日本聴導犬・介助犬訓練士学院の学生ノート

(福)日本聴導犬協会付属・訓練士学校の学生によるブログです。

協会のランチ

2014-06-17 20:13:27 | その他

今回は(福)日本聴導犬協会のお昼風景をご紹介させていただきます。

 

二年ほど前にNHKの『サラメシ』という番組に取り上げていただいたことがございますが、

協会のお昼は【一人一品持ち寄りランチ】です。

 

★昨日のランチ

 

一人が一品ずつ持ち寄り、ビュッフェ形式でランチを皆で食べます。

みなさんのおいしい手料理を食べながら、自然と会話が生まれ、一日の中でも楽しみな時間です。

このランチの形には大切な意味がございます。

ひとつはユーザーさんの体調管理の為です。

ユーザーさんは2週間協会で滞在訓練をされます。

訓練の中ごろになると疲れが出て、食事をされなくなります。

ですが、このようなビュッフェ形式で、会話のある良い雰囲気の中で食事をするので、疲れていてもバランスのとれた自然と食事をしてくれるようになります。

体調を崩される心配も少なくなります。

 

このランチのおかげで私も毎日元気に勤めさせていただけております。

他にも大切な意味がありますが、またの機会にご紹介させていただきます。

 

 

また、外部からのお客様がいらっしゃる時はみなさんおいしい料理を

召し上がっていただこうと張り切って作ってきてくださいます。

今日はY様がいらっしゃってくださり、一緒にランチでした。

★今日のランチ

★自分のお皿を作ってゆきます

 

★みんなでいただきます

 

実はお昼の間も犬たちは自由にしています。

「人がお昼の時はおとなしくしておこう」と、犬たちは自分で考え、足元で寝ています。

お昼も訓練の時間です。

 

(福)日本聴導犬協会

訓練士学院第4期生 卒業

奥嶋 千夏

 


(福)日本聴導犬協会の「遊び」訓練の基礎「柳澤秋孝」先生の授業

2014-06-16 22:33:01 | 介助犬訓練

 (福)日本聴導犬協会では10年ちかく柳澤理論を元にした、集団で協会犬を遊ばせることでの知能と感情を豊かに育てる補助犬育成プログラムを行っています。

 

その柳澤秋孝(松本短期大学名誉)教授により「運動が人の子どもの脳の発達に及ぼす効果」というテーマで、ご講義をいただきました。柳澤先生は保育現 場における運動保育援助の効果を調査・研究されており、20,000名以上の子どもたちに直接運動遊びを指導されています。

 

テレビゲームなどの室内での遊びが主流となった現代では、外で体を動かして走り回る姿をあまり見かけなくなりました。柳澤先生は、体を動かして遊ぶことこそが、子どもの体の発育だけでなく、心の成長にも必要だと提唱されています。体を動かすことで、脳の感情をコントロールする領域を刺激し、また、集団で遊ぶことでコミュニケーションも生まれます。子どもたちは遊びを通して自分の体を知り、心をコントロールし、 相手を思いやる気持ちも芽生えてくるということでした。

 

 この柳澤理論により、(福)日本聴導犬協会では、協会犬たちを集団で遊び、体を動かさせています。毎朝、訓練ホールで思いっきり体をぶつけたり、走り回ったりして遊びます。犬の脳にも前頭葉はありますが、人間ほど機能はしていないそうです。しかし、犬も人間と同じ群れで生活する生き物です。集団でエネルギーを発散させることで、体の筋肉の発達や、集団でのルールの学習、コミュニケーション力も生まれてきます。

犬は、人間のように言葉で気持ちを伝えあうことはありませんが、犬同士でコミュニケーションを取り合っているのだなと思いました。

 

 犬たちの心と体を育む、運動遊びをこれからも大切に、取り組んでいきたいと思いました。柳澤先生、お忙しい中ご講義いただき、ありがとうございました!

