人は精神から老いていく。 ねえ、何歳から老人というんだろう。新しいシニアを目指して素敵に老いる力を

新しいシニアを目指して素敵に老いる。高齢社会というけれど、高齢者が何を考えているかわかりますか?老いる力と幸せを考える

老いを自覚することから新たな創造がうまれる

2020-06-05 05:11:00 | 高齢文化 高齢者の学び シニアライフ

作家・高村薫は言う。


「歳を取るということ。的確に働いていた観察眼が、あるとき働かなくなり、判断を誤る。十分に理解できていたことが理解できなくなり、混乱する。若い頃に比べると、脳のレベルで感情の抑制もきかなくなる。そうしてときに暴走し、周囲の顰蹙を買う。」


「これは歳を重ねてゆく者すべてに当てはまる話である。そのとき人によって道が分かれるとしたら、自分が老いて判断が鈍ったことを認識できているか否か、昔と同じようには出来ないことを分かっているか否かであるが、それこそが老いて一番苦労するところなのは間違いない。」


「人が欲望を抑えることをしなくなった現代社会は、人が上手に歳をとるのが難しい社会である。」


「なかなか尽きるものではない欲望と物理的老いの間で、ひっそり背筋を伸ばしていられる歳の取り方はないものか。」

(歳の取り方 高村薫:岩波書店:図書4月号)

 




 

歳の取り方は、生き方と同義である。



輝きながら老いていく。


老いてますます輝いていく。



ずっと人生の求道者。



負けない、泣かない、あきらめない。


老いを自覚することから新たな創造がうまれる。

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