日本聴導犬・介助犬訓練士学院の学生ノート

(福)日本聴導犬協会付属・訓練士学校の学生によるブログです。

アウェイで聴導犬デモンストレーションデビュー

2015-09-28 16:19:18 | 補助犬訓練

シルバーウィーク。
第7期生 日本聴導犬・介助犬訓練士学院生 
アウェイで聴導犬デモンストレーションデビュー

 

日本聴導犬・介助犬訓練士学院生ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。
シルバーウィークはいかがでしたでしょうか。
中部地区の愛犬家の方で、愛知県名古屋市(9/19~9/21)で開催された『ペット博inなごや』に愛犬と遊びに行かれた方はいらっしゃいますでしょうか?
ものすごくたくさんのペット・グッズの展示販売や、ペットとの生活をより豊かにするための提案など、様々な企業、団体の方々が出展されていました。

光栄なことに、日本聴導犬協会もブースの出展、そして3日間デモンストレーションをさせていただくことができました。
第7期の日本聴導犬・介助犬訓練士学院生は、アウェイでの聴導犬デモンストレーションの初舞台になりました。

今回は地元のボランティアIさまにもお手伝いいただき、おいしいお弁当までいただきました。
遠く兵庫からユーザーさんや聴導犬希望者さんにも来ていただいて、体験談やデモンストレーションを披露していただきました。



愛犬家の大勢のみなさまが、聴導犬・介助犬に関心を持って日本聴導犬協会ブースに立ち寄られました。
デモンストレーションを見に足を止めてくださったり、また、リュックいっぱいの募金を持ってきてくださった方もいらっしゃました。
いつもですが、普及啓発のために「ペット博inなごや」の主催者様、ご支援をくださいます企業さま、お手伝いをくださいました方々の協力をいただきました。
みなさまからのあたたかなご支援を肌で感じることができました。

まだまだ、社会に知られていない聴導犬ですが、少しずつご理解いただける方、応援してくださる方々が増え、
聴導犬・介助犬を必要とされている方に、無料で日本聴導犬協会から貸与とアフターケアをさせていただけるとうれしいです。

希望者さんとユーザーさんが、安心で豊かな生活が送れますよう、精進をしてまいります。

みなさま、今後ともよろしくお願い申し上げます。

 

☆七か月のシーズー 候補犬しょう君もがんばってくれました

たくさんの犬や人の中でも落ち着いて行動できるようになりました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


120.ご支援者のみなさまへ  りんより

2015-03-01 15:53:38 | 補助犬訓練

 1月はいぬ、2月は逃げる、3月は去る、と言うけど、日がたつのがほんと、早いですね。

 今年はお正月から雪が降り、いつにもまして寒い寒い年明けでした。

でもボクたちは冷たい雪の中だってへっちゃらさ。みんなで走り回り転げ回ってとっても楽しいお正月でした。(^^♪

みなさま、いつもあたたかなお気持ちいっぱいのご支援をくださいまして、本当にありがとうございます。みなさまから応援をしていただけますこと、ボクたちもスタッフも心から感謝をしております。

今年も年明け早々からユーザー希望者さんの自宅訓練が始まっています。

毎日の訓練はもちろん、ボクたちの身体や病気のこと、補助犬のことなど勉強することがいっぱいあるんだって。でも2月の認定試験合格に向けて一生懸命な姿を見るとボクたちも励まされます。!(^^)!

ボクは心の中で応援することしかできないけど、きっと合格してくれると信じてます。

前のことになるけど、12月のクリスマス会の話を聞いてもらえるかなぁ。協会では12月6日、恒例の仮装クリスマスパーティーが、20数名と約20頭のご参加で、にぎやかに行われました。

その名のとおり、参加条件の一つは「仮装」。ボクたちの社会化が目的なんだ。どんな環境の中でも平常心でいられるようになるための訓練をかねているんだって。

サンタさんやトナカイさんはもちろん、パンダ、恐竜、マリオにバリィさんも登場。普段見慣れないものがたくさんいたけど、日頃から社会化の訓練を積んでいるボクたちは何が近寄ってきても平気だったよ。

ボクたちも着ぐるみを着たり、可愛いドレスでおめかししたりと、うきうきわくわく。みんなステキだったな・・。(*^_^*)

もう一つのお楽しみは、なんと言ってもテーブルいっぱいに並ぶお料理。みなさんが腕をふるい持ち寄ってくださったお料理はとても豪華だったんだよ。もちろんボクたちの口には入らないんだけどね。

でも、K様が、ボクたちも食べられるおいものお団子を作ってきてくれたんだ。いつもボクたちのことを思ってくれていて、ほんとに嬉しかったよ。

それと、去年に続き、今年もソーシャライザーのⅠ様ご夫妻・N様、そして今年はご支援くださっている企業のボランティアT様 も加わって、ジャズの生演奏とステキな歌声をご披露してくださいました。目の前のたくさんのご馳走を食べることも忘れてみんなウットリと聞き入ってたよ。

 最後にみんなできよしこの夜を大合唱。(^^♪ 楽しい時間はあっという間に過ぎていきました。

 日頃から協会の活動をご支援くださっているみなさまのおかげでステキな時間を過ごさせていただけたこと、とっても嬉しく思います。本当にありがとうございました。

 今年もいっぱい訓練をして、一人でも多くの聴導犬・介助犬を希望される方に幸せをお届け出来るように頑張ります。みなさま変わらぬご支援を宜しくお願い申し上げます。<m(__)m>       