 

日本聴導犬・介助犬訓練士学院

第6期生 大久保 幸子


みかんちゃんへお祝いのお花

2014-06-05 23:56:40 | いただきものシリーズ

先月5月31日に聴導犬みかんちゃんの功労動物賞の授賞式がありました。

 

日本を代表する聴導犬みかんちゃんとなり、スタッフ一同、協会の候補犬たちも

皆、大変うれしく誇らしい気持ちでいっぱいです。

こんなに立派な盾と表彰状をいただきました。

 

(福)日本聴導犬協会の大切なボランティア様方も喜んでくださいました。

お祝い金やボランティアのK様からこんなに素敵なかご花をいただきました。

メッセージも

K様に社会化していただいた候補犬ゆうちゃんと

この場をお借りして、いつも(福)日本聴導犬協会にお力添えをいただいている皆様に

心から感謝を申し上げます。

今後も継続的なご支援をお願い申し上げます。

 

日本聴導犬・介助犬訓練士学院第4期生 卒業

(福)日本聴導犬協会 スタッフ

奥嶋 千夏

 

 

 


聴導犬けいちゃんのユーザー上原麻実様(ペンネーム)の漫画

2014-05-31 19:15:26 | その他

 

5月1日現在で日本で活躍中の聴導犬は56頭です。

※厚生労働省HP参照

http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/syakai/hojyoken/html/b04.html

 

その中で沖縄県で活躍している聴導犬は1頭のみです。

(福)日本聴導犬協会から貸与させていただきました聴導犬、チワワのけいちゃんです。

けいちゃんのユーザーさんはなんと上原麻実さん(ペンネーム)という漫画家さんなんです。

この度は『リハビリテーション』という広報誌に上原さんの漫画を掲載していただきました。

 

 

このようなユーザーさんの活躍は本当に嬉しいです。

聴導犬の効用のひとつに『聴導犬とユーザーさんのハーモニーが社会を明るくする』という効用があります。

上原さんのように聴導犬のことを知っていただこうと、積極的に社会に出ているユーザーさんたちを心から尊敬いたします。

わたしも頑張らないと!と、気合が入ります。

 

皆様もユーザーさんの応援を何卒よろしくお願い致します。

 

(福)日本聴導犬協会

学院第4期生卒業 現スタッフ

奥嶋 千夏

 


アプリィ・ネットワークのみなさまご来訪

2014-05-18 19:36:24 | ご支援者様

 

アプリィ・ネットワークのみなさまご来訪

ご支援者様のお心をじかに拝聴できる環境で学ぶことができ、日々感謝です。

 

 

 今日はアプリィ・ネットワークの社員のみなさまと共に、新入社員の方々がバスと自家用車で、静岡よりお越しくださいました。

 アプリィ・ネットワーク様からは、山本社長夫人とお目にかかりました2004年以来、10年間にわたる温かなご支援をいただいております。運営される各店舗に“アピエル募金箱”を設置していただいております。

募金というたくさんの善意と共に、アプリィ・ネットワーク様からのご寄付を日本聴導犬協会へのご支援としていただきました。 

今年も、新入社員の方々にもお越しいただき、()日本聴導犬協会のスタッフとの交流と聴導犬や介助犬のデモンストレーションをご覧いただきました。

 

デモ後、山本社長様から「今日、デモを見せていただいて、設置している“アピエル募金箱”支援目的についてお尋ねを受けたら、一人ひとりが聴導犬について説明できるね」と、おっしゃってくださいました。

 

 アプリィ・ネットワーク様よりご命名いただいた「まつ君(生後10カ月)」はまだまだ修行中ですが、聴導犬デモンストレーションをご披露できました。

 スタッフの指導のもと、学院生による毎日の訓練によって、立派にタイマーの音を伝えてくれました! 

この模様は、大久保がデモのお手伝いだったので、残念ながら写真は撮れませんでしたが…。

 

☆先輩犬のしっかりとしたデモもご披露できました☆

 

 

 

☆ボランティアさん、スタッフが創らせていただきました地元料理(塩イカの和え物、たけのこ、ふき、わらびなど)を召しあがっていただきました。

元学院生、現スタッフの前田さん手創りの高知県の料理もおいしかったです。

不在でしたが、先輩の奥嶋さんも手作りシュウマイはお店のみたいでした。

先日開かれた、「ムンバイカレー講座」(日本GE聴導犬しえんチーム主催)にご参加のボランティアさんが早速作ってくださいました。

香辛料からつくるルーなしのカレーです。とっても美味しかったです。完売でした。

 

 

 

☆山本社長夫人が犬用ケーキ(先日、ご支援者の中村様からいただきました)を、

協会犬に分けてくださいました。みんなお行儀よく、順番待ちをしています☆

 

