
写真は、熊野市甫母町。
港を見下ろせる場所を探して登って行くと、今は荒れているが、一昔前までは小さな土地にも野菜を作っていたであろう空間が現れました。
そこは、美しい石積みが残っていて、わずかな空間でも利用出来るように町を造り上げた先人の苦労と努力と知恵が垣間見えます。
ここから見渡す町は、山肌はセメントで覆われています。
これが現代の技術なら、景観のデザインや美から遠のくように育ってきた技術のように思えてしまうのは私だけでしょうか?
まあ、安くて早くて丈夫でないといけないのでしょうし、特に多くの人がこの景観目当てに来ることもないでしょうが・・・・・。
熊野のいろんなところに出向いて写真を撮っていると不思議と感傷的になるのですが、それくらい景観が変わってきているのも事実です。
変わりゆく熊野を追って写真を撮られている方もいるそうです。
もう2~3年すれば展覧会も出来ることかと思います。それほど急速に変わっていく故郷です。
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