                                                  りん君からのお手紙でした。

 
   

 

                                                

 

119.ユーザーさん滞在訓練・・ボクたちも励まされます   のぶより

2015-03-01 15:43:00 | 補助犬訓練

2014年の締めくくりはユーザーさんの「滞在訓練・訓練・訓練」でした! 12月は『師走』という文字通り、あっという間に駆け抜けた1カ月だったなぁという印象です。日本聴導犬・介助犬訓練士学院生さんも、ユーザーさんと同じ内容で卒業試験を受けるので、ユーザーさんと一緒に訓練を受けていました。

ユーザーさん訓練は、体験の方を含めると4組の方々の滞在訓練・自宅訓練をさせていただきました。年末のお忙しい合間をぬって、協会に来てくださったり、自宅での訓練に励んでいる様子を見ていると、ボクたちもユーザーさんの期待に添えるように、がんばらなくっちゃって。

12月は(福)日本聴導犬協のある宮田村でも雪の日が多く、足場が滑ったり、馴れない環境の中でもバスへの乗車訓練や買い物訓練などに取り組まれていましたよ。

高知生まれのユーザーさんのご主人さまには、雪かきをお手伝いいただきました。「生まれて初めてで、たのしかった」とおっしゃっていただけました。

このあたりでは、あまり雪が降らないので、降った後は道路に溶雪剤(塩化カリウム)をまいてるんです。人にも害があるけど、ボクたちの場合は、足がただれたり、体についた塩化カリウムを舐めてしまって内臓に悪い影響をおよぼす恐れもあるんだ。だから、外を歩くときはものすごく気を使うんだ。できるだけ塩化カリウムのまいていないところを選んで歩いたり、お湯をポットに持って行って車に戻る時は肉球の中までしっかりと洗うんだ。協会に帰ってきたら、部屋に入る時にはお湯で足の裏だけでなく、お腹や足の裏側までしっかり洗ってもらってから、塩化カリウムで害がないようにしてくれるんだ。塩化カリウムをまいている冬の間だけは、信号待ちでもお尻に薬が付かないように座らせないんだよ。こんな指導も、ユーザーさんのためでもあるんだよ。聴導犬に長く、元気でいてもらうことはユーザーさんの幸せでもあるんだ。

 

ユーザーさんと聴導犬は2人5脚? です。聴導犬がユーザーさんに必要な音・危険な音をお知らせする。ユーザーさんも聴導犬の健康管理や身の周りのケアをしてくれる「持ちつ、持たれつ」の関係なんだ。ユーザーさんから愛情をたっぷり注いでもらうことで、ますます絆が深まって、聴導犬もますます頑張ろうって思えるんだ。だからユーザーさんも幸せだけど、もちろん聴導犬も幸せなんだよ!

 

もうひとつ「幸せのお裾分け」。新・家族(里親)候補のご家庭と1カ月のトライアル(お試し期間)で生活していた「すず」君が、この年末にめでたく新しい家族として迎えていただけることになりました。新・家族の皆さまにも愛情深く大切にされているようで、久しぶりに協会に来た「すず」君はとっても幸せそうだったよ。ちょっぴりさみしくなるけど、嬉しそうに帰っていく「すず」君を見ると、ボクたちも嬉しくなったよ。素敵なご縁が見つかってよかったね。

 

12月はユーザーさんの訓練だけじゃなくて、ユーザー希望の方らかぞくぞくとご連絡をいただき、年末に1件面接も終わりましたよ。2015年もユーザーさんの訓練がたくさん待っていそうで、今からワクワクです☆一人でも多くのユーザーさんの訓練が聴導犬と幸せな生活を送れますように!

 

さぁ! 今年も頑張りますよ~。みなさまに良いご報告ができますよう、ボクたちも頑張りますので、今後とも変わらぬ応援をいただけますよう、よろしくお願い致します。

みなさまにとって2015年が素晴らしい1年となりますよう、お祈りしております。

 

PR犬 のぶ

   

宮田村 マス釣り大会

2014-08-16 20:59:22 | 補助犬訓練

今日は宮田村のマス釣り大会でした。

(福)日本聴導犬協会「元気いっぱい聴導犬・介助犬訓練センター」の裏にある小川の上流から魚を放流し、釣りやつかみ取りを楽しみます。

地域の方がとても待ちに待った行事とあって、朝早くからたくさんの宮田村村民が川に集まっていました。

台風が去った後はすっきりしない天気が続いており、朝はまだ少し雨がぱらついていましたが、午前8時くらいからは釣り。

午前11時からつかみ取りが始まるころには青空も見え気持ちの良い天候となりました。

 

☆たくさんの方がつかみ取りを楽しんでいました☆

 

 宮田村で(福)日本聴導犬協会が運営し始めて19年目となります。

まだまだ(福)日本聴導犬協会のことは知らない方も多いので、主催者の方の許可をいただいて、社会化としてマス釣り大会を歩かせていただきました。

宮田村では、普段出会うことのない、サングラスをかけている人や体の大きな男の人、大きな網や釣竿を持った子どもたち、たくさんの方々に出会いました。

何人かの方は、候補犬たちと触れ合い、ご褒美をあげてくださいました。

これから候補犬たちは聴導犬・介助犬となった時に、ユーザーさんと様々な場所に行き、様々な方と出会います。ど

のような場面、どのような人たちが居てもしっかりと補助犬の役割を果たせるために、とても大切な経験、社会化となります。

ご協力いただいた皆さま、温かく見守って下さった皆さま、ありがとうございました。

 