 

 補助犬の育成では、通常社会福祉法人が受けられるような「運営のための国からの補助金」はありません。

たくさんの方々のご理解とご支援があって(福)日本聴導犬協会が運営ができています。

そして、私たち訓練士をめざす学院生も学ぶことができます。

そういった業界の運営やご支援者様のお心をじかに拝聴できる、このような素晴らしい環境で学ぶことができ、日々感謝です。

 ちなみに、大久保は大阪のお好み焼きを20枚ほど焼かせていただきました。

おかげさまで、好評でした。ソースはイカリではなく、おたふくお好み焼きソースでした。

 

日本聴導犬・介助犬訓練士学院

6期生 大久保幸子



 


ご支援者様からのいただき物シリーズ

2014-05-12 15:45:57 | いただきものシリーズ

(福)日本聴導犬協会では皆さまからのご寄付で運営させていただいております。

皆さまからのあたたかなご寄付はもちろんですが、洗剤や事務用品などの物品も大変ありがたく使わせていただいております。

先日のパピークラスでは、新・家族のこまちゃん(チワワ)のママからなんと手作りのバックをいただきました。

こまちゃんママはこまちゃんの服や首輪まで手作りしちゃう素敵なママです。

訓練用に使わせていただきます。ありがとうございました。

 

そんなこまちゃんママも記事を投稿してくださっている

日本聴導犬協会新・家族のブログもぜひ、ご覧下さい。

http://blog.livedoor.jp/nihonchoudouken/

 

 

 

 


六本木ヒルズで、パピークラス(高度な社会化)

2014-05-12 14:46:25 | 補助犬訓練

 

(福)日本聴導犬協会では月に2回、長野県と関東方面でパピークラスを行っております。

 

 先日の510日(土)は関東方面でのパピークラスを行わせていただきました。

 いつもどおりに、六本木でのパピークラスでは、元協会の候補犬だった、つきちゃん(ワイマラナー)の新・家族N様にアレンジをお願いさせていただきました。

N様が庭のように周知していらっしゃる六本木と麻布十番でのパピークラスを行わせていただくことができました。

きっと地元の愛犬家にとっては、おしゃれで、効果的な散歩コースでしょう。

参加されたみなさま、協会犬と楽しいひと時になったのではないでしょうか。      

この高度な社会化では誉めることしか行いません。協会犬たちは視覚的、嗅覚的、聴覚的そして皮膚感覚でもさまざまな情報を分析し、受け入れる訓練をされています。

簡単に言ってしまえば、騒音や人声、雑踏などが自分たちにとっては問題なく「安全」であることを理解させていくのです。

 

 さて、今回は、ソーシャライザー(子犬育てのボランティア)さんと新・家族O様・N様、協会をご支援してくださっております企業様とボランティア様、そして聴導犬もりちゃんとこんちゃんのユーザー様、総勢18名と16頭で行わせていただきました。

 ご参加いただいたみなさまもお子さんから大人の方まで、協会犬たちもチワワからワイマラナー、ゴールデンドゥードルまで、年齢も大きさもバラバラです。

 協会には女性が多いので、男性に慣れる時間としても有効でした。

 男性にハンドラーをしていただく機会は少ないので、今回、初参加のK様はじめ、多くご参加をいただくことができました。パピークラスでは主に候補犬の社会化を行います。

◎企業様からご参加のK様とこころちゃん



◎お子さんとぎんちゃん


◎ゴールデンドゥ-ドゥルのたつ君



六本木でのパピークラスは、今回で3度目になります。

行きかう方が多く、繁華な六本木と麻布十番を社会化で歩行することができました。静かで、落ち着いた()日本聴導犬協会「元気いっぱい聴導犬・介助犬訓練センター」(長野県宮田村)とは異なり、近代的な街並みなど候補犬たちにとって刺激がたくさんでした。

 N様の道案内で、しっぽまで餡の入った有名な老舗タイ焼き屋さんへ行ったり、有名人も通うパン屋さんを訪れたりと人も犬も楽しめるコースを計画してくださいました。

 ◎素敵な街並みで社会化中

◎老舗タイ焼き屋さんにて

◎有名なパン屋さんにて


 歩行が終われば、やはりN様が予約してくださいました素敵なレストランのテラスでランチです。

 「人が食事しているときは大人しくテーブルの下で待っていれば、最後に良いことがある」と、理解させる訓練です。人は、犬たちをマナー良く足元の敷物の上で待たせます。さすがの候補犬たちでした。

