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久万 ほうねんじ のブログ

法然寺でのスローなできごと。

寒蘭という趣味

2022年11月21日 | 日記

寒蘭(カンラン)とは

寒蘭は寒い時期に咲くため『寒蘭』と呼ばれています。
学名はCymbidium kanranで高知県出身の牧野富太郎植物博士により命名されました。

産地により土佐寒蘭、日向寒蘭、紀州寒蘭、薩摩寒蘭等に分類されています。
葉、新芽、花芽、花のすべてが鑑賞の魅力があり四季を通じて楽しむことが出来ます。


寒蘭の花

洋蘭等のような派手さや華やかさはありませんが、空間やバランスに優れた美しさがあります。 

また、寒蘭の持つ上品な香りも人気の一つで、1鉢では微量ですが、開花した数鉢を玄関などに入れておくととても良い香りがします。


以上が、高知にある寒蘭専門店「東美園」のホームページにある文章の引用です。




…って。突然、何のことかわからないでしょうが、これから説明します。(久しぶりに字が多めの記事になります。覚悟してご覧ください。)


先日、結婚式を挙げた話をしましたが、寒蘭はそのことに関係しています。


うちの奥さんは鹿児島県の出身です。

9日、奥さんのご両親が鹿児島から愛媛に来てくれました。

お二人を迎えに空港へ。

到着したお義父さんの手には大きな寒蘭の鉢が2つ。。。

新幹線と飛行機を乗継ぎ、途中でCAさんに注意されながら…。(寒蘭の価値がわからないCAさんが鉢を雑に扱ったらしい。)鹿児島から愛媛まで手持ちで持ってきてくれたのでした。

寒蘭は10月から12月頃に開花するようですが、咲いたばかりの花を一つ一つ紐で固定して、大事に大事に運んでくださいました。


お義父さんは長年、趣味で寒蘭を育てています。

鹿児島の寒蘭愛好会に所属し、品評大会の受賞も多数経験するベテランです。

私は最近まで寒蘭を育てたり鑑賞したりする趣味があること自体全く知らなかったのですが、全国的に愛好者がいて、四国では高知が盛んだそうです。


↓頂戴した寒蘭がこちら。



隣には、はなちゃんも写ってます。






私は寒蘭に関してズブの素人なので、花の種類も名前も全くわかりませんが、花を区別するポイントをネットで調べてみました。



1つは青花(花が緑色)で三角咲き(開いた花の形が正三角形に近い)。舌(中央にある垂れ下がった舌のような部分)は巻き舌(外側にクルンと巻いている)で数多くの有点(赤い斑紋)があります。



もう1つは紅花で一文字咲き(横に広がる花びらが水平になっている)。舌は巻き舌で青花ほどではありませんが有点があります。また、こちらは花に縞模様が見られます。


そして、どちらも上品な香水のような良い香りを強く発しています。(和室の上にある透かし彫りの「欄間」は、床の間に飾った寒蘭の香りを通す「蘭間」であるらしい。)

寒蘭は山野草らしい素朴な佇まいで、その鑑賞には生け花や茶道みたいな日本独特の美意識が必要なのかもしれません。

これは…奥が深〜い趣味です。


赤い花のほうは品評会で賞を獲ったほどの名品だそうで、そんな価値ある鉢をいただいてしまいました。。。果たして、この久万で素人の私が上手く育てられるかどうか。。。

枯らしてしまったらどーしよ…。

と言ってたら、「あ、まだあるから大丈夫」とお義父さん。

寒蘭は、朝日が当たって風通しがいい場所を好むそう。




大事に育てますー。お義父さん、ありがとう。

また教えてください。

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