日本キリスト改革派教会中部中会の井上二郎引退教師の投稿です。
今週、参議院で共謀罪の強行採決が うわさされています。
祈りましょう。
キリスト者と教会が今、どこにいるのか、立つのか。70余年前とまさに同じところに立っています。(相馬伸郎牧師)
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(声)聖書の教えも監視対象だった(2017/06/05朝日新聞)牧師 井上二郎(岐阜県 76)
「共謀罪」法案は自民、公明、日本維新の会の賛成によって採決が強行され衆院を通過、現在参院で審議されています。この法案を考える時、35年ほど前に盛岡で出会った先輩牧師と、米国人宣教師夫妻の話を思い出します。
先輩牧師はいつも特高警察のことを口にしていました。礼拝中にもやってきて教会員を監視。特に説教の内容は詳細に調べてメモをとったそうです。キリスト教関連の書籍は没収され、戻ってきませんでした。聖書の教えさえも思想調査の対象だったのです。
宣教師夫妻は1941年末の早朝、自宅に踏み込んできた6人の警官にスパイ容疑で引き立てられました。夫は165日間刑務所に。
日本での布教計画を記した学位論文がやり玉に挙げられたのです。準備段階の行為や思考でさえ処罰対象とする「共謀罪」法案は、治安維持法と何ら変わりありません。信教・思想の自由を狙い撃ちし、人権を根底から破壊する恐ろしい法案です。監視や言論統制におびえる社会が必ずや出現します。参議院での可決・成立を断固阻止せねばなりません。
http://digital.asahi.com/articles/DA3S12972715.html