 みな、お利口に足元で「アンダー」し、みなさまと会話をしながらランチを楽しむことができました。

 そして、お行儀よくできたら、ほめる。とにかくほめます。それが協会の訓練です。

◎あさひちゃんしっかりアンダーできてます


 帰りの車内で今回参加した候補犬たちの満足げな表情を見て、なんだかレベルアップしたように感じます。

 パピークラスにご参加いただきました、みなさま、そして大変お忙しい中、アレンジしてくださいましたN様、誠にありがとうございました。

 

 今後も、東京では原宿などでパピークラスを行います。

 ご見学希望の方は、ぜひ、ご一報ください。なにとぞよろしくお願いいたします。


◎人気のレストランにてご参加者の皆さまと


(福)日本聴導犬協会付属

日本聴導犬・介助犬訓練士学院第4期生卒業

奥嶋 千夏




24時間共に過ごす日々

2014-05-05 01:21:18 | 補助犬訓練

 みなさま、初めまして。

日本聴導犬・介助 犬訓練士学院 第6期生の大久保と申します。

入学式は2月に行 われましたが、職場の都合により、4月から日本聴導犬・介助犬訓練士学院で学ばせていただくことになりました。始まって1カ月が経ちました。寮の自室も片付き、協会犬たちの名前を覚え始め、ようやく「学院生活のスタートを切れた」といった感じです。

 

5期生を卒業され、現在スタッフの前田さんと同じく、私も訓練士にあこがれながらも別の仕事に就いていました。先日母親と話をしていましたところ、私自身覚えていませんでしたが、どうやら20年も前から「犬の訓練士になりたい」と言っていたようです。初めは盲導犬の訓練士を考えていましたが、以前勤めていた施設での聴覚や身体に障がいをお持ちの方との出会いから、聴導犬や介助犬に興味を持つようになりまし た。また、学生時代に捨て犬が年間何十万頭も殺処分されていると言う悲しい事実を知り、自分にも何かできれば…と考えていました。日 本聴導犬協会では、“聴覚や身体に障がいのある人への支援”と“捨て犬救済の動物福祉”の二つの福祉を使命としているとのことをホー ムページで知りました。また、有馬もと副学院長の座右の銘である「チャ レンジして失敗することを恐れるよりも、何もしないことを恐れろ」(本田総一郎)の言葉に背中を押され、この学院で学ばせていただく 決意をしました。

 

1年間という短い学院生活の中で、少しでも犬の行動や気持ちを理解していけるようにと、寮にも数頭の犬たちと一緒に帰らせていただいています。夜も含め、協会犬と共に過ごすことになり、昼間とはまた違った犬たちの姿を観察できます。寮から学院までの道のりだけでも、慣れていない私にとっては、ひと苦労ですが、毎日犬たちと行動を共にし、24時間共に過ごす中での日々の関わりが訓練には効果的となります。

    学院に仲良く出発する朝

  『えじこ』と『すず』

          

     『りん』          『のぶ』

 ☆朝のドッグランでリフレッシュしてます☆

    ごほうび期待してます

 

一日一日を大切にたくさんのことを学んでいきたいと思っています。

みなさま、どうぞ よろしくお願い致します。

 

日本聴導犬・介助 犬訓練士学院 第6期生 大久保幸子


【募集】 第2回 第7期生入学希望者のための見学会

2014-05-01 12:11:29 | 介助犬訓練

第2回第7期生入学希望者のため見学会 
「日本聴導犬・介助犬訓練士学生」

5月24日午前10時~2時間程度ですが、
「第二回 第7期入学希望者のための「日本聴導犬介助犬訓練士学院」見学会を実施します。

よろしかったら、日本聴導犬協会本部(長野県宮田村7030-1)にいらしてください。

■実践の時間(1時間程度)
①歩行訓練 ②ご飯時間での音の鈍化 ③外での社会化 ④初期の音訓練 ⑤介助犬訓練など、毎日行っている実践にご参加いただきます。
■質疑相談をお受けいたします:
①学費 ②寮 ③授業内容などは、
 訓練マネージャーのMAYUMIが担当させていただきます。30分ほどのご相談時間になります。 
 
