日本聴導犬・介助犬訓練士学院の学生ノート

(福)日本聴導犬協会付属・訓練士学校の学生によるブログです。

128.バスの乗車訓練をさせていただきました

2016-07-02 15:31:13 | 介助犬訓練

みなさま、初めまして。

第8期生入学生4名のうちの1名。日本聴導犬・介助犬訓練士学院8期生の亀田です。

4月8日に入学式を迎えてから、もう間もなく丸3ヶ月が経とうとしています。

 

今までは、朝の定例の「音の訓練」の助手を務めさせていただいておりましたが、

ここ最近から自分自身が音をセットし、協会犬に音を教えてもらうユーザー役を行っています。

上手くできたら褒める練習もさせていただけるようになりました。

ご来訪のみなさまへのデモンストレーションでも、デモ犬のふじちゃんと担当をさせていただいております。

 訓練でも、デモでも褒めるタイミングが意外に難しく、訓練主任の矢澤さんからアドバイスを受けています。

 

 そして、遂に6月下旬からは、近隣の公共の乗り物に候補犬と一緒に利用する、

「乗車訓練」にもご同行させていただけるようになりました。

 

写真は、6月27日に行った、伊那市内を走るバスを利用した乗車訓練の様子です。

一番後ろの席でチョコンと座る、みみちゃんとまるちゃん。

 

 

 

どちらもシーズーで、それぞれ大阪ARKさんと

神奈川アニマル・レスキュー・ハートさんという動物保護団体にいましたが、

適性があるということで、現在は日本聴導犬協会の聴導犬候補として訓練をしています。

2頭ともユーザーさんが決定しています。

 

乗車訓練時の訓練士と私(訓練士見習い)の役目は、

公的な場所でのマナーを保たせることです。

協会犬が自身で、場所や自分の状況を理解して、

自己管理ができるように(端からの見た目では、吠えたりちょこまかしたりせずに、人の足元でおとなしくしている状態)、

褒めと美味しいおやつで導くことです。

協会犬の中には、バスや緊張してしまう協会犬もいるので、優しい声と笑顔で犬にリラックスしてもらいます。

 

今回の注意点としては、この時に過度に触れる(褒める)のも良くない、ということです。

 

せっかく落ち着いている状態にあるのに、人が何度も触れてくることによって、

それが気になってソワソワしてしまうこともあるので、過剰に褒めるのも良くないということです。

ただ、その程度も、1頭1頭によって異なるので、難しいですね。

 

そういうこともあるので、このブログをお読みくださっているみなさまも、

もしバスや電車内で、聴導犬に限らず、補助犬に出会われるようなことがあれば、「偉いね。お利口だね」

思ってくださったとしても、補助犬に直接声をかけたり、撫でたりせずに、あたたかく見守っていれば幸いです。

補助犬たちは自分たちでTPOがわかるように訓練され、自分たちで自己コントロールしています。

どうぞよろしくお願いいたします。

 

最後に、乗車訓練にいつもご協力くださいます、

JR東海と伊那バスのみなさまに、この場をお借りして深く感謝申し上げます。

 

日本聴導犬・介助犬訓練士学院第8期生 亀田


127.訓練士学院第8期生 初ブログ

2016-06-29 12:30:03 | 介助犬訓練
皆さま、いつもブログを見てくださりありがとうございます。
今回、初めてブログを書かせていただきます、
日本聴導犬・介助犬訓練士学院第8期生の久保田です。
学院生活も早くも2ヵ月が経ちました。
日々、いろんな経験をさせていただいております。
 
*4月8日の入学式には宮田村村長とゆるきゃらさんも来てくださいました
 
 
この間は、協会犬の社会化をしてくださっているAさんと一緒に、
カインズホームにお買い物訓練をしに行ってきま した。
今回一緒に行ったわんちゃんは、さくらこちゃんとけんちゃんです!
さくらこちゃんは車が苦手で、近い距離でもよだれがでちゃうんです。
少しずつ慣れるために頑張っているのです。
 