 

 

☆ご褒美をもらって嬉しい“えじこちゃん”☆

 

 

☆「川が澄んでいて魚がたくさん見えるね」と“でんちゃん”☆

 

 

 魚のつかみ取りでは、川の中に協会犬たちと一緒に入り学院生もスタッフも奮闘しましたが、一匹もとれませんでした

。先輩犬たちが怖々と川に入り、動けなくなっているところ、4月に生まれたばかりの“げんき君”は足取りしっかりと川の中に入り、ばしゃばしゃと楽しんでいました

これも、災害時に川の中に入るようなことになっても、怖がらずに避難できるよう訓練の一つです。

 

 

 

 

 

 魚は一つもとれませんでしたが、主催者の方のご好意でとれたてのマスを炭火で焼いたものを分けていただきました。

お昼ごはんにとても美味しくいただきました。いつもありがとうございます。

 

 

 

日本聴導犬・介助犬訓練士学院

第6期生 大久保幸子


六本木ヒルズで、パピークラス(高度な社会化)

2014-05-12 14:46:25 | 補助犬訓練

 

(福)日本聴導犬協会では月に2回、長野県と関東方面でパピークラスを行っております。

 

 先日の510日(土)は関東方面でのパピークラスを行わせていただきました。

 いつもどおりに、六本木でのパピークラスでは、元協会の候補犬だった、つきちゃん(ワイマラナー)の新・家族N様にアレンジをお願いさせていただきました。

N様が庭のように周知していらっしゃる六本木と麻布十番でのパピークラスを行わせていただくことができました。

きっと地元の愛犬家にとっては、おしゃれで、効果的な散歩コースでしょう。

参加されたみなさま、協会犬と楽しいひと時になったのではないでしょうか。      

この高度な社会化では誉めることしか行いません。協会犬たちは視覚的、嗅覚的、聴覚的そして皮膚感覚でもさまざまな情報を分析し、受け入れる訓練をされています。

簡単に言ってしまえば、騒音や人声、雑踏などが自分たちにとっては問題なく「安全」であることを理解させていくのです。

 

 さて、今回は、ソーシャライザー(子犬育てのボランティア)さんと新・家族O様・N様、協会をご支援してくださっております企業様とボランティア様、そして聴導犬もりちゃんとこんちゃんのユーザー様、総勢18名と16頭で行わせていただきました。

 ご参加いただいたみなさまもお子さんから大人の方まで、協会犬たちもチワワからワイマラナー、ゴールデンドゥードルまで、年齢も大きさもバラバラです。

 協会には女性が多いので、男性に慣れる時間としても有効でした。

 男性にハンドラーをしていただく機会は少ないので、今回、初参加のK様はじめ、多くご参加をいただくことができました。パピークラスでは主に候補犬の社会化を行います。

◎企業様からご参加のK様とこころちゃん



◎お子さんとぎんちゃん


◎ゴールデンドゥ-ドゥルのたつ君



六本木でのパピークラスは、今回で3度目になります。

行きかう方が多く、繁華な六本木と麻布十番を社会化で歩行することができました。静かで、落ち着いた()日本聴導犬協会「元気いっぱい聴導犬・介助犬訓練センター」(長野県宮田村)とは異なり、近代的な街並みなど候補犬たちにとって刺激がたくさんでした。

 N様の道案内で、しっぽまで餡の入った有名な老舗タイ焼き屋さんへ行ったり、有名人も通うパン屋さんを訪れたりと人も犬も楽しめるコースを計画してくださいました。

 ◎素敵な街並みで社会化中

◎老舗タイ焼き屋さんにて

◎有名なパン屋さんにて


 歩行が終われば、やはりN様が予約してくださいました素敵なレストランのテラスでランチです。

 「人が食事しているときは大人しくテーブルの下で待っていれば、最後に良いことがある」と、理解させる訓練です。人は、犬たちをマナー良く足元の敷物の上で待たせます。さすがの候補犬たちでした。

 みな、お利口に足元で「アンダー」し、みなさまと会話をしながらランチを楽しむことができました。

 そして、お行儀よくできたら、ほめる。とにかくほめます。それが協会の訓練です。

◎あさひちゃんしっかりアンダーできてます


 帰りの車内で今回参加した候補犬たちの満足げな表情を見て、なんだかレベルアップしたように感じます。

 パピークラスにご参加いただきました、みなさま、そして大変お忙しい中、アレンジしてくださいましたN様、誠にありがとうございました。

 

 今後も、東京では原宿などでパピークラスを行います。

 ご見学希望の方は、ぜひ、ご一報ください。なにとぞよろしくお願いいたします。


◎人気のレストランにてご参加者の皆さまと


(福)日本聴導犬協会付属

日本聴導犬・介助犬訓練士学院第4期生卒業

奥嶋 千夏




24時間共に過ごす日々

2014-05-05 01:21:18 | 補助犬訓練

 みなさま、初めまして。

日本聴導犬・介助 犬訓練士学院 第6期生の大久保と申します。

入学式は2月に行 われましたが、職場の都合により、4月から日本聴導犬・介助犬訓練士学院で学ばせていただくことになりました。始まって1カ月が経ちました。寮の自室も片付き、協会犬たちの名前を覚え始め、ようやく「学院生活のスタートを切れた」といった感じです。

