久万 ほうねんじ のブログ

法然寺でのスローなできごと。

ほう葉

2018年10月29日 | 日記
また一段と紅葉が進んできました。



境内地にあるホウノキは大きな葉を落としています。

ほうの葉で肉や魚を包んで焼いた料理がありますが、そのくらい大きな葉です。顔もスッポリかくれますあ。



木の幹は目が細かくツルツルしていて、上等の木材となります。

以前はこのホウノキで卒塔婆を作っていました。書き心地は、墨のノリが良く滑らかで、筆も傷めません。

ホウノキは成長も遅いため、卒塔婆もほとんどが杉のような針葉樹になり、今やホウノキは貴重な木材となりました。また、花はハスに似ていて6月頃に真っ白の花を咲かせてくれます。

来年咲いたら、またご紹介いたします。
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頂法寺

2018年10月28日 | 日記
昨日、京都に行っていました。

「頂法寺」と聞いて、あ、あのお寺だ。とわかる人は生け花の心得がある人だと思います。

紫雲山頂法寺 またの呼び名は「六角堂」。

京都は烏丸六角にある天台宗の寺院。

日本最大の華道家元「池坊」の発祥の地であり、「いけばな」そもそもの発祥地の地でもあります。

この六角堂。実は浄土宗、浄土真宗においても重要な場所でもあるのです。


六角堂そばのお地蔵様


(親鸞聖人の夢告の話)

のちに浄土真宗の祖となられる親鸞が延暦寺の修行を終えて比叡山を下ったあと、真の教えを探し求め、この六角堂で100日間の参籠を修しました。

六角堂には観音様が安置されております。

その昔、観音様の化身とされる聖徳太子が建立した寺院がこの六角堂なのでした。

100日間参籠が終わりに差し掛かる時、その観音様が聖徳太子の姿となって親鸞の枕元に立っておっしゃいました。
「そなたの悩みを解くためには吉水の法然を訪ねよ。」

親鸞は、その観音様のお告げに従って法然のもとに向かい、お念仏の教えに出会ったと言われています。

池坊のイメージが強い六角堂ですが、このエピソード、神秘的なお話ですね。

まるでスターウォーズのルークとオビワンケノービの出会い…といったらコジツケ過ぎますね。

フォースを信じましょう。合掌

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銀木犀

2018年10月27日 | 日記
以前に金木犀が咲いたお知らせをしましたが、今は本堂前の銀木犀が咲いています。



花は密集していて、金木犀を白くしたようで上品です。
上品過ぎて咲いてるのに気づきにくいですが、これも金木犀のような香りがしますので、匂いで花に気づきます。
香りも濃くなくこちらも上品。

紅葉も最近日に日に進んでいきているようです。


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お念仏の会

2018年10月25日 | 日記
毎月25日は浄土宗が定める「お念仏の日」です。

なぜなら25日は宗祖法然上人の月命日だからです。

わが法然寺でも、毎月25日を「お念仏会」として午後1時から法要、法話会を開いております。



本日の法話のテーマは「般若心経」について。

「空」とは何ぞや。
という到底言葉では説明不可能なものを何とか伝えられないか…と一つの手段を考え、試みたのでした。(私なりの「空」の解釈を言葉で説明するのではなく実体験してもらおうとしました。)

結果、少しは皆さんに伝わった。という実感もあったので、自分としては良かったと思っています。
(言葉では説明できないので、文字に起こすことはできません、あしからず…。)

さてさて、以前、本堂裏にブロック塀のすぐ横に柚子の木がありました。
毎年100個以上の実をつけていたのですが、根がブロック塀を押し上げて裏の小道に倒れる恐れがあるという声があり、やむなく去年、沢山の根を切って移植したのでした。

移植の時期も木にとっては良くない夏。

やはり、木はやがて枯れてしまいました。

お檀家さんの1人が、その種をあらかじめ植えて下さっていたので、その木の子孫は残すことはできました。

それから一年以上経ったある日、そのお檀家さんから「住職さん、株から芽が出てた!」との一報。





信じられませんでした。

完全に枯れて切り株だけになったと思っていた柚子から、数本の芽が出たのです。

まさにこれは「空」であり「南無阿弥陀仏」であると感じました。

よく

桃栗三年柿八年、柚子の大馬鹿十八年

といいます。
さて、この柚子に実が成るまで、あと十八年。。

それまでブログを続けられるだろうか…。
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タラの木の実

2018年10月21日 | 日記
春に天ぷらにして食べるタラの芽。

タラの芽はタラの木の新芽ですが、今の時期、タラの木はどうなってるかというと、沢山の紫色の実がなっています。



白い花と紫色の実が放射状になっていて、綺麗ですね。
うちの母も時々生け花に使っています。

実といえば、ササユリも実をつけています。



まだ固い実ですが、冬になれば種がたくさん入ってることでしょう。
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