本格的な冬の寒さとなり、協会の周りを囲む山にはうっすらと雪が積もっております。
みなさま、お久しぶりです。いかがお過ごしでしょうか。
今回は、伊藤が担当させていただきます。
学院に入学して早いもので約11か月の月日が経ちました。
最近では卒業試験に向けて、スーパーでの買い物訓練、飲食店での食事、
バスの乗車訓練をさせていただいております。
今回は12月4日(火)に行いましたバス乗車訓練、飲食店入店の訓練をさせていただいた事について書かせていただきたいと思います。
12月4日、スタッフの佐橋さんに同行していただき、学院生の岡田さんと私、そして、りん君(ビーグル♂)、ふじちゃん(ビーグルとテリアMix♀)で駒ヶ根循環バス「こまちゃんバス」に乗車させていただきました。私はふじちゃんを担当させていただきました。
乗車時間は約1時間15分。私がこれまでの乗車訓練をさせていただいた中で一番長く、正直とても不安でした。
しかし、訓練では失敗は許されず、犬に「成功体験」を積ませることがとても大切です。だからといって、こちらが緊張したり、硬くなり過ぎるとリードを通してそれが担当する犬にも伝わってしまいます。
特にふじちゃんの場合は、人の気持ちの影響を受けやすいため、私は常にリラックスを意識して、また、ユーザーさんの立場に立って乗車訓練をいたしました。
バス乗車中のふじちゃんはというと…私よりも落ち着いていました。人の出入りにも動じることなく、1時間以上の時間を私の足元でアンダーをしてじっとしていることができました。
バスの運転手さんにお礼を言ってバスを降り、ミスタードーナツさんで買い物訓練をさせていただきました。
買い物訓練では、商品を選ぶ事に夢中になってしまうのではなく、商品を選んでいる際でも、いかに犬に目を配れるか、周囲の様子に気を配れるかが重要になってきます。
店内に入り、皆さんの視線がふじちゃんに集まっても、私が商品を選び、お会計をしている際も、ふじちゃんは座って落ち着いて待つことができていました。ふじちゃん、本当にさすがです!!
店を出て、ふじちゃんに「ありがとう」の気持ちを込めてたくさん褒め、ごほうびを与えました。
今回のこの成功体験や、これから積んでいく成功体験がふじちゃんにとって少しでも自信に繋がり、ふじちゃんが立派な聴導犬になってくれる事を願っています。
また、こうしてバスに乗車させていただいたり、スーパーや飲食店に入らせて訓練させていただける事ができるのは、本当に地域のみなさまのご理解、ご協力のお陰だと思っております。
本当にありがとうございます。そして、今後ともよろしくお願い申し上げます。
日本聴導犬・介助犬訓練士学院第4期生
伊藤