一方けんちゃんは車で出かけるのもわくわくして楽しい様子。
 
いざ、カインズホームに着いてカートに乗ってお買い物をすると、
さくらこちゃんはとても落ち着いた様子、
けんちゃんも目はあちこちに関心をもっていましたが、カートはへっちゃらな様子。
美味しいごほうびをちょこちょこあげていたので、2頭ともとってもお利口でした。
さくらこちゃん、けんちゃん共に店員さんや、お客さんにお利口とお褒めの言葉をいただきました。
これからも犬たちと共に日々の訓練を頑張りたいと 思います。
今後とも応援よろしくお願い致します。
 
*手前黒い毛の候補犬→けんちゃん
奥の白い毛の候補犬→さくらこちゃん
 
 
2016.6.29
日本聴導犬・介助犬訓練士学院第8期生
久保田

 

 


121.みなさま、ありがとうございます。  こりんからのお手紙です。

2015-04-29 19:59:59 | 介助犬訓練

暑さ寒さも彼岸までっていう言葉どおり、ひと雨ごとに暖かくなって、春のおとずれを感じられるようになりましたね。やわらかな明るい陽ざしに心もうきうき。   

アタシの名前は“こりん”。沖縄の動物保護施設にいたところ沖縄を訪れたスタッフさんが「いい子だねー」とアタシを選んでくれて、去年(福)日本聴導犬協会に来ました。冬の寒さにはビックリしたけど、ボランティアさんに愛情いっぱいに育てていただき、毎日元気に訓練に励んでます。こうやって幸せに暮らせるのも、みなさまのお力添えの賜物です。

みなさま、いつもあたたかなお気持ちいっぱいのご支援をくださいまして、本当にありがとうございます。みなさまから応援をしていただけますこと、アタシ(こりん)たちもスタッフも心から感謝をしております。

最近とっても嬉しいことがありました。ご紹介しますね。

一つは、見事、認定試験に合格された、ユーザーさんと聴導犬の新しいペアが誕生したこと。宮田村にある(福)日本聴導犬協会本部での滞在訓練や自宅訓練をくりかえし、ずーっと前から一緒に暮らしていたかのように認定試験では二人の息もピッタリだったのよ。

これから始まる新しい生活、 もっともっとハッピーになれるようアタシたち協会犬もみんなで応援してるよ。そして後に続けるように、アタシたちもいっぱい訓練して、一人でも多くの方にハッピーをお届けできるように頑張るね。

二つめは、りん君に新しい家族ができたこと。1ヶ月のトライアル(お試し期間)のあと、すごく可愛がり大事にしてくださる、あったかいご家庭に迎え入れていただくことになったの。“ワォ~ン”っていうりん君の声が聞こえなくなって、ちょっとさみしいけど、でも、りん君のハッピーはアタシたち協会犬にとってもスタッフさんたちにとってもハッピー♪。 よかったね、りん君。 

補助犬の候補として適性を見て選ばれたアタシたちだけど、成長していく途中で補助犬じゃなくて家庭犬として生活するほうが向いているっていう仲間もでてくるの。でも、補助犬にならなくても新しい家族として迎えてくださる家庭を探して必ず幸せにしてもらえるから安心なのよ。

 それから、お陰様でありがたいことに、テレビや出版社から取材していただく機会も増えてきました。『Wan』3月号には協会犬の先輩、聴導犬として活躍中のかるちゃんが紹介されました。ぜひご覧くださいね。(^^)v

暖かくなりこれからまた、いろんな 所に出かけ、みなさまのところにもおじゃまさせていただく予 定です。もし、アタシたちがみなさまのお近くで普及活動をする時には、ぜひ、会いにいらしてくださいね。こうしてたくさんのステキな出会いができるのも、 協会活動を応援しアタシたちの成長を喜んでくださるたくさんのご支援があるからです。 これからも頑張りますので応援よろしくお願い致します。

