2021年10月末から始めた「読書メーターhttps://bookmeter.com/」での読書の記録。
先月、9月のまとめをしてみました。
2023年9月の読書メーター
読んだ本の数:4冊
読んだページ数:1038ページ
ナイス数:207ナイス
■方舟
超話題になった作品だったので期待し過ぎたみたいで、ちょっと肩透かし。もっとスケールの大きい話なのかと思っていた。箱舟と呼ばれる地下建築が舞台。地震で地下の建物に9人が閉じ込められ、その中で起こる連続殺人。誰が犯人なのか、動機は?制限時間付のミステリー、、後味悪~、犯人頭良すぎで恐過ぎる、、まさかの展開、結末でエピローグは感嘆。トリックではなく、異常な状況下での犯人の大胆な冷静な行動に見事に騙された。全体的に息もできないような閉塞感、、あまり好みではなかったが楽しめた。
読了日:09月07日 著者:夕木 春央
■地球星人
村田沙耶香、2作品目。「コンビニ人間」は普通とは何か?を考えさせられるみたいで理解の範囲内の面白さだったが、これは、うわあああ~と言いたくなるような衝撃。
作風的には同じような感じでも、最初は魔法少女だのポハピピンポボピア星人だのとファンタジーな話かなと思ったら、思いもしない方向へ、ホラー。 初めから少し気持悪そうな感じはあったけど、後半はぐちゃぐちゃに過激、描写が生々しい、意味わからんと理解に苦しむ中でも、世界を人間工場ってするところわからんでもない。人と違う幸せ、違う人生。僕は完全に地球星人だ。
読了日:09月16日 著者:村田 沙耶香
■失われた地図
恩田陸3冊目は表紙とタイトルに惹かれて。「夜のピクニック」「蜜蜂と遠雷」が楽しめただけにガッカリ感。世界の裂け目から湧き出てくる異形の怨念みたいなグンカと戦う主人公たち、異能の一族の連作短編。読みやすくて設定は壮大そうで面白そうなのに全然盛り上がりがなく、面白くもならず、納得できるオチもなく、戸惑うほどよくわからない。歴史のロマンのようなものは少し感じたけど、一族やグンカについてもっと知りたかった。よくわからない世界をわからないまま雰囲気だけで、これで終わりなの?もっと続けて、これ未完なのでは?
読了日:09月26日 著者:恩田 陸
■赤と青とエスキース
青山美智子さん5冊目も連作短編だったけど今まで読んだのとはテイストは異なって新鮮で良かった。異なる主人公の4話に同じ1枚の絵が出て来て、長い年月の中で場所を変え、人々の営みを見守り、最後はあるべきところに戻っていく。
エスキース、初めて知った言葉だけど、赤と青には納得だし、良く出来たタイトルだと思う。第4話でハッとしてエピローグで見事にお洒落に繋がった。紆余曲折はあっても気持を伝えるべき人に伝え、信念を貫き夢を叶える素敵な奇跡のような物語りでもあり、グッとくる言葉もいくつもあって穏やかな気持で読了。爽快!
読了日:09月29日 著者:青山 美智子
大相撲やいろんなワールドカップ、スポーツ観戦の時間増で読書時間が少なかった9月。
4冊しか読めなかったけど、どれも個性溢れる本だった。
「赤と青とエスキース」が一番好きだな
貴重な時間を費やし最後まで読んで頂きありがとうございます。
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