 ぜひ、入学希望のみなさま、いらしてくださいね。

 ※ご希望の方はまず、お問い合わせ下さい

 TEL 0265-85-4615

 FAX 0265-85-5088


●朝のエクササイズの様子●

●有馬さんのご講義●

●先日、吉田先生が補助犬法についてのご講義にいらしてくださいました●

光栄でございました。ありがとうございます。



104.夜桜で社会化

2014-04-28 22:29:09 | 介助犬訓練

昼間はポカポカと暖かく、過ごしやすい季節になってきました。

4月から新たに1名の学院生が加わり、新年度がスタートして早や1ヶ月が過ぎようとしています。

先週、今年度最初の学院講義がありました。ご多忙の中、遠路、京都からお出ましくださいました吉田眞澄先生(弁護士・元帯広畜産大学副学長)による、「身体障害者補助犬法」の講義です。

あまり馴染みのないように感じられる「法律」が、実は日常生活のごく身近にあることや、法律の仕組み、「身体障害者補助犬法」内容について、分かりやすくご講義くださいました。また、補助犬訓練士の仕事は“ここがゴール”ということのない仕事だけれども、やりがいのある尊敬される仕事である、と励みになるお言葉も頂戴いたしました。

講義のあと、夜は、桜の名所、高遠への夜桜見物に、協会の犬達と一緒に同行させて頂きました。桜はちょうど満開。犬達は、他の見物客の方からお声をかけていただいたり、ごほうびをもらったりして、協会犬の大切な訓練の一つ、「社会化」を行う事ができました。

                      日本聴導犬・介助犬訓練士学院 第5期卒業生

                                                 前田 来仁子

     

犬達と一緒に「はい、チーズ」 (*^^)v        ライトアップされ素敵な桜

 


日本聴導犬・介助犬訓練士学院 第5期生卒業式と第6期生入学式

2014-02-11 20:58:00 | 介助犬訓練
 皆様、ご無沙汰しております。(福)日本聴導犬協会附属 日本聴導犬・介助犬訓練士学院 第5期生の前田です。   2月4日、日本聴導犬・介助犬訓練士学院 第5期生卒業式と第6期生入学式が行われました。 暦の上では春とはいえ、小雪のちらつく寒 い日でしたが、宮田村村長様、教育 長様はじめご来賓の方々、学院長 森本尚武 元信州大学大学長はじめ、ボランティアやソーシャライザーさんなど協会の活動を支えて下さっている方々がご 臨席下さり、 心温まる式を開いて下さいました。 皆さまから、温かい励ましのお言葉も頂戴し、更に精進しなければと気の引 き締まる思いがいたしました。 犬と暮らした経験はほとんどなかったので、24時間犬と一緒の生活に戸惑いを感じながらの学院生活のスタートでしたが、日々の協会での訓練や学 習以外 にも、 国内外のイベントや研修への参加等、多くの貴重な経験をさせていただ き、充実した毎日はあっという間に過ぎて行きました。  1年前には、私にできるかしらと不安だったパブリックアセス(公的な場所への同伴)訓練でしたが、候補犬を連れ一人でスーパーや郵便局に入れる ほどになりました。  有馬会長、矢澤訓練主任はじめ協会スタッフの皆さんや協会を支えて下さる多くの方々、そして協会犬達に育てて頂き、この日を迎える事がで きました。  こ の場をお借りして感謝申し上げます。 前の職場の退職の都合で、私は入学 が4月でしたので、もうしばらくは学院生とスタッフの半々で学ばせて頂くことになります。  その後は、スタッフとして更に多くの事を学び経験させていただく機 会を与えて頂 きました。  どうかこれからも、みなさまからのご指導をよろしくお願い申し上げます。
日本聴導犬・介助犬訓練士学院 第5期卒業生 前田来仁子●学院長 森本尚武 元信州大学大学長より卒業証書授与●

 

●第6期生大久保さん(左)と萩原さん(右) 候補犬みちみち君と臨みました●



 

学院生活も早9ヶ月が過ぎました(協会新聞26号掲載記事)

2013-12-20 22:09:13 | 介助犬訓練

 