 

5期生を卒業され、現在スタッフの前田さんと同じく、私も訓練士にあこがれながらも別の仕事に就いていました。先日母親と話をしていましたところ、私自身覚えていませんでしたが、どうやら20年も前から「犬の訓練士になりたい」と言っていたようです。初めは盲導犬の訓練士を考えていましたが、以前勤めていた施設での聴覚や身体に障がいをお持ちの方との出会いから、聴導犬や介助犬に興味を持つようになりまし た。また、学生時代に捨て犬が年間何十万頭も殺処分されていると言う悲しい事実を知り、自分にも何かできれば…と考えていました。日 本聴導犬協会では、“聴覚や身体に障がいのある人への支援”と“捨て犬救済の動物福祉”の二つの福祉を使命としているとのことをホー ムページで知りました。また、有馬もと副学院長の座右の銘である「チャ レンジして失敗することを恐れるよりも、何もしないことを恐れろ」(本田総一郎)の言葉に背中を押され、この学院で学ばせていただく 決意をしました。

 

1年間という短い学院生活の中で、少しでも犬の行動や気持ちを理解していけるようにと、寮にも数頭の犬たちと一緒に帰らせていただいています。夜も含め、協会犬と共に過ごすことになり、昼間とはまた違った犬たちの姿を観察できます。寮から学院までの道のりだけでも、慣れていない私にとっては、ひと苦労ですが、毎日犬たちと行動を共にし、24時間共に過ごす中での日々の関わりが訓練には効果的となります。

    学院に仲良く出発する朝

  『えじこ』と『すず』

          

     『りん』          『のぶ』

 ☆朝のドッグランでリフレッシュしてます☆

    ごほうび期待してます

 

一日一日を大切にたくさんのことを学んでいきたいと思っています。

みなさま、どうぞ よろしくお願い致します。

 

日本聴導犬・介助 犬訓練士学院 第6期生 大久保幸子


台湾研修

2013-11-29 19:24:17 | 補助犬訓練

早いもので12月がもう目の前。

霜が降りたり、水たまりに氷が張ったりと、冬の到来を感じるこの頃です。

そんな中11月24日から5日間、私は台湾南部にある国立屛東科技大学で講義をされる有馬会長・MAYUMIさんに同行させて頂き、暖かい台湾で研修をさせて頂きました。

日本から出るのは初めてで、どんな所かとワクワクドキドキしながら台湾に到着。店の看板には所々にひらがな交じりの日本語がみられ、走っている車の多くは日本のメーカーの車で、左ハンドル・右側走行をのぞけば、日本かと思うような風景がありました。

台湾滞在中は、以前協会に研修にいらして下さったS教授やSさん・Rさんはじめスタッフの皆様に台湾を案内して頂いたり、美味しい台湾料理のお店に連れて行って頂いたりと、大学での研修以外にも楽しい経験をさせて頂きました。3日目4日目の昼食は、S教授手作りの料理もご馳走になりました。

工作犬訓練学校では、S教授が専門の探査犬の訓練を体験させて頂きました。怒らない・できたら誉めるという訓練は、普段の協会での訓練でも同じ事なのですが、慣れない訓練に私はもたもたしてしまい、上手にやってくれた犬に感謝、でした。訓練7日目の犬達の訓練でしたが、30個ほどの空の段ボール箱の中に混ざっている、リンゴの入った5個の箱をぴたりと嗅ぎわける様子は見事でした。

社会化訓練のために大学の外に出かけましたが、突然放し飼いの犬が近寄ってきてビックリ。野犬というわけではなく、自由に行動している家庭犬達が多いそうで、連れて行った犬も吠えたり驚く事もなく慣れた様子でした。日常の中で自然に社会化が出来ているようです。事故が起こらないのかと心配にはなりますが。

また、S教授は忙しい時間をさいて、犬のマッサージについて講義をして下さいました。お話は英語を使われ、もったいない事におそらく私には半分程度しか理解出来ていないと思いますが、パワーポイントの画像はとても分かりやすいものでした。一緒に同行された元スタッフのSさんに通訳して頂きながらの受講で時間がかかり、実際に見せて頂く時間がなくなってしまい申し訳なくまた残念でした。勉強してぜひやってみたいと思います。

短い滞在でしたが、元気で有意義な研修を行う事ができるよう、“食”にも“住”にもいろいろとご配慮くださった大学の皆様、今回私の同行を準備し研修の機会をつくって下さった有馬会長・MAYUMIさん、そして快く研修に送り出して下さった協会スタッフの皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました。

有馬会長のブログに、台湾での様子が詳しく載っています。ぜひご覧ください。

http://blog.goo.ne.jp/moto_taka/e/3df96f854b3ff2667ff495c6aa543a88

                     日本聴導犬・介助犬訓練士学院第5期生 前田 来仁子

 

 


93.全国ろうあ者大会in山形

2013-07-10 16:00:33 | 補助犬訓練
みなさま、初めまして。
日本聴導犬・介助犬訓練士学院第5期生として4月から勉強中の前田と申します。
犬を飼った経験がほとんどなく、犬に触れるということに慣れることから始まった学院生活も3ヶ月。やっと余分な力を抜いて犬たちに接することができるようになってきたかなと思います。