                                                    候補犬こりん   

 

 
   
 
 
 
   

118.日本聴導犬・介助犬訓練士学院 第6期生卒業式・第7期生入学

2015-02-05 21:27:11 | 介助犬訓練

 2月2日、日本聴導犬・介助犬訓練士学院で1年間学んできた第6期生の卒業式と、第7期生入学式が行われました。司会進行は、第4期生卒業生でスタッフの奥嶋さんです。第5期生卒の前田は裏方を担当しました。スタッフもみんなでお手伝い。手作りの、あったかい卒業式と入学式でした。

 式典の後は、第6期生卒業生の卒業発表とデモンストレーションをご披露しました。第7期生にとっては、1年後の自分の姿なので、真剣に見入っていらっしゃいました。
 
 宮田村村長小田切様、教育長代理としてお世話になっている小林様はじめ、学院長森本尚武先生(元信州大学学長)、ボランティアやソーシャライザーの皆様など、協会の活動を支えて下さっている方々のご臨席を賜りました。温かい励ましのお言葉を頂戴し、会場もほのぼのとあったかでした。

 第5期の卒業生として、2014年2月からの学びを大切に、これからに生かし、さらに夢に向かって歩んでいってほしいと思います。また、新しく第7期生さんをむかえ、私も気持を新たに一緒に頑張っていきたいと思います。

 皆様、これからもご指導のほどよろしくお願い申し上げます。

                                                   日本聴導犬・介助犬訓練士学院第5期卒業 訓練スタッフ                                                                                 前田 来仁子                  
                    森本学院長より温かいお励ましのお言葉を頂戴しました

               

                                                                                       

                    24時間生活を共にした訓練犬たちと記念撮影   

            

 

  ご来賓の方より素敵な花束の贈呈に思わずウルウル

            

                                                  

  卒業生より新入学生に真新しいユニフォームや訓練グッズが手渡されました

          

      

▼「全日本聴導犬ユーザーの会」の事務局でスタッフの村澤久実子さんと日本聴導犬・介助犬訓練士学院 有馬もと副学長からも、手話で  の応援メッセージ

                                   

 

 

 

 

 

           

 


116.大芝高原で秋を満喫

2014-11-16 23:20:19 | 介助犬訓練
11月に入り日ごとに秋めいてきましたね。
協会のある宮田村は、朝晩はすっかり涼しくなり、毛の短いボクは肌寒く感じる夜も・・。そんな時は、いつも一緒に寝てくれるスタッフさんのお布団にそ~っともぐり込みホカホカのお布団の中で眠るんだ。(*^_^*)

みなさま、いつもあたたかなお気持ちいっぱいのご支援をくださいまして、本当にありがとうございます。みなさまから応援をしていただけますこと、ボク達もスタッフも心から感謝をしております。

ボク、PR犬の「りん」です。ビーグル犬です。秋はたくさんのイベントがあり、ボクもPRのために多くの皆さまのところへお伺いさせていただける機会が多くて大忙し。嬉しい悲鳴をあげてます。
でも、みなさまのお力添えの賜物で、ボク(りん)たちは本当に元気で、幸せな訓練を受けています。

10月最初の土曜日は、とても楽しみにしていた、しつけ教室とパピークラスの行事で、南箕輪村の大芝高原へ行ってきました。
参加犬は、協会からの3頭を合わせて10頭ほど。チワワからゴールデンまで、大きさも種類もいろんな犬が集まったんだ。Pro‐Dogスクールのあと久しぶりに会った懐かしい顔や、ソーシャライザーさんのお宅で大切に育てていただいている、やんちゃ盛りのボクの後輩たちにも会えて、嬉しかったな・・。(^^♪

