昨年10月末から始めた「読書メーターhttps://bookmeter.com/」
での読書の記録。
先月、8月のまとめです。
週に2冊~3冊くらいのペースで
一ヵ月で10冊くらいは読めたらいいなあと思っていますが、
読む速度が遅いから、映画を観る時間がほとんどなくなり、、
それは悲しいことなので
今後の読書のペースは週1冊かな???
ページ数が少なければ2冊読めるかもで、月に5~6冊くらいになるかもしれません。
2022年8月の読書
2022年8月の読書メーター
読んだ本の数:10冊
読んだページ数:3903ページ
ナイス数:282ナイス
■ブルータスの心臓 新装版 (光文社文庫)
東野圭吾さん、18冊目。読み応え十分のミステリー。殺すつもりが殺された話。不幸な生い立ちを跳ね返し一流企業で約束された輝ける未来(逆玉の輿)をまさに掌中にしかけた時、その未来を守るために、、次々に起こる殺人事件。伏線が長くて、ちょっとモヤモヤ。終盤怒涛の展開から伏線回収で予想外の真犯人が登場もスッキリしない、どいつもこいつも自分のことばっかりで、誰も救われない不幸なラスト。 最後ちょっと物足りない感じで感動というのはなかったけど楽しめた。 良く思いつくわ!こんな凄い話、東野さんらしい安定した面白さ。
読了日:08月05日 著者:東野 圭吾
■ワイルド・ソウル
圧倒的スケール、強烈に面白い。ブラジル移民、日本政府に騙されて移住先で壮絶な地獄を味わった実話に基づく。読んでいてゾッとした。この1961年のサンパウロ丸から15年後くらいの私事だけど北ブラジル(アマゾン流域)を目指して国際協力事業団の海外移住研修所で1年間、農業、開墾、ポルトガル語等を学んでいた。修了後にあのまま行ったらどうなってた?
第一章の壮絶でリアルな描写、第二章からはスピード感のあるエンターテインメントに、描かれる人間愛、復讐劇。登場人物が魅力的、エピローグも最高に爽快、ハッピーエンド!
読了日:08月09日 著者:垣根 涼介
■デューン 砂の惑星〔新訳版〕 (下) (ハヤカワ文庫SF)
やっと3冊を読み終えて正直、凄く面白かったという訳じゃなく、、確かにスケールが大きく世界感の構築が奥深く凄いなあと感じたが、そこそこ楽しめたという感じだ。 この下巻はテンポ良く読めた。預言者「ムアッディブ」としてフレメンの中心的地位を確立したポールがハルコネン男爵家、そして皇帝家との決戦へ挑む展開。もっと壮絶な戦いを期待していたから、あっさり終わってしまった。この続きもあるらしいけどね、もういいかな?最後にある「用語集」、これ上巻の初めに入れてほしかった。この独特の用語で苦戦したからね。映画も観よう!