さて、今回私は、矢澤訓練主任のご指導で、山形県で開催されました「第61回全国ろうあ者大会in山形」で、各地各分野での耳の不自由な方たちの活動を紹介するコーナーが並ぶ会場の一角に聴導犬のブースを持たせていただき、聴導犬に関するご質問・ご相談をお受けしたり、資料の配布、「聴導犬に関するアンケート」を行いました。会場では、他に福祉機器や特産品コーナーもありました。
今回の経費は、日本郵便株式会社 平成25年度「年賀寄附分配金」助成事業 「聴導犬普及するための『聴導犬ユーザー』による『聴導犬』キャラバン」から出され、ユーザー希望者のリクルーティング。聴導犬に関する説明と相談の受付。アンケート調査。同伴拒否に関する「フィールドワーク」をさせていただきました。
新潟から同行された聴導犬ユーザーK様といこまちゃん。(福)日本聴導犬協会からはふじちゃん・ぎんちゃんが参加しました。
現地で、埼玉からのボランティアのHご家族と合流。ソーシャライザーのY様。板宮先生の手話サークルのみなさまとお目にかかり、初めての土地で、たくさんの方のお力添えをいただけることは、心強いかぎりでした。
私はまだまだ手話では会話ができないので、筆談用の手帳を片手にボランティアや通訳の皆様の助けをお借りしながら、資料の配布等をさせていただきました。
たくさんの大会参加の方がブースに立ち寄って「聴導犬に関するアンケート」にご協力くださいました。みなさまからの聴導犬への関心の高さに感謝しております。
「ろうあ者大会」ということで、通常のイベントよりも聴導犬に関心のある方は多く、会場内を歩いているとふじちゃんを同伴している私も呼び止められ、お話しをいただくのですが、手話も習い始めの私には何をお聞きになっているのか分からず、先方様にご迷惑をおかけする場面もしばしばでした。
「申し訳ありませんが、私は手話ができません」という手話はできるので、それをお伝えすると、皆さんいやな顔をされず、それどころか、時間がかかっても私がわかるように短く区切ったりゆっくり話したりしてくださったのです。本当にありがたく、あたたかい気持ちにさせていただきました。皆様に感謝です。

会場での資料配布等以外に、「聴導犬」キャラバンでは、同伴拒否についてのフィールドワークをします。今回は山形県の皆様に聴導犬を見ていただくということで、飲食店に同伴したり市内を走るバスに乗車したりもしました。
山形県庁へのご挨拶もし、聴導犬いこまちゃんと共にKさんが乗り込んでも、バスの運転手さんは特に気にする様子もなく自然に対応してくださいました。飲食店の対応は様々で、「どうぞどうぞ」というところもありましたが、「ペットと間違えました」とか、「初めてなのでわからない。犬が嫌な人もいるかもしれないので。とりあえず今日はいいですがこれからのことはわからない」と入口近くの隅の席に通してくださったお店。「盲導犬はOKですよ。(聴導犬と説明してもあまり耳に入っていない様子)」と案内はしてくださったけれども、他にお客様のいない部屋の、店内を通らずに外に出られるドアの近くの席だったりと、まだまだ補助犬がどのようなものか知られていない現状では仕方ないのかもと思う反面、多くの人に知っていただく、今回の聴導犬キャラバンの活動の大切さも改めて実感しました。
どの場面でも簡単にあきらめず、資料を示し、筆談を交えて丁寧に説明されるユーザーK様と聴導犬いこまちゃんの姿は堂々としていて、とても素敵でした。
新潟からの往復をご一緒させていただいたK様には「手話を覚えるのは大変だけど頑張って」との励ましのお言葉をいただきました。
私は、新しいことを覚えるのに少々時間がかかる年齢ではありますが、学びを自分のものにできるよう一日一日を大切に頑張りたいと思います。
        日本聴導犬・介助犬訓練士学院 第5期生  前田 来仁子

パピークラス in 原宿 竹下通り

2013-02-26 22:13:54 | 補助犬訓練

皆様

こんにちは。

日本聴導犬・介助犬訓練士学院 第4期生の岡田です。

 

宮田村は、雪が解け、だんだんと春に近づいてきておりますが、皆様はいかがお過ごしでしょうか。

 

 

今回は、2月16日にありました東京でのパピークラスについて書かせていただきたいと思います。

16日の朝、代々木公園にてユーザーさん、ソーシャライザーさん、ボランティアさんと待ち合わせをし、総勢約30人と19匹が原宿の竹下通りを歩き、犬たちの社会化をいたしました。

 

 

その模様をお伝えいたします。

 

 

代々木公園は、祝日ともあって沢山の人がいらっしゃいました。

体操をしている人、ジョギングをしている人、楽器を吹いている人、犬を連れてお散歩をしている人など公園だけでも沢山の刺激があり、犬たちに良い勉強になりました。

楽しそうに皆歩いております。

ボランティアさん、ソーシャライザーさんは、犬に引っ張られないよう、よく腕を振ってもらい犬たちが前へ行きすぎたり、後ろすぎたりしないようにしていただきました。

時には、立ちどまったりしていただいて気を人に向けていただきました。

   

協会の候補犬、でんくん、きんちゃん 時期は違いますが親が一緒です。

でんくんがお兄さんで、きんちゃんが妹です。

だんだん大きくなって、でんくんに似てきました。 どちらがどっちか間違えることもしばしば。

 