暑くもなく寒くもなく、ちょうどいいお天気で、高原を吹き抜ける風がとっても気持ちよかったよ。
この日は大芝高原イルミネーションフェスティバルの初日で、ボクたちが行った時はまだ準備中。「トトロ」とかでっかいオブジェがたくさん並んでいて、初めはちょっとおっかなかったけど、普段から社会化の訓練を積み重ねているボクたちはすぐに慣れて、平気で近づけるようになったんだよ。
公園には湖があって、大きな鯉がたくさんいたんだけど、初めて鯉を見たたつ君は興味津々。お友達になりたくて水の中に飛び込んでしまったんだ。ビックリした鯉はみんな逃げちゃったけどね。
ボクたちのような“社会化”がまだまだだね。

公園を散策しながら、たくさんの初めて会った方からもご褒美をもらい、こうやってまた一つ、社会化の経験を積むことができました。皆さまに感謝です。

お昼は、おとうさん・おかあさんたちは 公園内の「味工房」さんで軽食。その間ボクたちは、テーブルの下に敷いてもらった敷物の上で、お行儀よくリラックスして待つことができました。これも、Pro‐Dogスクールで勉強しておとうさん・おかあさんと練習を続けてきた成果の現れだね。上手にできなくても怒ったりしないし、できた時はとびっきりの笑顔で誉めてくれるから、楽しく続けることができるんだ。「怒らない」「できるまで待つ」「できたら誉める」という、ボクたちが毎日協会でやっている訓練も同じなんだよ。

これからもまだまだ、いろんなところへお邪魔し普及活動をさせていただく予定です。これも全国各地で協会の活動をご支援してくださる皆さまのおかげです。ボクたちもスタッフも心から感謝しております。ほんとうにありがとうございます。
これからも頑張りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

・・・りん君からのお手紙でした。(^^♪

              日本聴導犬・介助犬訓練士学院 第5期卒業生
                             前田 来仁子
 

                                                                  
                                                                           
                                          















(福)日本聴導犬協会の「遊び」訓練の基礎「柳澤秋孝」先生の授業

2014-06-16 22:33:01 | 介助犬訓練

 (福)日本聴導犬協会では10年ちかく柳澤理論を元にした、集団で協会犬を遊ばせることでの知能と感情を豊かに育てる補助犬育成プログラムを行っています。

 

その柳澤秋孝(松本短期大学名誉)教授により「運動が人の子どもの脳の発達に及ぼす効果」というテーマで、ご講義をいただきました。柳澤先生は保育現 場における運動保育援助の効果を調査・研究されており、20,000名以上の子どもたちに直接運動遊びを指導されています。

 

テレビゲームなどの室内での遊びが主流となった現代では、外で体を動かして走り回る姿をあまり見かけなくなりました。柳澤先生は、体を動かして遊ぶことこそが、子どもの体の発育だけでなく、心の成長にも必要だと提唱されています。体を動かすことで、脳の感情をコントロールする領域を刺激し、また、集団で遊ぶことでコミュニケーションも生まれます。子どもたちは遊びを通して自分の体を知り、心をコントロールし、 相手を思いやる気持ちも芽生えてくるということでした。

 

 この柳澤理論により、(福)日本聴導犬協会では、協会犬たちを集団で遊び、体を動かさせています。毎朝、訓練ホールで思いっきり体をぶつけたり、走り回ったりして遊びます。犬の脳にも前頭葉はありますが、人間ほど機能はしていないそうです。しかし、犬も人間と同じ群れで生活する生き物です。集団でエネルギーを発散させることで、体の筋肉の発達や、集団でのルールの学習、コミュニケーション力も生まれてきます。

犬は、人間のように言葉で気持ちを伝えあうことはありませんが、犬同士でコミュニケーションを取り合っているのだなと思いました。

 

 犬たちの心と体を育む、運動遊びをこれからも大切に、取り組んでいきたいと思いました。柳澤先生、お忙しい中ご講義いただき、ありがとうございました!