読了日:08月11日 著者:フランク ハーバート
■告白 (双葉文庫) (双葉文庫 み 21-1)
読書歴が浅いけど、これまでにないタイプ、、なんと表現していいか?貧困な語彙ではうまく言えない、、ぞっとする感じの面白さで完成度が高い。中学校教師の幼い娘が勤務先の学校のプールで水死。その教師がクラスの卒業式で淡々と事故の真相を語り、そのまま退職する。そこで大筋が語られて終わりじゃなく、過去から、事故に関わりのある人の事情、心理、、いろんな視点で物語りが進み、繋がっていき、ラストはぞっとするような復讐劇へ。
松たか子さんが主演の映画も観ようと思う。
読了日:08月13日 著者:湊 かなえ
■宿命 (講談社文庫)
東野圭吾さん19冊目。安定の面白さで楽しめた。殺人事件の犯人は誰か? アリバイのトリックは?というより過去に何があったのかということに重点を置いたストーリー展開。主人公の二人の男(刑事と容疑者)、かつてのライバルを繋ぐものは何だったのか。絡み合う事実、恋愛や家族愛などがあり最後は驚かされた。とても皮肉で感動的でホッとした。
読了日:08月16日 著者:東野 圭吾
■終末のフール
8年後に小惑星が地球に衝突すると発表されてから、いよいよあと3年という仙台周辺で繰り広げられる連作短編みたいな8話。人類滅亡を目前にした非日常を生きる日常という重い内容だけど、伊坂さんらしく言葉遊びもあってほんわか、じんわり、優しく、くだらなく、、最後に各章の人達が繋がってきて、お前ならどうする?って問われてるみたいだけど、キックボクサーの苗場さんのように最後までトレーニングして、映画を観て読書で穏やかにワクワクして過ごしたいなあ。さらっと読めました。☆☆☆
読了日:08月19日 著者:伊坂 幸太郎
■命売ります (ちくま文庫)
「夏子の冒険」に続き、タイトルに惹かれて文豪、三島由紀夫2冊目。今回もすごく軽快なテンポでエンターテインメント的なノリ。伊坂幸太郎作品を読んでいる感じだった。ハードボイルド的でロマンティックでありホラーであり怪。三島由紀夫のイメージを裏切る読み易さ。自殺に失敗した男が新聞に「命売ります」と広告を出す。死ぬのは恐くない、死ぬのは望むところ、無敵になった気分、、、が運よくか運悪くか死なない。ラストは急展開で、人間ないものねだりなんだな。全体的に暗いけど軽やかで難しいことは考えず楽しめました。
読了日:08月23日 著者:三島 由紀夫
■ヒートアイランド
先日読んだ「ワイルド・ソウル」のようなスケールの大きさは感じなかったが、魅力的なキャラで溢れ、ストーリーの展開も軽快で息つく暇がなくハラハラしながら最高に楽しめた。
プロの強盗団がヤクザから奪った大金をヤンキーが間違って奪い、強盗団とヤクザが取り返そうとする。ヤクザ組織にも抗争があり、息詰まる駆け引き、巧妙な罠、圧倒的アクション・シーン、ここまでくるとファンタジーかと思うほど。ヤンキーのアキとカオル、強盗団の柿沢と桃井、ワルだけど魅力に溢れ、ある意味尊敬。心地よく次がある終わり方で続編が楽しみ。
読了日:08月26日 著者:垣根 涼介
■龍は眠る (新潮文庫)
宮部みゆきさん、安定の面白さ。相手の心が読めるというのは辛いんだなと、知らなくていいことまで知ってしまうというのは確かに生きにくい。サイキックの能力を持った二人の少年(慎司と直也)と関わりを持った雑誌記者、高坂の物語。600ページ以上あったけど引き込まれて二日で読めた。登場する女性も個性豊かで魅力的。 特に七恵さんは素敵な素晴らしい女性だなあ~
事件解決までには大きな犠牲もあったけど、ほっこりした気持になれる終わり方でした。我々は底知れない力を秘めた不可思議な眠れる龍を身体の中に飼っているらしい。
読了日:08月28日 著者:宮部 みゆき
■犯人のいない殺人の夜 (光文社文庫)
東野圭吾さん20冊目。繋がりのない7作品の短編集。
小さな故意の物語、闇の中の二人、踊り子、エンドレス・ナイト、白い凶器、さよならコーチ、犯人のいない殺人の夜。
どれも面白く楽しめた。印象的だったのが「小さな故意の物語」、、故意は恋からだった。「踊り子」、、直接会って話せてたらなあ~と思い、切なく悲惨な物語。
「犯人のいない殺人の夜」、、驚きのどんでん返し、そうだったんだと、理解力に欠けてるのでカラクリが読み取れず、後半を2度読み。
後味が悪くてぞっとする話が多かった。
読了日:08月30日 著者:東野 圭吾
貴重な時間を費やし最後まで読んで頂きありがとうございます。
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