黒の服がでんくん  緑の服がきんちゃんです。

駅までは、グループ毎に自由に歩いていただき、駅手前の広場にてコースを説明し駅を背にして竹下通りを歩く2グループと駅に向かって竹下通りを歩く2グループに分かれ30分ほどの散策をいたしました。

竹下通りという狭い通りに沢山のお店が立ち並び、そこに日本の若者と海外の観光客の方々が多くいらしていたのが驚きました。

声をかけてくださる方も多く、聴導犬についてお話し犬たちにご褒美を与えてもらいました。

 

でんくんと歩行してくださいましたソーシャライザー様は、協会の聴講生として以前にいらした方で、でんくんのコントロールがとても上手で歩行者の方に積極的に話しかけてくださり、でんくんを礼儀良くご挨拶をさせてくださいました。

そして、まだ子犬のみちみちくんを預かってくださいましたソーシャライザー様は、写真を撮らせてほしいという海外の方に、みちみちをしっかり座れをさせてポージングさせていました。

階段もお家で練習してくださっていたので、歩道橋もちゃんと歩行できました。

他の参加犬たちも吠えることもなく、怖がることもなく楽しくルンルンで散策できたので良かったです。

 

その後は、希望者だけでドックカフェにてランチを頂きました。

ソーシャライザーさん、ボランティアさんも担当の犬たちを敷物の敷いたテーブルの下へ誘導していただきました。

食事中は、一頭が吠えてしまうと、つられ吠えをしてしまうことがありました。

その時は、気をそらす為、ご褒美を与えてもらいました。

落ち着くと、まったり寝ておりました。

 

その後は、代々木公園に戻りまして解散となりました。

 

帰りの車の中、きんちゃんはお疲れの様子。

 

皆 爆睡でした。

 

今回の社会化は、宮田村ではありえないくらいの人ごみで、とても良い刺激だったと思います。

先月のパピークラスで環境に慣れず歩けなかった犬たちも、問題なく楽しく歩行できたことに驚きました。

少しずつの経験が犬たちを成長させてくれているのだと実感いたしました。

 


卒業試験に向けて…

2012-12-16 19:47:19 | 補助犬訓練

本格的な冬の寒さとなり、協会の周りを囲む山にはうっすらと雪が積もっております。

みなさま、お久しぶりです。いかがお過ごしでしょうか。

今回は、伊藤が担当させていただきます。

 

学院に入学して早いもので約11か月の月日が経ちました。

最近では卒業試験に向けて、スーパーでの買い物訓練、飲食店での食事、

バスの乗車訓練をさせていただいております。

 

今回は124()に行いましたバス乗車訓練、飲食店入店の訓練をさせていただいた事について書かせていただきたいと思います。

124日、スタッフの佐橋さんに同行していただき、学院生の岡田さんと私、そして、りん君(ビーグル♂)、ふじちゃん(ビーグルとテリアMix)で駒ヶ根循環バス「こまちゃんバス」に乗車させていただきました。私はふじちゃんを担当させていただきました。

乗車時間は約1時間15分。私がこれまでの乗車訓練をさせていただいた中で一番長く、正直とても不安でした。

 しかし、訓練では失敗は許されず、犬に「成功体験」を積ませることがとても大切です。だからといって、こちらが緊張したり、硬くなり過ぎるとリードを通してそれが担当する犬にも伝わってしまいます。

特にふじちゃんの場合は、人の気持ちの影響を受けやすいため、私は常にリラックスを意識して、また、ユーザーさんの立場に立って乗車訓練をいたしました。

バス乗車中のふじちゃんはというと…私よりも落ち着いていました。人の出入りにも動じることなく、1時間以上の時間を私の足元でアンダーをしてじっとしていることができました。

バスの運転手さんにお礼を言ってバスを降り、ミスタードーナツさんで買い物訓練をさせていただきました。

買い物訓練では、商品を選ぶ事に夢中になってしまうのではなく、商品を選んでいる際でも、いかに犬に目を配れるか、周囲の様子に気を配れるかが重要になってきます。

 

店内に入り、皆さんの視線がふじちゃんに集まっても、私が商品を選び、お会計をしている際も、ふじちゃんは座って落ち着いて待つことができていました。ふじちゃん、本当にさすがです!!

店を出て、ふじちゃんに「ありがとう」の気持ちを込めてたくさん褒め、ごほうびを与えました。

今回のこの成功体験や、これから積んでいく成功体験がふじちゃんにとって少しでも自信に繋がり、ふじちゃんが立派な聴導犬になってくれる事を願っています。

 

また、こうしてバスに乗車させていただいたり、スーパーや飲食店に入らせて訓練させていただける事ができるのは、本当に地域のみなさまのご理解、ご協力のお陰だと思っております。

本当にありがとうございます。そして、今後ともよろしくお願い申し上げます。

 

日本聴導犬・介助犬訓練士学院第4期生

伊藤

 


82.渋谷募金活動とパピークラス

2012-11-28 22:11:49 | 補助犬訓練

皆様

こんにちは。

 

「日本聴導犬・介助犬訓練士学院」 第4期生の岡田と申します。

 

最近の宮田村はとても寒く朝は2℃前後と冷え込んでおりますが、犬たちは寒さなど気にせず元気一杯で通学しております。

 

さて、先日 協会を支援くださっております日本GE様が渋谷にて募金活動の企画をしてくださり募金活動と一緒にパピークラスにも参加くださいました。

 