 

日本聴導犬・介助犬訓練士学院

第6期生 大久保 幸子


【募集】 第2回 第7期生入学希望者のための見学会

2014-05-01 12:11:29 | 介助犬訓練

第2回第7期生入学希望者のため見学会 
「日本聴導犬・介助犬訓練士学生」

5月24日午前10時~2時間程度ですが、
「第二回 第7期入学希望者のための「日本聴導犬介助犬訓練士学院」見学会を実施します。

よろしかったら、日本聴導犬協会本部(長野県宮田村7030-1)にいらしてください。

■実践の時間(1時間程度)
①歩行訓練 ②ご飯時間での音の鈍化 ③外での社会化 ④初期の音訓練 ⑤介助犬訓練など、毎日行っている実践にご参加いただきます。
■質疑相談をお受けいたします:
①学費 ②寮 ③授業内容などは、
 訓練マネージャーのMAYUMIが担当させていただきます。30分ほどのご相談時間になります。 
 
 ぜひ、入学希望のみなさま、いらしてくださいね。

 ※ご希望の方はまず、お問い合わせ下さい

 TEL 0265-85-4615

 FAX 0265-85-5088


●朝のエクササイズの様子●

●有馬さんのご講義●

●先日、吉田先生が補助犬法についてのご講義にいらしてくださいました●

光栄でございました。ありがとうございます。



104.夜桜で社会化

2014-04-28 22:29:09 | 介助犬訓練

昼間はポカポカと暖かく、過ごしやすい季節になってきました。

4月から新たに1名の学院生が加わり、新年度がスタートして早や1ヶ月が過ぎようとしています。

先週、今年度最初の学院講義がありました。ご多忙の中、遠路、京都からお出ましくださいました吉田眞澄先生(弁護士・元帯広畜産大学副学長)による、「身体障害者補助犬法」の講義です。

あまり馴染みのないように感じられる「法律」が、実は日常生活のごく身近にあることや、法律の仕組み、「身体障害者補助犬法」内容について、分かりやすくご講義くださいました。また、補助犬訓練士の仕事は“ここがゴール”ということのない仕事だけれども、やりがいのある尊敬される仕事である、と励みになるお言葉も頂戴いたしました。

講義のあと、夜は、桜の名所、高遠への夜桜見物に、協会の犬達と一緒に同行させて頂きました。桜はちょうど満開。犬達は、他の見物客の方からお声をかけていただいたり、ごほうびをもらったりして、協会犬の大切な訓練の一つ、「社会化」を行う事ができました。

                      日本聴導犬・介助犬訓練士学院 第5期卒業生

                                                 前田 来仁子

     

犬達と一緒に「はい、チーズ」 (*^^)v        ライトアップされ素敵な桜

 


日本聴導犬・介助犬訓練士学院 第5期生卒業式と第6期生入学式

2014-02-11 20:58:00 | 介助犬訓練
 皆様、ご無沙汰しております。(福)日本聴導犬協会附属 日本聴導犬・介助犬訓練士学院 第5期生の前田です。   2月4日、日本聴導犬・介助犬訓練士学院 第5期生卒業式と第6期生入学式が行われました。 暦の上では春とはいえ、小雪のちらつく寒 い日でしたが、宮田村村長様、教育 長様はじめご来賓の方々、学院長 森本尚武 元信州大学大学長はじめ、ボランティアやソーシャライザーさんなど協会の活動を支えて下さっている方々がご 臨席下さり、 心温まる式を開いて下さいました。 皆さまから、温かい励ましのお言葉も頂戴し、更に精進しなければと気の引 き締まる思いがいたしました。 犬と暮らした経験はほとんどなかったので、24時間犬と一緒の生活に戸惑いを感じながらの学院生活のスタートでしたが、日々の協会での訓練や学 習以外 にも、 国内外のイベントや研修への参加等、多くの貴重な経験をさせていただ き、充実した毎日はあっという間に過ぎて行きました。  1年前には、私にできるかしらと不安だったパブリックアセス(公的な場所への同伴)訓練でしたが、候補犬を連れ一人でスーパーや郵便局に入れる ほどになりました。  有馬会長、矢澤訓練主任はじめ協会スタッフの皆さんや協会を支えて下さる多くの方々、そして協会犬達に育てて頂き、この日を迎える事がで きました。  こ の場をお借りして感謝申し上げます。 前の職場の退職の都合で、私は入学 が4月でしたので、もうしばらくは学院生とスタッフの半々で学ばせて頂くことになります。  その後は、スタッフとして更に多くの事を学び経験させていただく機 会を与えて頂 きました。  どうかこれからも、みなさまからのご指導をよろしくお願い申し上げます。
日本聴導犬・介助犬訓練士学院 第5期卒業生 前田来仁子●学院長 森本尚武 元信州大学大学長より卒業証書授与●

