーの入り口のドアはずっと開かれたままになっていた。メリーの前を酔った人たちが通るたびに、そのドアからイエス・キリストを求めて入って来る人がこれからもたくさんいるのだろうと、神様への期待が溢れた。

メリーは、献金によってその働きが支えられているが、協力者の高齢化が進み、若い世代への継承が祈り課題だ。

毎週金曜日の伝道集会だけでなく、現在は毎月第二火曜日午後1時から、小田彰牧師(ライトハウス田園調布チャペル)が集会を持っている。ダビデ氏は、メリーが多くのクリスチャンの伝道のための場所として、用いられることを願っている。

福音喫茶メリーの営業時間は、月~土午後6時〜午後11時。金曜日の伝道集会は、午後7時〜午後9時。営業・場所貸出などの詳細・問い合わせは、福音喫茶メリー(電話:045・231・6773)まで。

 

 

 

 


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