トロフィーを手に準優勝に胸を張る井元勘太主将
福井工大(北陸大学)健闘の準優勝-。慶應義塾大(東京六大学)との決勝は終盤に力尽き、2-13の思わぬ大敗となったが、部員176人の大所帯、福井工大の主将としてチームを初の決勝進出にけん引した井元勘太内野手=4年、湯川中、沖縄尚学出身、171センチ、73キロ、右投げ左打ち=は「全員でつかみ取った準優勝」と胸を張った。
13日に明治神宮球場で行われた第70回全日本大学野球選手権記念大会の決勝戦で、福井工大は慶應大に挑んだ。先制を許し、一時は4点差まで詰め寄ったが終盤に失点を重ねて2-13。決勝戦まで7番・2塁手で全試合フル出場した井元選手も2打席連続三振で6回に代打を送られ、初めてベンチに下がった。
1回戦で北海学園大を11-3の7回コールド、2回戦は大商大に4-1、準々決勝では、大会最多タイ記録となる17得点の17-8で名城大を下した。12日の準決勝では福岡大と対戦。1打席目は三ゴロ、2打席目は四球を選んで盗塁を試みて失敗したが、主将として果敢に攻めた。3打席目も左邪飛に倒れ無安打に終わったが、堅守で初の決勝進出を果たした。
日高地方出身では、井元選手とともに中野聖那外野手=4年、名田中、紀央館出身=が予選でベンチ入り。神宮球場のグラウンドに立てなかったが、チームの準優勝を支えた。井元主将は閉会式後、準優勝トロフィーを手に「日本一を目指してやってきたので、負けたことは悔しいですが、準優勝出来たことは本当にうれしい。この結果はベンチ入りメンバー25人で残した結果ではなく、スタンドで応援してくれているメンバー外の部員、学生コーチ、学生マネージャー、また、学校の支援があり、全員でつかみ取った準優勝だと思います」と語った。
父親で湯川少年野球チーム監督の晴彦さん(44)は「高校時代はケガなどで苦しかったようだが、大学ではこれらの経験が生きた。主将として裏方さん達の協力を得ながら大所帯のチームを引っ張り、まとめて逞しくなった。よく頑張った」と話している。
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