日本聴導犬・介助犬訓練士学院(以下:『学院』)は通常2月入学のところ、仕事の引継ぎや引っ越しもあり4月から始まった学院生活も早 9ヶ月27年間勤めた看護師を辞め、学院で勉強させていただく こと を決めたのは50歳になった時。ずいぶんと遅いスタートでした。

子供の頃から動物好きで、将来は動物と関われる仕事 がしたいと思いました。中学生の頃、盲導犬を知り、ぼんやりと“盲導犬の訓練士っていいなあ”と思いながら看護師として過ごしてきま した。そのまま定年まで勤め上げる道はもちろんありましたが、残りの10年 間 を動物とも関われる仕事に挑戦したいと強く思いました。「学びたいと思う気持ちにトシは関係ない」と、学べる場所を探すと、『学院』 では第二の人生「ライフワーク」として中高年の入学生も積極的に募集していました。ただ、戸惑ったのは、これまで住環境の理由で 犬を 飼った経験のない私が「犬舎を持たない」という協会の方針で「24時間、犬との生活」でした。ちょっと気を抜くと、何かをしでかす子 犬たちのやんちゃぶりにも。

でも、 最近あるボランティアさんが「犬への接し方に余裕が出てきたね」と言ってくださいました。自分では気がつきませんでしたが、毎日の世 話や日々犬たちに接する日課や訓練で協会が目標とする「自然体(肩の力を抜いて)で行う」訓練ができたようです。

『学 院』の指導とともに、ボランティアさんやご支援者様など協会に関わる多くの方々、そして協会犬たちに私自身が育てられていると実感で きる日々です。協会の訓練は「脳の活性化」を目標として聴導犬や介助犬訓練に「遊び」を組込んだユニークなカリキュラムです。そ のユ ニークさが高く評価され、協会の国際支援として国立屏東科技大学付設「工作犬訓練学校」への訓練協力や権威ある同大学獣医学部での講 義のための有馬会長の招台となり、私も同行させていただきました。

国内外 の様々なイベントにも同行し、幅広い知識と技術を学ばせていただいています。1時 間目○○」「2時間目○○」という、普通の学校のようなカリキュラムでは ない 毎日に、当初は戸惑うことばかりでしが、充実した日々はあっという間に過ぎ、学院生としての生活もあと3ヶ月となりました。新しい知識を覚えたり慣れるのに時間がかかり、熟練のスピード は遅 いですが、卒業までの期間を大切にしたいと思います。特例で1月 からは半 分学院生、半分スタッフとなれました。これからもよろしくお願いいたします。

 

日本聴導犬・介助犬訓練士学院 第5期生

 前田来仁子(くにこ)


クリスマスパーティー

2013-12-14 19:48:28 | 介助犬訓練

12月8日、30数名と犬20頭のご参加で、にぎやかに恒例の仮装クリスマスパーティーが行われました。

参加条件の一つは「仮装」。犬たちの社会化が目的です。

トナカイやサンタクロースはもちろん、着ぐるみを着て犬やパンダ・象になる方、大きなビアジョッキやカップ麺も登場しました。

参加の犬たちも着ぐるみを着たり、かわいいドレスでおめかししたりと、うきうきした様子。

たくさんの人や見慣れないものに出会っても、怖じることなく楽しい時間を過ごしました。

今回はソーシャライザーのⅠ様ご夫妻とN様がジャズの生演奏をご披露くださり、うっとりと聴き入ってしまいました。

日頃から協会の活動をご支援くださっている皆様のご参加をいただき、素敵な時間を過ごさせていただけましたこと、たいへん嬉しく思います。

お忙しいなかご参加くださいました皆様とワンちゃんたち、本当にありがとうございました。

 


台湾研修

2013-11-29 19:24:17 | 補助犬訓練

早いもので12月がもう目の前。

霜が降りたり、水たまりに氷が張ったりと、冬の到来を感じるこの頃です。

そんな中11月24日から5日間、私は台湾南部にある国立屛東科技大学で講義をされる有馬会長・MAYUMIさんに同行させて頂き、暖かい台湾で研修をさせて頂きました。

日本から出るのは初めてで、どんな所かとワクワクドキドキしながら台湾に到着。店の看板には所々にひらがな交じりの日本語がみられ、走っている車の多くは日本のメーカーの車で、左ハンドル・右側走行をのぞけば、日本かと思うような風景がありました。

