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柏木征夫御坊市長7期目初登庁、集大成へ職員に奮起促す 〈2016年5月27日〉

2016年05月27日 08時30分00秒 | 記事

女子職員から花束を受ける柏木市長


 22日執行の御坊市長選(任期満了6月10日)を大差で制し、現役市長では全国最多の7選を果たした柏木征夫市長(75)=薗=が26日、初登庁。市役所前で大勢の職員や支援者に迎えられ、女性職員から贈られた花束を笑顔で受けとった。今後4年間は柏木市政の集大成となり、職員には「知恵を絞り、スピード感を持って仕事に当たってほしい」と訓示し、改めて「安心して子を生み育て、年を重ねることができる安全なまちづくり」実現へ全力投球する決意を示した。

 柏木市長は午前9時に公用車で市役所前に到着。出迎えた職員らに「ありがとうございました」と笑顔で応えたあと、市議会議長室を訪れ、柏木陣営で陣頭指揮を執った西本和明議長や向井孝行、山田勝人、小池佐左夫各議員をはじめ8人が出席。議員から「おめでとうございます」「誰はばかることなく市長の考える政治をやってほしい」と祝福、激励を受けた柏木市長は「本当にありがとうございました。皆さんには気苦労をおかけしました」と一人ひとりと握手した。
 引き続き、市役所5階会議室で職員を前に「大変な選挙戦だった。我々は幹部5人と有志の皆さんで、東京から来た延べ30数人の国会議員を相手にした。地方自治は地方の皆さんの手でやるものだ。東京がやるのではない。私が言い続けてきた『ぶれない、偏らない、いばらない』の姿勢は正解だった」と選挙戦を振り返った上で「今後4年間は選挙で市民の皆さんにお約束した35項目の公約を実行していく。総合計画に載っており、すべて実行できると思っている」と述べた。
 職員には「今はスピード感が大事だ。若い人たちのスピードに負けないようにスピード感を持って仕事に当たってほしい。未解決のものはそのままにしない。頭をひねりながら失敗を恐れずやってほしい」と奮起を促し「しがらみのない堅実で誠実な市政運営」「安心して子を生み育て、年を重ねることができる安全なまちづくり」に邁進することを誓った。
 その後の記者会見では改めて「年齢的にも最後になるだろう」と4年後に引退する考えを示し、後継者については「それは市民の皆さんが決めること」と前置きした上で「これまでは大政奉還すれば、あとの方はつくってくれると思っていたが(今回の選挙戦で)そうではなかったことが分かった」とし、次期市長候補を視野に入れて副市長を人選する考え。国、県との関係については「私のスタンスは変わらない。これまで通り県、国には要望していく」と従来通りを強調した。


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