3月3日は耳の日です。この日を記念して聴覚障害者が自立を目指すと共に、社会へ向けて聴覚障害者への理解を深め、啓発を推進するために、2月28日(土)と
3月1日(日)に、東京都障害者福祉会館および港区立勤労福祉会館にて、第44回耳の日記念文化祭(主催 公益社団法人東京聴覚障害者総合支援機構 http://www.tfd.deaf.tokyo/ )が開催されました。
日本聴導犬協会も聴導犬の紹介のためブースを開きました。毎年、日本聴導犬・介助犬訓練士学院生は、ユーザーとなられる聴覚障害者の方との交流のために同行させていただいております。今回は、ソーシャライザーとして20年ちかくお世話になっているYさまご家族とYさまの手話サークルのお知り合いであるT様、聴導犬こんちゃんのユーザーK様と聴導犬みちみちのユーザーH様そしてユーザーTさんと。先輩の聴導犬もりちゃんのTご家族様の3組ものユーザー様の協力を得て、2日間、大勢のご来場者の方とお話をすることができました。
私はまだ手話ができないので、お話の内容もわからないことが多いのですが、聴導犬に興味を 持ち希望をされる方もおられ、ユーザーさんに質問をされておられました。例えば「マンションに住んでいるけれども聴導犬を貸与してもらえるのか?」「ペット犬を 飼っているけれども大丈夫か?」「家族の中に聴覚障害でない人がいるが貸与はしてもらえるのか?」「家の中では特に不自由はないが、外出するときのみ聴導犬を同伴したい」など、さまざまな内容で聴覚障害者が心配されていることを具体的に知ることができました。
土曜日は大勢のご来場者がありかなり混雑し、また他の団体様の聴導犬を連れて来られたユー ザーさんもおられました。聴導犬こんちゃんは、時に愛嬌を振りまきながら、聴導犬のデモンストレーションで張り切ってくれました。日曜日は、3人の男の子が聴導犬を見つけ、顔や頭や前足を何回も触りにくるので、『優しくしてね』と声をかけた場面もありましたが聴導犬みちみちは、意にも介せず静かに横になっている様子をみて、訓練のすばらしさに感心しました。
ソーシャライザーのYさんは、日本聴導犬協会の歴史を知り尽くしておられ、最初から最後までずっと協会の紹介や 聴導犬の説明をしてくださいました。みなさんのご協力のお蔭で、この2日間充実したものとなりました。本当にありがとうございました。
最後に、協会のために毎日コツコツとおつりを貯めておられた障害のある方の代わりに、わざ わざ会場まで募金を持参してくださった代理人の方に感謝をもうしあげます。こうやって、多くの方々のご支援で、聴導犬の 育成ができます。本当にありがとうございます。
日本聴導犬・介助犬訓練士学院
第7期生 十川早苗