15日告示、22日投開票の御坊市長選(任期満了6月10日)まで2週間を切り、前哨戦も終盤に入っている。7選を目指す現職の柏木征夫市長(75)=保守系無所属・当選6回、薗=と、二階俊博自民党総務会長の長男で政策担当秘書の新人、二階俊樹氏(51)=保守系無所属、自民県連・公明県本部推薦、島=による保守二分の一騎打ちが確実。これまでの情勢はがっぷり四つの接戦とみられ、両陣営ともミニ集会で政策を訴えるなど「草の根運動」で支持拡大に全力を挙げている。
堅実で誠実な市政
現職 柏木征夫氏
市内各所でのミニ集会を中心に6期24年間の実績や今後4年間の施策を中心に訴えており、選対本部長の向井孝行市議は「二階先生に育てていただいたが、こういう結果になった。やりにくい選挙だが、誠実にやるしかない。これからの御坊市をどうするかが問われている。24年間の実績を見てもらえば柏木市長しかないと分かっていただけると思う。圧勝できると確信している」と話す。
ミニ集会で柏木氏は自らや職員の給与カット、職員数削減など市民サービスの低下を招かない行財政改革を断行し、32億円の経費節減につなげたことを強調し「議会で議決を頂いた総合計画に基づいて仕事をやっている。皆さんから頂いている税金を慎重に使っており、そう簡単に何もかも一気にできるわけではない」と堅実で誠実な行財政運営に理解を求めている。
次期の重点施策は「防災対策を第一に市民の安全安心対策に全力を挙げる。一言で言うと『安心して子を生み育て、年を重ねることができる安全なまちづくり』に尽きる」と説明。子ども医療費無料化については現行の小学校卒業から高校卒業まで拡充することに「あまり財政負担がいらないので今年度で拡充する予算配分を考えている」。小中学校へのクーラー設置には「改築した湯川中がこれからの整備水準になる。今後調査して計画的に順次整備していく」とした。
選挙戦については「自民党対私、外人部隊対良識ある市民の皆さんの戦いの一面がある。大きな組織との戦いなので静かに潜行し、地をはうような運動をしている。私はあかんものはあかんというが、それを気に入らない人がいる。圧力に負けず、頑張ってくれている人がたくさんいることが私の自信につながっている。皆さんの信頼に応えるため、全力で頑張りたい」と支持を訴えている。
市政の刷新変革を
新人 二階俊樹氏
市内各所で集会、街頭演説、辻立ちなど精力的に活動。できるだけ多くの市民に直接会い、話を聞くことを重点に人柄や政策の浸透を図っている。選対本部長の中村裕一県議は「閉塞感溢れる御坊市を変えよう、刷新しようという流れが大きくなっている。この流れを大河にして新しい御坊市をみんなでつくりたい。圧勝できるように全力で頑張る」と話す。
二階氏は集会等で「私のモットーは『一人ひとりが主役、プレイヤー』。これまでは私も含めて市政について意見を言うことを忘れてきた。先輩たちが築いてきた大切な御坊市、素晴らしいふるさとを次の世代に引き継ぐのが私たちの使命だ。今回の選挙戦はこっちか、あっちかを選ぶ選挙ではない。10年後、20年後、50年後の御坊市をどうするかが問われる選挙だ」と市政の刷新、変革を訴える。
施策は「人・雇用・優しさ・防災からの絆」を4本柱を掲げている。医療費無料化を高校卒業まで拡充、小中学校へのクーラー整備は「直ちにやる」と約束した上で「選挙目当て、人気取りのためにやるのではない。これしか御坊市が復活する道はないと確信するからやるのだ。今の市のやり方は市民の方向を向いていない。4年間で1000人も人口が減るのは減りすぎ。政策の格差を理由にこれ以上、減らすわけにはいかない。なんとか子どもを増やし、人口減少に歯止めをかけたい」とした。
他の政策では「防災対策は即実施」「用地買収で生活、命を守る道路整備」「国、県事業を活用した商店街振興」「産業振興、企業誘致で雇用創出」等を挙げ「必ず御坊市を変え、復活させる。皆さんの声を聞きながら皆さんと共に新しい御坊市をつくりたい。国、県、日高郡と協調しながら一緒にふるさとを良くしたい。最後の最後まで全力で走り抜く」と訴える。
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