参加者を4つのグループに、募金活動のグループ・パピークラスをするグループと分かれ交代でいたしました。

犬たちの社会化と私たち訓練生が犬たちを吠えないようにと、いろんなところでアンテナを立てて渋谷の雑踏を歩行いたしました。

では、その様子をレポートにまとめましたのでご覧いただけたらとおもいます。

 

写真は テラスにてお茶を飲んでいる際のあさひちゃんです。

なかなかジッとしていられなく立ったり座ったりを繰り返しておりました。

 

 もう一つは小さくて見えにくいですが歩行中のワンちゃんです。

動じることなく歩行できました。

 

 

 

 


81.軽井沢中部小学校デモストレーション

2012-11-28 22:04:46 | 補助犬訓練

皆様

こんにちは。

「日本聴導犬・介助犬訓練士学院 第4期生」の岡田と申します。

 

宮田村は本当に寒くなり手袋をはめるまでになって参りました。

紅葉もきれいなのですが、先日、駒ケ岳ロープ―ウェイでは乗るまでに3時間待ちと伺いました。

有名だけあって待ち時間もすごいですね。

 

 

10月26日、軽井沢中部小学校にて聴導犬デモストレーションをさせていただきました。

毎年、軽井沢の皆様がチャリティーバザーを開催してくださり売り上げの一部を協会へ、そして、軽井沢の子供たちへのデモストレーションをするのめの費用を寄付してくださいます。

軽井沢には4校の小学校がありローテーションで1年に1校、デモストレーションのプレゼントをさせていただいております。

今回はそのデモストレーションのご様子をご報告させていただきたいと思います。

 

 

このたび、デモストレーションをさせていただいた軽井沢中部小学校は軽井沢の中で一番在校生徒が多く約500人と伺いました。

 そして、今回 協会のベテランデモストレーション犬は他のデモ会場へ出張でしたので、新米のふじちゃん(ビーグルとテリアのミックス犬)…と言っても、ふじちゃんは今一番の聴導犬候補犬で協会でのデモストレーションでも数多く活躍しております。

 しかし、沢山の生徒様の前で、しかも広い体育館の檀上で披露するのは初めてです。

 今回は 参加型(生徒様もお手伝いいただきながら)のデモストレーションでしたので成功できるか、そして、私も初めての経験でしたので楽しみでもあり緊張しておりました。

 

 

そして、デモストレーションの1時間くらい前に、いつも協会を支援してくださいます塩沢様、的場様と一緒に会場のセッティンし音の確認、ビデオをスクリーンに映し出し準備をいたしました。

徐々に生徒様が体育館に入られ、私たちの自己紹介そして、45分間のデモが始まりました。

まず聴導犬についてのビデオを見ていただこうと再生ボタンを押しましたが音声が出ないハプニングがあり、瞬時に訓練主任の矢澤様がアドリブを利かせ進めてくださいました。

 

その後は6人の生徒様に参加していただきながら

鈴→離れている人を呼んでくる→目覚まし→玄関チャイム→タイマー の順でふじちゃんは音を教えて導いてくれました。

お手伝いくださいました生徒様は、初めての経験で緊張気味でしたが良い体験ができたのではないかと思います。

ふじちゃんは、玄関チャイムの際に一声出てしまいましたが、一人で大役を果たすことができ成長できたのではないかと思います。

 

他の生徒様も大変興味深く聞いてくださり、私たちが片づけをしている時に数名体育館に戻って質問をしてくださいました。

 

 

今回音が出ないというハプニングがございました。

音は、私たちがデモストレーションをさせていただく際にとても大切なものですが今回ビデオの画像のみ確認し音声をしっかりと確認しなかった事が一番の原因であったと反省をするとともに、デモストレーションをプレゼントしてくださいました軽井沢の支援者様に申し訳ない気持ちで一杯でございます。

この経験を生かし次回のデモストレーションでは大成功に収めたいと思います。

 

 

いつもご支援くださいます軽井沢の皆様、デモストレーションにご協力くださいました塩沢様、的場様、瞬時にアドリブを利かせてくださいました訓練主任の矢澤様に深くお礼を申し上げます。

ありがとうございました。

 

これからも何卒よろしくお願い申し上げます。

 

 

日本聴導犬・介助犬訓練士学院 第4期生

岡田 彩子

 

 

 

 

 


2012年5月28日パピークラスin江の島の感想

2012-06-26 22:21:11 | 補助犬訓練

 

日本聴導犬・介助犬訓練士学院第4期生 奥嶋千夏

 

 今回のパピークラスはスタッフ様2名、学院生2名、ソーシャライザー様3名、ボランティア様1名、新家族様2名。犬は協会から2頭、ソーシャライザーさん家から5頭、新家族様から1頭、合計10名と8頭の参加でした。私はとも君を担当し、ボランティアの鶴我様とペアとしてパピークラスに参加させていただきました。

 今回のパピークラスを通して感じ、考えた事を三つのポイントに分けました。

 一つ目は『ソーシャライザー様の役割』です。私は今回のパピークラスに参加するまでは、協会の候補犬をおしみない愛情で育ててくださる存在だと思っていました。しかし、ソーシャライザー様の役割はそれだけではなく、今回のようなパピークラスを通して聴導犬を世の中にアピールする役割も担っている。そう感じました。なぜかというと、江の島を散策中に犬に興味を持って声をかけてくださった人に対して短時間ではあるけれど、わかりやすく、詳しく聴導犬について説明されていたからです。声をかけてくださった人は笑顔で納得された様子でした。このように説明ができるということは聴導犬についての知識をきちんと持っていてその知識に自信がないとできないと思います。小さなきっかけから聴導犬について知ってもらう、その架け橋となるのがソーシャライザー様の役割だと感じました。

