紀州新聞 THE KISYU SIMBUN ONLINE

和歌山県の御坊市と日高郡をカバーする地方紙「紀州新聞」のウェブサイトです。主要記事、バックナンバーなどを紹介。

御坊市長選、横一線でゴールへ きょう激戦に決着 〈2016年5月22日〉

2016年05月21日 16時00分00秒 | 記事

22日投票へ市内投票所の準備も整う


 任期満了(6月10日)に伴う御坊市長選は、きょう22日が投票日。7選を目指す現職の柏木征夫氏(75)=保守系無所属・当選6回、薗=と、二階俊博自民党総務会長の長男で元秘書の新人、二階俊樹氏(51)=保守系無所属、自民県連・公明県本部推薦、島=が1週間にわたり激しい選挙戦を展開。互いに死力を尽くし、どちらも譲らず接戦のままゴールへ。保守二分の激戦を制するのはどちらか-有権者の審判が注目される。投票は市内30カ所の投票所で行い、即日開票。午後9時ごろに当落が判明する。14日現在の有権者数は2万168人(男9452・女1万716)。

 柏木氏は6期24年間の実績や豊富な経験、中央権力対良識ある市民との戦いを前面に打ち出し「しがらみのない堅実で誠実な市政運営」や「安心して子を生み育て、年を重ねることができる安全なまちづくり」を訴えた。吉田擴後援会長や上西一永副会長、西本和明市議会議長ら市議4人、地区役員、スタッフが草の根運動を続けた。
 二階氏は若さと行動力、秘書経験を生かし「人・雇用・優しさ・防災からの絆」を政策の4本柱に掲げ「御坊刷新、元気な御坊市を創ろう。私も変わります」と訴えた。推薦の自民、公明両党の全面支援、二階会長のバックアップを受け、小泉進次郎代議士はじめ現職大臣ら大物政治家が応援に訪れ、国政選挙並みの総力戦を展開した。
 期日前投票は昨年1月の市議選(投票率76・47%)を上回り、有権者の2割、4千人に届く勢い。選挙戦に入り、有権者の関心は高まっており、4年前の市長選58・25%を大きく上回り、60%台後半まで伸びる可能性は高いが、70%に乗るかは見方が分かれる。保守票に加え浮動票、革新票の取り込みが勝敗の鍵を握ると見られ、柏木、二階両陣営とも投票率アップ、棄権防止を訴えている。
 投票は午前7時から午後6時まで市内30カ所の投票所で行い、午後7時30分から市立体育館で開票作業を始める。午後8時に1回目の開票速報を発表し、2回目以降は30分ごと。午後9時ごろに当落が判明する。市選管は投票を翌日に控えた21日、市役所で投票管理者の事務説明会を開き、終了後に管理者らが投票所で投票箱を置いたり、候補者名の紙を貼るなど準備作業を行った。


その他の主なニュース

 印南町が靱公園バラ祭(大阪)で小玉スイカなど販売や試食、特産品をPR

 青年農業者が森山農林水産相に花き園芸栽培や鳥獣被害対策強化要望

 陸上自衛隊和歌山駐屯地54周年記念行事 責務完遂を誓い、災害派遣行進

 管内トップ切り印南町の印南、稲原、清流、切目の4小学校で運動会


御坊市長選 運動きょう限り、最後のお願いに奔走 〈2016年5月21日〉

2016年05月21日 08時30分00秒 | 記事

 任期満了(6月10日)に伴う御坊市長選は、22日の投票日に向けて選挙運動も残すところ、きょう21日の一日限り。7選を目指す現職の柏木征夫氏(75)=保守系無所属・当選6回、薗=と、二階俊博自民党総務会長の長男で元秘書の新人、二階俊樹氏(51)=保守系無所属、自民県連・公明県本部推薦、島=の両陣営とも街宣や街頭演説などで有権者への訴えを続けている。情勢は依然横一線の接戦で最後までもつれるとみられ、最終日は市内全域で最後お願いに奔走し、勝利に向けて1票でも多い票の上積に総力を挙げる。

