お絵描き日記~イラストレーター照井正邦

職人、照井正邦の似顔絵、意匠など。画力の向上を目的に練習しています。

小池百合子都知事は、垂れ目か?(似顔絵雑記)

2017-01-26 13:33:03 | 雑記
「小池百合子都知事の目は、本当に垂れているのか?」

小池都知事の似顔絵は、面白いことを示唆してくれます。

写真を見て、「写実的な見方」で描いてみました。



意外と垂れていません。
だから垂れ目に描く必要はない・・・というわけでもないです。

今度は、「写実的な見方」ではなく、「単純な記号的な見方」で描いてみました。



単純化した見方、記号的な見方だと、垂れて描かないと似ていないと感じます。

これが似顔絵なのです!!!・・・・というわけでもありません。

この記号的な見方で、さらに写実的に描いてみます。



記号的な見方のものを、(写実的な見方をもって)写実的な表現で描いてみました。

垂れ目で、かつ写実よりな似顔絵が描けました。


実際に写実的に描けるか、描けないかは別として、「写実的な見方」で描くと、
デフォルメ・誇張するのは、(私の経験として)難しいと思います。

これは、何を意味しているかというと、
「写実的に描ける練習をしても、デフォルメ・誇張ができるようにはならない可能性が高い」
ということです。

デフォルメ・誇張ができるようになるには、「記号的な見方」=「パーツの配置や角度、大きさをとらえる見方」
が必要です。

「写実よりの誇張された似顔絵」を描きたい方は、「写実的に描ける練習」のほかに、「記号的に似せる練習」が必要になります。
もちろん、写実的なものも似顔絵ですし、記号的なものも似顔絵です。
そして写実よりの記号的な似顔絵もアリです。


「似顔絵は、絵の上手さとは関係ない」
といわれる理由は、
「写実的な見方で、写実的に描ける必要はない」
ということなのかもしれません。

「必要がない」というだけで、写実的に描いても一向にかまわないです。


【注意】最初から「自分独自の見方」を持っている、才能のある方もいます。


【追記】
おそらく、みなが自分独自の見方を持っている可能性は十分にあります。
けれど、社会化されていくうちに、共通の認識を求められることが多くなり、独自の見方が弱まってしまうのかもしれませんね。

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