台湾滞在中は、以前協会に研修にいらして下さったS教授やSさん・Rさんはじめスタッフの皆様に台湾を案内して頂いたり、美味しい台湾料理のお店に連れて行って頂いたりと、大学での研修以外にも楽しい経験をさせて頂きました。3日目4日目の昼食は、S教授手作りの料理もご馳走になりました。

工作犬訓練学校では、S教授が専門の探査犬の訓練を体験させて頂きました。怒らない・できたら誉めるという訓練は、普段の協会での訓練でも同じ事なのですが、慣れない訓練に私はもたもたしてしまい、上手にやってくれた犬に感謝、でした。訓練7日目の犬達の訓練でしたが、30個ほどの空の段ボール箱の中に混ざっている、リンゴの入った5個の箱をぴたりと嗅ぎわける様子は見事でした。

社会化訓練のために大学の外に出かけましたが、突然放し飼いの犬が近寄ってきてビックリ。野犬というわけではなく、自由に行動している家庭犬達が多いそうで、連れて行った犬も吠えたり驚く事もなく慣れた様子でした。日常の中で自然に社会化が出来ているようです。事故が起こらないのかと心配にはなりますが。

また、S教授は忙しい時間をさいて、犬のマッサージについて講義をして下さいました。お話は英語を使われ、もったいない事におそらく私には半分程度しか理解出来ていないと思いますが、パワーポイントの画像はとても分かりやすいものでした。一緒に同行された元スタッフのSさんに通訳して頂きながらの受講で時間がかかり、実際に見せて頂く時間がなくなってしまい申し訳なくまた残念でした。勉強してぜひやってみたいと思います。

短い滞在でしたが、元気で有意義な研修を行う事ができるよう、“食”にも“住”にもいろいろとご配慮くださった大学の皆様、今回私の同行を準備し研修の機会をつくって下さった有馬会長・MAYUMIさん、そして快く研修に送り出して下さった協会スタッフの皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

有馬会長のブログに、台湾での様子が詳しく載っています。ぜひご覧ください。

http://blog.goo.ne.jp/moto_taka/e/3df96f854b3ff2667ff495c6aa543a88

                     日本聴導犬・介助犬訓練士学院第5期生 前田 来仁子

 

 


毎月第一土曜日に開催中 無料しつけ教室in高遠秋まつり

2013-11-04 19:22:35 | 介助犬訓練

 

 11月に入り、日に日に本格的な寒さへと変わりつつあります。

(福)日本聴導犬協会の本部がございます、長野県上伊那では2つのアルプスの山が段々と鮮やかな紅色になっております。

もう少しで紅葉が見ごろかなと思います。

 

 協会では毎月の第一土曜日に一般の愛犬家の方々を対象に『しつけ教室』を行わせていただいております。

協会が主催しております、『個人カウンセリング』か『Pro-Dog School』にご参加された方は無料でしつけ教室に参加いただけます。(個人カウンセリングの方は初回だけ無料)

 

 通常は協会でしつけ教室を行いますが、本日はさくらで全国的に有名な『高遠城址公園』で開催された『高遠秋まつり』にてしつけ教室を行わせていただきました。

ぽかぽか陽気に恵まれ、たくさんの方々がご参加くださいました。

また、子犬育てのボランティア(ソーシャライザー)さんにも『パピークラス』としてお集まりいただきました。

ソーシャライザーのI様は遠く離れた神奈川県からご参加くださいました。

 

 

 しつけ教室では、イベント会場という普段の生活と全く違う環境のなかでたくさんの人やたくさんの音、たくさんの刺激と触れることを通して、愛犬を人間社会に慣れさせる【社会化】という訓練が目的です。

 



 訓練は人も犬も楽しんで行うことが第一です。

皆様とても素敵な笑顔で愛犬さんを褒めている姿を拝見し、あたたかな気持ちになりました。


 

 

 私は、「新・家族」候補犬みなみちゃんとの参加でした。怖がりさんですが、とても頑張って歩行してくれました。

頑張り屋さんで甘えん坊なみなみちゃんに早く大好きな家族が見つかるといいなと思います。

 

ぜひまた来月の第一土曜日も皆様ご参加くださいませ。

 

(福)日本聴導犬協会附属 日本聴導犬・介助犬訓練士学院 第4期生卒業

奥嶋 千夏