ヒロの残日録 

日残リテ昏ルルニ未ダ遠シ

遺影を隣の席に座らせてくれた航空会社

2017年04月06日 | 日記
遺影と位牌を抱えて飛行機に搭乗した際、やはり“手荷物”として
座席上部の共用収納棚か座席の下へ収納しなければいけないのでしょうか?
心情的に単なる手荷物として扱いたくない気持ちは分かります。

北九州市出身のシンガーソングライター櫻さんは、母親の遺影と位牌を
持ってスターフライヤーの飛行機に搭乗した際、客室乗務員(CA)に事情を
説明すると空いている席に遺影を“座らせて”もらい、一緒に旅をしている
ようでうれしかったと振り返ります。 
櫻さんよると、母親の七回忌で帰省する際の出来事で、遺影と位牌は袋に
覆われていて外部から分からないようになっていたそうです。
当然、手荷物として収納することをCAに促されましたが、袋の中身が遺影
だと伝えたところ、お悔やみの言葉とともに「お客さまにも座席に座って
景色をご覧になっていただいてはいかがでしょう? その際にシートベルトを
袋にかけさせていただきますが、もしよろしければ隣でごゆっくりフライトを
お楽しみください」と偶然空席だった隣の席を勧められました。 
遺影を「お客さま」として扱い、隣の席に座らせてくれたことに感動し、
「遺影にも位牌にもスカーフを巻いて袋に入れていたので気付くはずなんて
無かった」のに、遺族の心情に寄り沿うCAの対応に「思わずジンとして涙が
ポロポロ溢れた」とつづっています。
途中、機内サービスの際も「隣のお客さまにも何かお飲み物いかがですか?」と
声をかけるなど、なんだか本当にお母さんと2人旅をしているような気持ちで、
幸せなフライトになりました」と櫻さん。

 
各航空会社の手荷物の取り扱いは基本的に収納スペースに適切に収納できない
ものは貨物室に預かるか収納棚もしくは座席下への収納を呼び掛けています。
スターフライヤーの広報担当者によると、今回のCAの対応については、
「通常のオペレーションではなく、個人の裁量による判断」なんだとか。
同様の事例は過去に数件あり、遺影や位牌、遺骨などを機内に持ち込みたい
場合、チェックインカウンターで知らせてもらったほうが、地上係員やCAが
「より慎重にケアができる」とのことだそうです。


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