 

●第6期生大久保さん(左)と萩原さん(右) 候補犬みちみち君と臨みました●



 

学院生活も早9ヶ月が過ぎました(協会新聞26号掲載記事)

2013-12-20 22:09:13 | 介助犬訓練

 

日本聴導犬・介助犬訓練士学院(以下:『学院』)は通常2月入学のところ、仕事の引継ぎや引っ越しもあり4月から始まった学院生活も早 9ヶ月27年間勤めた看護師を辞め、学院で勉強させていただく こと を決めたのは50歳になった時。ずいぶんと遅いスタートでした。

子供の頃から動物好きで、将来は動物と関われる仕事 がしたいと思いました。中学生の頃、盲導犬を知り、ぼんやりと“盲導犬の訓練士っていいなあ”と思いながら看護師として過ごしてきま した。そのまま定年まで勤め上げる道はもちろんありましたが、残りの10年 間 を動物とも関われる仕事に挑戦したいと強く思いました。「学びたいと思う気持ちにトシは関係ない」と、学べる場所を探すと、『学院』 では第二の人生「ライフワーク」として中高年の入学生も積極的に募集していました。ただ、戸惑ったのは、これまで住環境の理由で 犬を 飼った経験のない私が「犬舎を持たない」という協会の方針で「24時間、犬との生活」でした。ちょっと気を抜くと、何かをしでかす子 犬たちのやんちゃぶりにも。

でも、 最近あるボランティアさんが「犬への接し方に余裕が出てきたね」と言ってくださいました。自分では気がつきませんでしたが、毎日の世 話や日々犬たちに接する日課や訓練で協会が目標とする「自然体(肩の力を抜いて)で行う」訓練ができたようです。

『学 院』の指導とともに、ボランティアさんやご支援者様など協会に関わる多くの方々、そして協会犬たちに私自身が育てられていると実感で きる日々です。協会の訓練は「脳の活性化」を目標として聴導犬や介助犬訓練に「遊び」を組込んだユニークなカリキュラムです。そ のユ ニークさが高く評価され、協会の国際支援として国立屏東科技大学付設「工作犬訓練学校」への訓練協力や権威ある同大学獣医学部での講 義のための有馬会長の招台となり、私も同行させていただきました。

国内外 の様々なイベントにも同行し、幅広い知識と技術を学ばせていただいています。1時 間目○○」「2時間目○○」という、普通の学校のようなカリキュラムでは ない 毎日に、当初は戸惑うことばかりでしが、充実した日々はあっという間に過ぎ、学院生としての生活もあと3ヶ月となりました。新しい知識を覚えたり慣れるのに時間がかかり、熟練のスピード は遅 いですが、卒業までの期間を大切にしたいと思います。特例で1月 からは半 分学院生、半分スタッフとなれました。これからもよろしくお願いいたします。

 

日本聴導犬・介助犬訓練士学院 第5期生

 前田来仁子(くにこ)


