久万 ほうねんじ のブログ

法然寺でのスローなできごと。

回向とは

2020年09月29日 | 日記
朝、庭に出ると「あの香り」が。。



キンモクセイが咲き始めました。秋といえばこの香り。


さて、前回から先日の法話会の内容を載せていますが、今回は「回向」についてです。

浄土宗のお経の次第で『念仏一会』の次に来るのが『回向(えこう)』の時間です

回向は「回し向ける」。お念仏を称えて受けた「功徳」を自分のものとせずに回して差し上げたい対象へ向けてプレゼントするというものです。

回向には以下のものがあります。

1.ご先祖などの亡き人に功徳をプレゼントし、故人が極楽浄土で仏となるお手伝いをする(追善回向)

2.それに対して追善回向等によって悟りを得た故人が、この世にいる我々を往生に導いてくださる(還相回向)

3.現世に生きる自分が同じく現世に生きている他の衆生(人々)へお互いに功徳をプレゼントし、共に菩提心(仏の世界に生まれようとする心)を起こして仏の道に勤しもうとする(往相回向)

2の還相回向は故人がする回向であり、我々ができるのは1の追善回向と3の往相回向ということになります。

皆さんも今後お経を称える際には、自分の為のお念仏だけではなく、『回向』として故人の俗名・法名等を読み上げてご先祖の為に追善プレゼントをしたり、この世に生きる有縁無縁の方の為に往相プレゼントをするように心がけてみてはいかがでしょうか。


秋明菊↑

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念仏一会とは

2020年09月27日 | 日記
25日は月に一度の法話会でした。

その法話会でお話した内容を今回から2回に渡って掲載いたします。
1回目は念仏一会について。


境内の彼岸花↑


浄土宗のお経本の中に「念仏一会(ねんぶついちえ)」があります。
木魚を打って調子を取りながら、ただひたすらにお念仏を称えます。

念仏一会の『一会』とは、「ある連続した時間」のことであり、集会などの「あつまり」の意味でも、一期一会などの「会う」という意味でもないのです。

よく、「念仏一会は何回称えたらいいのですか?」と聞かれることがありますが、先述のように回数ではなく『時間』なのです。

じゃ、時間なら…何分?と言われるかもしれません。。しかし、その時間の長さは決まっていないのです。
いわば、称える人の「心の赴くまま」の時間で構わないということです
ただ、やはり心を込めてお念仏に集中できる程度の時間は必要だと思いますので、数回で終えるというのは短すぎると思います。

以上、お家でお経を称える際は参考にして下さい。


酔芙蓉↑

定例の法話会は毎月25日の午後1時より本堂にて行っています。宗派問わず参加できますので、興味のある方はご参加ください。

次回は『回向』について書きます。

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大掃除

2020年09月23日 | 日記
今日23日は大掃除の日でした。

枝垂桜の落ち葉掃除ができてなかったので、今日は綺麗に取り除けて、彼岸花もよりクッキリ見えるようになりました。


冬、寒さから守る為に枯れ葉を木の下に被せることもありますが、枯れ葉が腐るとカビやバクテリアが増えて、木によっては良くないと聞きます。
特にイチジクの木の下には枯れ葉を被せてはいけないと、檀家さんから教わりました。


10月頃に咲く石蕗(ツワブキ)のつぼみが出ています。

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酔芙蓉

2020年09月20日 | 日記
酔芙蓉(スイフヨウ)がやっと咲いたので、シラフから泥酔になるまでをご覧ください。

咲き始めました。
つぼみ、咲いた時は真っ白です。





その後へんかはなかったのですが、次の写真では少しピンクになってきました。



ピンクがハッキリとしてきました。↓
ピンクと白がマーブルになってます。


そして…真っ赤になりました。↓
これだけ見たら普通の芙蓉のようです。


真っ白から真っ赤になるまで2日かかりました。
法然寺境内の駐車場方面にあります。
今、見頃です。
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もう一つの果実

2020年09月19日 | 日記
ザクロ…柿…。
今年は、どちらも不作だとお知らせしましたが、もう一つの果実を忘れていました。

それはイチジクです。
今年のイチジクは豊作です。墓地にある芭蕉の隣に実るのですが、場所が合ってるのか、木も大きくなりました。
というわけで、食べ頃の実をもいでみました。



いかがでしょうか。
ご覧のように市販のものより小ぶりで十分に熟れていません。
でも、熟れてしまうと鳥やスズメバチが食べてしまうので、少し早めに収穫するのですが、美味しいですよ。

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