15日告示、22日投開票の御坊市長選(任期満了6月10日)が迫る中、7選を目指す現職の柏木征夫市長(75)=保守系無所属・当選6回、薗=と、二階俊博自民党総務会長の長男で政策担当秘書の新人、二階俊樹氏(51)=無所属、自民県連・公明県本部推薦、島=の両陣営ともミニ集会などで政策や公約を訴えるなど精力的に活動を展開。がっぷり四つのまま選挙戦本番に突入するとみられ、熱い戦いはさらにヒートアップしそう。
柏木氏 「安心して子を生み育て、年を重ねることができる安全なまちづくり」をスローガンに「市民の皆さまに35のお約束」を公約に掲げている。
子ども医療費無料化を高校卒業まで拡充▽ファミリーサポートセンター開設や学童保育対象年齢の拡大、病児病後時保育の充実▽妊婦中の健康管理や安全な出産、産後のサポート体制の充実▽子育て支援で気軽に相談できる環境づくりと情報提供▽働く女性や子育て中の女性らが気軽に交流できる拠点づくり▽小中学校教室への冷暖房設置▽お年寄りや障害者、子どもが安心できる道路環境を整える▽節目年齢のがん検診無料化や受診率アップを図り市民の健康をサポート。
トップセールスの範囲を広げ、農水産品や地場産品、地域の魅力を積極的に売り込み、産業の活性化、企業誘致を推進▽ふるさと納税を積極的に推進し、御坊の魅力を全国に発信▽農産物や水産物のブランド化・高品質化を支援し、一次産業の高収入化、担い手の確保・育成に努める▽日高港のポートセールスをより積極的に行う▽地元企業の会社情報や雇用情報の発信を強化し、企業間連携や地元雇用を促進する▽商店街空き店舗活用やアイデアを生かした活動を支援する。
地域見守りネットワークを構築し、単身世帯のお年寄りや障害者、子ども達を地域で見守る体制をつくる▽認知症支援体制を整えるとともに地域で支えあえる環境づくり▽津波避難困難地域に津波避難タワーを建設する▽地域別避難マニュアルの策定支援や自主防災組織の設立促進など幼児から大人まで防災意識をさらに高める取り組みを進める▽御坊大橋耐震化や全橋梁点検、漁港施設の防災・減災機能強化▽わがまち魅力発信事業で市民と協働で御坊の魅力を全国に発信▽行財政改革の推進▽市民のアイデアやパワーをまちづくりに取り入れる協働支援制度をつくるなどを挙げている。
二階氏 「元気あふれる御坊市」をスローガンに若さと行動力、20年間の秘書経験を生かし「人・雇用・優しさ・防災」からの絆を4本柱に掲げる。
ただちに取り組むこととして▽今年中に小中学校へのクーラー設置(学力向上・避難所環境改善・学校施設の地域開放)▽食糧備蓄を充実するなど市民の生命と財産を守る(市民総参加の訓練実施、市強靱化計画で災害に強いまちづくり)▽高校卒業まで医療費無料化拡充▽自治会・班レベルでのミニ対話集会の実施▽子ども、高齢者、障害者、若者の交流支援▽市民福祉充実のためのNPO・ボランティアの活動支援▽ふるさと納税の推進(優良産品はふるさと納税返礼品として活用)▽日高郡町村会との連携、他の自治体との職員・住民交流、防災備蓄協定▽国・県の事業を取り込み、市民生活を黒字にするなどを挙げる。
他の政策では産業振興の窓口を一本化し、経営者を支援する産業支援センターの設置▽農漁業振興でパイプハウス建て替え補助率のアップ、漁港の防災対策と高度化、道の駅設置で御坊産品の宣伝・販売▽商店街振興で国、県の支援を得ての空き店舗対策、寺内町の古い町並み保存・活用で観光客誘導▽中小企業対策で国・県の支援を活用して創業・新分野開拓を支援、インターンシップ充実で地元人材を地元企業へ、奨学金充実活用で優秀技術者を地元企業へ。
企業誘致は県と共同で熊野工業団地造成に着手、企業誘致担当課を設置して市長自らが積極的活動、日高港への客船誘致などトップセールス、誘致した企業を物心両面で支援▽観光振興は歴史・土産・郷土料理・語り部など観光資源開発、道成寺や煙樹海岸など日高の周遊観光ルート整備、世界文化遺産の「和食」の味噌醤油等活用事業▽運動、健診、生きがいで健康寿命延長▽用地買収で生活・命守る道路(市道)整備などを挙げている。
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