クリスマスパーティー

2013-12-14 19:48:28 | 介助犬訓練

12月8日、30数名と犬20頭のご参加で、にぎやかに恒例の仮装クリスマスパーティーが行われました。

参加条件の一つは「仮装」。犬たちの社会化が目的です。

トナカイやサンタクロースはもちろん、着ぐるみを着て犬やパンダ・象になる方、大きなビアジョッキやカップ麺も登場しました。

参加の犬たちも着ぐるみを着たり、かわいいドレスでおめかししたりと、うきうきした様子。

たくさんの人や見慣れないものに出会っても、怖じることなく楽しい時間を過ごしました。

今回はソーシャライザーのⅠ様ご夫妻とN様がジャズの生演奏をご披露くださり、うっとりと聴き入ってしまいました。

日頃から協会の活動をご支援くださっている皆様のご参加をいただき、素敵な時間を過ごさせていただけましたこと、たいへん嬉しく思います。

お忙しいなかご参加くださいました皆様とワンちゃんたち、本当にありがとうございました。

 


毎月第一土曜日に開催中 無料しつけ教室in高遠秋まつり

2013-11-04 19:22:35 | 介助犬訓練

 

 11月に入り、日に日に本格的な寒さへと変わりつつあります。

(福)日本聴導犬協会の本部がございます、長野県上伊那では2つのアルプスの山が段々と鮮やかな紅色になっております。

もう少しで紅葉が見ごろかなと思います。

 

 協会では毎月の第一土曜日に一般の愛犬家の方々を対象に『しつけ教室』を行わせていただいております。

協会が主催しております、『個人カウンセリング』か『Pro-Dog School』にご参加された方は無料でしつけ教室に参加いただけます。(個人カウンセリングの方は初回だけ無料)

 

 通常は協会でしつけ教室を行いますが、本日はさくらで全国的に有名な『高遠城址公園』で開催された『高遠秋まつり』にてしつけ教室を行わせていただきました。

ぽかぽか陽気に恵まれ、たくさんの方々がご参加くださいました。

また、子犬育てのボランティア(ソーシャライザー)さんにも『パピークラス』としてお集まりいただきました。

ソーシャライザーのI様は遠く離れた神奈川県からご参加くださいました。

 

 

 しつけ教室では、イベント会場という普段の生活と全く違う環境のなかでたくさんの人やたくさんの音、たくさんの刺激と触れることを通して、愛犬を人間社会に慣れさせる【社会化】という訓練が目的です。

 



 訓練は人も犬も楽しんで行うことが第一です。

皆様とても素敵な笑顔で愛犬さんを褒めている姿を拝見し、あたたかな気持ちになりました。


 

 

 私は、「新・家族」候補犬みなみちゃんとの参加でした。怖がりさんですが、とても頑張って歩行してくれました。

頑張り屋さんで甘えん坊なみなみちゃんに早く大好きな家族が見つかるといいなと思います。

 

ぜひまた来月の第一土曜日も皆様ご参加くださいませ。

 

(福)日本聴導犬協会附属 日本聴導犬・介助犬訓練士学院 第4期生卒業

奥嶋 千夏

 

 

 

 

 


軽井沢ガーデンチャリティバザー

2013-08-18 19:58:14 | 介助犬訓練

 

全国各地で暑さが厳しく熱中症になりやすい時期です。

皆様熱中症には十分お気を付けください。

(福)日本聴導犬協会の候補犬たちも熱中症にかからないように、熱い時間の外での訓練は控えております。

  そんな暑い中、89日と10日はスタッフの矢澤さんと台湾からの研修生サニーさんと聴導犬ふじちゃん、候補犬ぎんちゃんと一緒に避暑地で有名な軽井沢に伺わせていただきました。

 今年で9回目になります、『軽井沢ガーデンチャリティバザー』で聴導犬のデモンストレーションと協会オリジナルのチャリティグッズを販売させていただくためです。

この『軽井沢ガーデンチャリティバザー』は「()日本聴導犬協会を支援する会」主催者で軽井沢在住のS様がご自宅のお庭でバザーを開かれ、そのバザーの売上げを()日本聴導犬協会に寄付される形で始められました。

そのS様の活動に賛同される方々が年々増え、9年目の今年は30以上もの出店がありました。

そして『軽井沢ガーデンチャリティバザー』の売上げを、軽井沢の小中学校や公民館で行われる日本聴導犬協会のデモンストレーションの講演料として寄付くださっております。


★ブースの様子 ふじちゃんニコニコです

 

