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夏の参院選出馬の由良登信氏(御坊市)が「はげます会」で団結訴え 〈2016年5月31日〉

2016年05月31日 08時30分00秒 | 記事

「なんとしてでも戦争に行く道を止めなければいけない」と
支持を仰ぐ由良登信氏


 夏の参院選和歌山選挙区(改選数1)に野党統一候補として無所属での出馬を表明している元和歌山弁護士会会長・由良登信(ゆら・たかのぶ)氏(63)=御坊市塩屋町北塩屋(天田)、社民、共産、生活推薦=の「はげます会」は28日、御坊商工会館で開き、日高地方1市6町の各9条の会メンバーや地元天田地区民、日高高校時代の同級生ら140人が応援に集まった。

 高校時代の恩師で「はげます会」会長の角田秀太郎氏は「こんなに大勢に集まっていただけるとは思っていなかった。本当にありがとうございます。本来は政治家になるとは考えていなかったと思う。ところが今の安倍さんのやり方はいかにもひどい。東京では安保法制反対にシールズや学者、ママの会らいろんな人が立ち上がった。和歌山でも(由良氏擁立に)なんとか頑張りたい」とあいさつ。
 由良氏は「なんとしてでも戦争に行く道を止めなければいけない。止めなければ安倍さんは暴走を続けるだろう。戦争法が3月に施行され、今、いつでも内閣の判断で自衛隊を送れる。それをできる法律を早急になくさねばいけない。9条に違反しているとみな言った。それでもお構いなしに突き進む、憲法を無視する政治を許してもいいのか。民主主義も人権も危うくなっていくのではないか。選挙に勝って、押し止めたい」と立候補の理由を提示。
「由良、お前一人に絞ったぞ、だから勝てよと道筋立てていただいた」と、安保法廃止を掲げる団体「市民連合わかやま」が由良氏を選挙区の野党統一候補とするよう民進党と共産党に呼びかけ、両党がともに新人の擁立を取り下げた経緯を説明した。
 30年の弁護士活動から「法制度がこうであればうまく解決できるのにと思ったことがあった」と労働基準法など法改正への意欲もみせ「安心して暮らせる社会をつくるために働きたい。どうかよろしくお願いします」と支持を訴えた。
「安保関連法に反対するママの会@わかやま」の馬場潔子さんは「『一人の子も殺させない』の思いをもとに一母親として行動したい。強いものが何でも許される社会を子の世代に残したくない。まともな政治を取り戻す一歩を御坊、和歌山から踏み出そう」と集った人らの士気を喚起。各地区や団体の人らも「たかちゃんを何とか国会へ送ってください」「戦争反対の国会議員をつくろらよ」と続け、由良氏擁立に向けた一致団結を確かめ合った。
 和歌山選挙区には由良氏のほか、4選をめざす自民党現職で党参院政審会長の鶴保庸介氏(49)=公明党推薦、岩出市=、幸福実現党新人で党県副代表の西本篤氏(46)=和歌山市=が立候補を予定している。選挙は6月22日公示、7月10日投開票が有力視されている。選挙権が18歳に引き下げられて初の国政選挙になる。


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