 二つ目は『パピークラスでの私たちの使命』です。自分の担当する犬の社会化に貢献する、犬を守る、ということは当たり前です。もうひとつの使命はソーシャライザー様やボランティア様とたくさん会話し、犬の普段の様子などを聞くこと、歩行中に気になることがあればアドバイスし正しい方向へ導くということだと思います。アドバイスする際の大切なことは相手をけなすのではなく、「もっとこうしたらうまくいきますよ。」と導くようにアドバイスすることです。しかし私はまだまだ未熟なのでレストランで食事をする時にとも君の尻尾が机から出ていたのに足で守っていなかったら、「尻尾がでているよ。」と教えていただきました。それからはきちんと犬を守るように意識しました。アドバイスをし合うことで忘れていたことの再確認ができると思います。以上のことは事故を起こさないようにすることにつながっていると思います。こういうことから私たちの一番の使命は事故を起こさないようにパピークラスを成功させるということだと考えました。

 三つ目は『パピークラスの意義』です。ソーシャライザー様から候補犬の普段様子を聞きその候補犬の苦手や得意を知ること、協会のしつけの方針の再確認、候補犬の社会化が主だと思います。しかし私はそれだけではなく、ソーシャライザー様との情報交換の場であり、今回のような協会外でのパピークラスでは聴導犬のアピールの場でもあると考えました。以上のように月に一度のパピークラスは大切な意義をいくつも担っています。毎回意識して取り組むことが私たちに必要です。

 以上の3つのポイントに分けて考えましたが、私はやはり楽しんで取り組むことが成功を呼び込む大切なポイントだと思います。自分が楽しければ犬も楽しい、参加してくださっている人も自然と楽しくなると思うからです。楽しむことが成功への第一歩だと考えます。

 


75. 更新! ADI(アシスタンス・ドッグ・インターナショナル)国際認定試験を再受験しました

2012-06-08 19:51:08 | 補助犬訓練

日本聴導犬・介助犬訓練士学院への応援をしてくださいますみなさま、お久しぶりでございます。

  第4期生の岡田です。

 宮田村も初夏の様子になり緑いっぱいの中、学院生4人 歩行訓練、車椅子操作、聴導犬&介助犬訓練、礼儀作法(必要なの?と思われる方もいらっしゃるでしょうが、訓練士でなくても、相手に好感をもっていただける礼儀は生きていくのに必要です。そうじも徹底的に行われています)など、沢山の事を学ばさせていただいております。

  そして、今月5、6日とADI(国際アシスタンス・ドック協会)の再認定試験が行われました。

  日本で初めて、日本聴導犬協会は2006年にADI国際認定試験に合格しています。

  今年は5年ごとの再認定試験の年で、カナダからRonさん(審査員の方)がおみえになり、

 1日目は協会の経営管理・育成・施設基準の3つの重点に審査され、会長、スタッフ、ユーザーさんはもちろん、いつも協会のためにご支援してくださっているソーシャライザーさん、ボランティアさん、役員もRonさんと面接されました。通訳には、英語通訳、手話通訳、要約筆記と情報保障もしっかりと、されました。

 2日目は、学院生の訓練の様子も審査され、第4期生も「緊張してはならないと笑顔、笑顔」と自分に言い聞かせましたが、顔がこわばってしまい、いつもの6,70%しかうまくいかない感じでした。前任、緊張は隠せませんでした。

  午後は、実際に2名のユーザーさんの電車乗車と買い物の様子がチェックされました。学院のある宮田村から電車の乗り、伊那市へ。

伊那市のアピタ

 

 2人のユーザー様もとても緊張されており、自分だったらと考えるとユーザー様のお気持ちがすごく伝わりドキドキしました。

 

私は今回 初めて電車の乗車に同行させていただきました。

学院生は、今 椅子を並べての乗車のシュミレーションとマナーを学んでいるところなので、実際にユーザー様と聴導犬との乗車の様子を見せていただけて、学んだことを思い返しながら同行することが出来てとても勉強になりました。

 電車の乗車時間は10分ほどでしたが、車内ではしっかりと足の下に聴導犬を伏せさせ駅員さんが障害者手張を拝見されに来たときも動かずにおりました。

 

 

 

買い物では、ユーザー様が他の人や子供、カートなどから自分の聴導犬を守らなければならないので、ひとつひとつ商品の棚ごとに人がいないかチェックされてカートを引かているのが印象的でした。

商品を選んでる時は大人しく伏せして待っておりました。

 

 

今回、協会がADIの再認定試験を受ける時に、学院生として参加をさせていただくことが出来まして、とても貴重な体験をさせていただきました。

ありがとうございました。

そして、カナダで補助犬を育成されている方(審査員)の話を生で聞くことが出来て、海外でのアシスタンス・ドックにも、より興味がわきました。

ADIでは、毎年カンファレンスを開催しているそうです。

今回の再認定試験に参加をさせていただいたことで、国ごと、団体ごとに訓練の仕方・基準はさまざまですが、トレーナーもユーザー様も同じ目標を持って活動しているので、そのために、お互い情報を共有し目標に向かって向上できたらと思いました。

 

 

日本聴導犬・介助犬訓練師学院 第4期生  岡田