出店してくださる皆様もバザーにいらした方々もデモンストレーションをご覧いただいた方々もとてもあたたかな方たちばかりで、ふじちゃんやぎんちゃんが上手に音を教えることができた時はたくさんの拍手と笑顔をくださいました。

 ぎんちゃんはまだまだ訓練中でしたのでデモの後半は先輩犬ふじちゃんの見学をしなければなりませんでした。

ですが、ふじちゃんが上手に音を教えるときに「僕も音を教えるんだ!」と少し騒がしい場面がありました。

そんな時も皆様はぎんちゃん来年はがんばってねと温かく見守ってくださいました。

 

 そして10日にはFM軽井沢にゲスト出演もさせていただきました。

ここ数年毎年出演させていただいております。

もちろん、ふじちゃんぎんちゃんもスタジオに入らせていただきラジオ生放送の間は大変おりこうに机の下で寝ていました。

パーソナリティのM様大変ありがとうございました。


★スタジオの机の下で仲良く寝ています


★生放送中です

 


 バザーが終わりバザー会場を後にするときも皆様が大変温かく最後まで手を振ってくださいました。

その様子を拝見しながら協会の為にご自身のお時間と労力を惜しみなく使ってこのような素敵なバザーを開いてくださいましたことに、大変感動し、心を動かされ、大きなパワーをいただきました。

 改めて日本聴導犬協会は温かな方々に支えられて今があるのだと感じることのできた2日間でした。

 

 代表のS様をはじめとする、ご協力いただきました皆様、誠にありがとうございました。


訓練士学院第4期生卒業

スタッフ 奥嶋千夏



ユーザー訓練は楽しい!川遊びにいって来ました

2013-08-15 23:04:54 | 介助犬訓練

  真夏の暑さが続いておりますが、日本聴導犬協会の本部がある長野県の朝晩はとても涼しく過ごしやすいです。

 

 今、協会には『聴導犬のユーザーになりたい』というお二人がご家族とご一緒に滞在訓練をされています。

 さらに、聴導犬あいちゃんのユーザーさんもご家族4名でいらっしゃいました。

 そんな中、今日は訓練の一環で駒ヶ根高原へ川遊びに行って参りました。

人にとっても普段行かない場所というのは魅力的なものがたくさんあり目移りしますが、それは犬にとっても同じことが言えます。

協会内の訓練では上手にできていたのに外にでたとたんできなくなる。というのは魅力的なものがたくさんあり興奮しやすい状況にあるというのが理由のひとつです。

 そんな中でも聴導犬をきちんとマナーよくコントロールし、真夏の暑さに対して犬への配慮などを学んでいただくことがたくさんあります。

ご家族にも大変喜んでいただけたようです。

協会はお子さんが得意なのでお子さんがいらっしゃるユーザーさんを大歓迎しております。

 現在日本で52頭しかいない聴導犬のうち2頭(あいちゃん・ふじちゃん)と候補犬のぎんちゃんは一緒に川遊びをしました。

 ご家族にも楽しい思い出として記憶していただければいいなと思います。

日本聴導犬・介助犬訓練士学院第4期生卒業

現 スタッフ 奥嶋千夏

★みんなで集合写真

 

★歩行訓練中

★ぎんちゃんと奥嶋

★みんなで川遊び

 


91.GW特別講義

2013-04-26 16:04:21 | 介助犬訓練

GW中の5月5日(日)に、日本聴犬協会にて特別講義を行わせて頂きます。

高草山どうぶつ病院の橋本 昌広先生がご講義をして下さいます。

内容は、

愛犬の自然治癒力を高める 犬の東洋医学を学ぶ  です。

詳細は、下記アドレスにてご覧くださいませ。

http://www.hearingdog.or.jp/5.5.pdf

 

皆様、是非お問い合わせくださいませ。