外付け階段、防災デッキを追加した新庁舎北側外観イメージ
御坊市議会新庁舎建設特別委員会(西本和明委員長)は23日に開き、執行部が新庁舎実施設計の進ちょく状況、今後の事業スケジュールなどを説明。実施設計は8月中に完成し、9月5日に建設地の庁舎前駐車場で起工式を行ったあと、準備工事に入り、12月から本体工事を始める。正面玄関の位置変更、新庁舎北側に外付け階段や防災デッキを追加することで工期はこれまでより3カ月程度伸びたため、竣工は令和5年10月末、供用開始は6年1月になった。
実施設計は新庁舎や駐車場のレイアウト、執務室等の配置など大枠は終わり、現在は内装や機械電気設備などを行っている。確定した新庁舎規模は鉄筋コンクリート造(一部プレストレストコンクリート造)の地上6階(6階は備蓄倉庫や屋上機械置場等)。建築面積は新庁舎1942平方メートルなど全体で2324平方メートル 延べ床面積は本体7698平方メートル、付属棟376平方メートルの計8074平方メートル。建物の高さは29・86メートル。
南海トラフ巨大地震を想定した防災対策で1階は浸水想定3・5メートル以上を確保したピロティ&エントランス方式にし、多目的ホールやエントランスホール、情報発信コーナー、会議室などを配置。1階と2階の間に免震層を設ける中間層免震構造とし、災害時に備えた緊急排水槽も設ける。
2階は市民課や税務課、国保年金課、環境衛生課、福祉3課など利用の多い部署、3階は産業建設部の各課と教育委員会、4階は市長室や防災対策課、総務課、企画課、大会議室(防災対策本部室兼ねる)など、5階は議場、委員会室、議員控室、展望ロビーなどを配置する。中層階以上は住民の一時避難場所に活用できるようにし、屋上(議場上部)にはホバーリングスペースを設ける。
昨年12月議会で報告した配置変更に伴う詳細なレイアウトも説明。基本設計では新庁舎北側に正面玄関を配置していたが、来庁者の交通安全面に考慮し、建設場所を北側に12メートル移動させることで正面玄関を南側に変更し、北側にも玄関を設けた。防災対策で新庁舎北側に2階までの外付け階段と防災デッキを追加するほか、現庁舎北側の市道拡幅も予定し、これらに要する費用として約2億円の追加を見込んでいる。
今後のスケジュールは7月から現庁舎北側の駐車場で倉庫設置や駐車場整備を進め、9月5日に起工式を行う。10月から庁舎前駐車場の建設地を囲うなど準備工事に入り、12月から地盤改良工事など本体工事に着手する。令和5年10月末に竣工し、6年1月から供用開始予定。その後、現庁舎解体工事、駐車場など外構工事(別発注、2億5200万円)を行い、全て完了するのは7年1月ごろ。
新庁舎実施設計・施工・現庁舎解体は前田建設・久米設計特定建設工事共同企業体(代表者=諏訪俊雅・前田建設工業(株)関西支店常務執行役員支店長)が46億457万8000円(税込み)で請け負っている。
その他の主なニュース
● きのくに信用金庫が超小型電気自動車導入
● 日高高校中津分校が備長炭珈琲で福祉にも貢献、町内作業所にシール貼り発注
● 御坊市消防本部が住宅用火災警報器の早期設置、維持管理を呼びかけ
● 全小学年別柔道大会県予選で籔井ゆめさん(山下塾)準V