商店街歩き各所で街頭演説
「絶対に勝つ」柏木征夫陣営

商店街を歩き支援を求める柏木候補

 柏木候補は19日、20日の両日、本町、中町商店街など市内商店街を歩き、各所で街頭演説を行い、集まった大勢の支援者に「負けられない。絶対に勝とう」と訴えた。
 吉田擴後援会長は「相手は容赦なく大砲をどんどん撃ち込んでくるが、絶対に勝たなくてはいけない。柏木候補にもう一度市政を任せるよう絶大なご支援を」、上西一永副会長は「厳しい戦いだ。こちらは小さな存在だが、御坊市のために働いてくれる柏木候補を支えてほしい」、小池佐左夫市議は「中央から応援に来ても我々の気持ちは動かない」、幹事長の西本和明市議会議長は「この選挙、絶対に負けられない。相手候補に任せると御坊市は大変なことになる。どちらが市長にふさわしいかしっかりと見極めてほしい。いくら空中戦を仕掛けてこようが、我々はびくともしない。御坊のことは御坊市民に任せよう」と支援を訴えた。
 柏木候補は「私はふるさとが大好きだ。素晴らしいところで、このふるさとに誇りを持っている。全国都市ランキングを見ても全国813市の中で御坊市は住み良さ191位、生活の安心度59位、利便性16位と上位にランクされている。しっかりと地に足を着けて安心して子を生み育て、年を重ねることができる安全なまちづくりに取り組むのが私の仕事だ。巨大な権力、組織には負けない。絶対に勝ち抜きます」と熱く語り、頑張ろうコールで気勢を上げた。
 きょう最終日は市内全域を街宣し、オークワロマンシティ御坊店などで有権者と握手を行い、午後7時30分ごろに島の選挙事務所に戻り、お礼と最後の挨拶を行う。西本幹事長は「選挙運動もあと一日。最後の最後まで全力で頑張る。必ず勝ちます」と話した。

大観衆を前に小泉氏が激励
「御坊刷新を」二階俊樹陣営

二階候補と並び観衆に応える小泉氏

 19日午後にスーパー松源御坊店前で開いた街頭演説に政界で人気、知名度とも抜群の小泉進次郎自民党農林部会長が激励に駆けつけ、小泉氏を一目見ようと集まった大観衆を前に二階候補への支援を訴えた。
 小泉氏は「学ランを着た学生や女子高生から現役世代の方、定年後の人生を過ごしておられる先輩の方まで、これだけ多くの人が集まってくれている。御坊市はこの人達のために何をするのか、これからのリーダーは私たちに何を語ってくれるのか、と期待しているエネルギーが溜まっているのがひしひしと伝わってくる。あらゆる世代のエネルギー、気持ち、力を一つに集め、御坊市の名前が全国に知れ渡るようにしよう。今回の選挙戦は歴史に残る大きな分水嶺になる。人口減少をくい止め、明るい展望を開き、豊かな強いまちづくりを行うチャンスだ。俊樹さんとともに御坊市をより素晴らしいまちにしよう。私も農林部会長として御坊で生み出されるものを後押ししたい」とエールを送り、大観衆に笑顔を振りまいた。
 二階総務会長、高垣太郎後援会長、中村裕一選対本部長、吉井和視自民党県連幹事長のほか、周辺町長も支援を訴え、俊樹候補が「人口、働く場を増やすことに挑戦しなければ市長になるべきではない。私は御坊が大好き。この素晴らしい御坊を今以上に元気なまちにして次の世代に引き継ぎたい。必ず御坊市を変えます」と熱を込めた。
 きょう最終日は、市内全域を街宣、各所で街頭演説を行い、午後7時30分ごろ薗の選挙事務所に戻り、お礼と最後の挨拶を行う。中村選対本部長は「全精力をかけて最後まで頑張る。二階俊樹に元気な御坊を創るチャンスを下さい。助けて下さい」と話した。


その他の主なニュース

 由良町水産加工研究協議会発足、魚の粕漬け商品化めざす

 国道42号改良促進協総会で要望など承認

 紀州日高漁協が由良町のアカモク(海藻)を県下初商品化、販売開始

 28日 日高川町玄子橋周辺でホタル観賞の夕べ開催