みなさま、初めまして。
第8期生入学生4名のうちの1名。日本聴導犬・介助犬訓練士学院8期生の亀田です。
4月8日に入学式を迎えてから、もう間もなく丸3ヶ月が経とうとしています。
今までは、朝の定例の「音の訓練」の助手を務めさせていただいておりましたが、
ここ最近から自分自身が音をセットし、協会犬に音を教えてもらうユーザー役を行っています。
上手くできたら褒める練習もさせていただけるようになりました。
ご来訪のみなさまへのデモンストレーションでも、デモ犬のふじちゃんと担当をさせていただいております。
訓練でも、デモでも褒めるタイミングが意外に難しく、訓練主任の矢澤さんからアドバイスを受けています。
そして、遂に6月下旬からは、近隣の公共の乗り物に候補犬と一緒に利用する、
「乗車訓練」にもご同行させていただけるようになりました。
写真は、6月27日に行った、伊那市内を走るバスを利用した乗車訓練の様子です。
一番後ろの席でチョコンと座る、みみちゃんとまるちゃん。
どちらもシーズーで、それぞれ大阪ARKさんと
神奈川アニマル・レスキュー・ハートさんという動物保護団体にいましたが、
適性があるということで、現在は日本聴導犬協会の聴導犬候補として訓練をしています。
2頭ともユーザーさんが決定しています。
乗車訓練時の訓練士と私(訓練士見習い)の役目は、
公的な場所でのマナーを保たせることです。
協会犬が自身で、場所や自分の状況を理解して、
自己管理ができるように(端からの見た目では、吠えたりちょこまかしたりせずに、人の足元でおとなしくしている状態)、
褒めと美味しいおやつで導くことです。
協会犬の中には、バスや緊張してしまう協会犬もいるので、優しい声と笑顔で犬にリラックスしてもらいます。
今回の注意点としては、この時に過度に触れる(褒める)のも良くない、ということです。
せっかく落ち着いている状態にあるのに、人が何度も触れてくることによって、
それが気になってソワソワしてしまうこともあるので、過剰に褒めるのも良くないということです。
ただ、その程度も、1頭1頭によって異なるので、難しいですね。
そういうこともあるので、このブログをお読みくださっているみなさまも、
もしバスや電車内で、聴導犬に限らず、補助犬に出会われるようなことがあれば、「偉いね。お利口だね」
思ってくださったとしても、補助犬に直接声をかけたり、撫でたりせずに、あたたかく見守っていれば幸いです。
補助犬たちは自分たちでTPOがわかるように訓練され、自分たちで自己コントロールしています。
どうぞよろしくお願いいたします。
最後に、乗車訓練にいつもご協力くださいます、
JR東海と伊那バスのみなさまに、この場をお借りして深く感謝申し上げます。
日本聴導犬・介助犬訓練士学院第8期生 亀田