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日本聴導犬・介助犬訓練士学院の学生ノート

(福)日本聴導犬協会付属・訓練士学校の学生によるブログです。

2012年5月28日パピークラスin江の島の感想

2012-06-26 22:21:11 | 補助犬訓練

 

日本聴導犬・介助犬訓練士学院第4期生 奥嶋千夏

 

 今回のパピークラスはスタッフ様2名、学院生2名、ソーシャライザー様3名、ボランティア様1名、新家族様2名。犬は協会から2頭、ソーシャライザーさん家から5頭、新家族様から1頭、合計10名と8頭の参加でした。私はとも君を担当し、ボランティアの鶴我様とペアとしてパピークラスに参加させていただきました。

 今回のパピークラスを通して感じ、考えた事を三つのポイントに分けました。

 一つ目は『ソーシャライザー様の役割』です。私は今回のパピークラスに参加するまでは、協会の候補犬をおしみない愛情で育ててくださる存在だと思っていました。しかし、ソーシャライザー様の役割はそれだけではなく、今回のようなパピークラスを通して聴導犬を世の中にアピールする役割も担っている。そう感じました。なぜかというと、江の島を散策中に犬に興味を持って声をかけてくださった人に対して短時間ではあるけれど、わかりやすく、詳しく聴導犬について説明されていたからです。声をかけてくださった人は笑顔で納得された様子でした。このように説明ができるということは聴導犬についての知識をきちんと持っていてその知識に自信がないとできないと思います。小さなきっかけから聴導犬について知ってもらう、その架け橋となるのがソーシャライザー様の役割だと感じました。

 二つ目は『パピークラスでの私たちの使命』です。自分の担当する犬の社会化に貢献する、犬を守る、ということは当たり前です。もうひとつの使命はソーシャライザー様やボランティア様とたくさん会話し、犬の普段の様子などを聞くこと、歩行中に気になることがあればアドバイスし正しい方向へ導くということだと思います。アドバイスする際の大切なことは相手をけなすのではなく、「もっとこうしたらうまくいきますよ。」と導くようにアドバイスすることです。しかし私はまだまだ未熟なのでレストランで食事をする時にとも君の尻尾が机から出ていたのに足で守っていなかったら、「尻尾がでているよ。」と教えていただきました。それからはきちんと犬を守るように意識しました。アドバイスをし合うことで忘れていたことの再確認ができると思います。以上のことは事故を起こさないようにすることにつながっていると思います。こういうことから私たちの一番の使命は事故を起こさないようにパピークラスを成功させるということだと考えました。

 三つ目は『パピークラスの意義』です。ソーシャライザー様から候補犬の普段様子を聞きその候補犬の苦手や得意を知ること、協会のしつけの方針の再確認、候補犬の社会化が主だと思います。しかし私はそれだけではなく、ソーシャライザー様との情報交換の場であり、今回のような協会外でのパピークラスでは聴導犬のアピールの場でもあると考えました。以上のように月に一度のパピークラスは大切な意義をいくつも担っています。毎回意識して取り組むことが私たちに必要です。

 以上の3つのポイントに分けて考えましたが、私はやはり楽しんで取り組むことが成功を呼び込む大切なポイントだと思います。自分が楽しければ犬も楽しい、参加してくださっている人も自然と楽しくなると思うからです。楽しむことが成功への第一歩だと考えます。

 


75. 更新! ADI(アシスタンス・ドッグ・インターナショナル)国際認定試験を再受験しました

2012-06-08 19:51:08 | 補助犬訓練

日本聴導犬・介助犬訓練士学院への応援をしてくださいますみなさま、お久しぶりでございます。

  第4期生の岡田です。

 宮田村も初夏の様子になり緑いっぱいの中、学院生4人 歩行訓練、車椅子操作、聴導犬&介助犬訓練、礼儀作法(必要なの?と思われる方もいらっしゃるでしょうが、訓練士でなくても、相手に好感をもっていただける礼儀は生きていくのに必要です。そうじも徹底的に行われています)など、沢山の事を学ばさせていただいております。

  そして、今月5、6日とADI(国際アシスタンス・ドック協会)の再認定試験が行われました。

  日本で初めて、日本聴導犬協会は2006年にADI国際認定試験に合格しています。

  今年は5年ごとの再認定試験の年で、カナダからRonさん(審査員の方)がおみえになり、

 1日目は協会の経営管理・育成・施設基準の3つの重点に審査され、会長、スタッフ、ユーザーさんはもちろん、いつも協会のためにご支援してくださっているソーシャライザーさん、ボランティアさん、役員もRonさんと面接されました。通訳には、英語通訳、手話通訳、要約筆記と情報保障もしっかりと、されました。

 2日目は、学院生の訓練の様子も審査され、第4期生も「緊張してはならないと笑顔、笑顔」と自分に言い聞かせましたが、顔がこわばってしまい、いつもの6,70%しかうまくいかない感じでした。前任、緊張は隠せませんでした。

  午後は、実際に2名のユーザーさんの電車乗車と買い物の様子がチェックされました。学院のある宮田村から電車の乗り、伊那市へ。

伊那市のアピタ

 

 2人のユーザー様もとても緊張されており、自分だったらと考えるとユーザー様のお気持ちがすごく伝わりドキドキしました。

 

私は今回 初めて電車の乗車に同行させていただきました。

学院生は、今 椅子を並べての乗車のシュミレーションとマナーを学んでいるところなので、実際にユーザー様と聴導犬との乗車の様子を見せていただけて、学んだことを思い返しながら同行することが出来てとても勉強になりました。

 電車の乗車時間は10分ほどでしたが、車内ではしっかりと足の下に聴導犬を伏せさせ駅員さんが障害者手張を拝見されに来たときも動かずにおりました。

 

 

 

買い物では、ユーザー様が他の人や子供、カートなどから自分の聴導犬を守らなければならないので、ひとつひとつ商品の棚ごとに人がいないかチェックされてカートを引かているのが印象的でした。

商品を選んでる時は大人しく伏せして待っておりました。

 

 

今回、協会がADIの再認定試験を受ける時に、学院生として参加をさせていただくことが出来まして、とても貴重な体験をさせていただきました。

ありがとうございました。

そして、カナダで補助犬を育成されている方(審査員)の話を生で聞くことが出来て、海外でのアシスタンス・ドックにも、より興味がわきました。

ADIでは、毎年カンファレンスを開催しているそうです。

今回の再認定試験に参加をさせていただいたことで、国ごと、団体ごとに訓練の仕方・基準はさまざまですが、トレーナーもユーザー様も同じ目標を持って活動しているので、そのために、お互い情報を共有し目標に向かって向上できたらと思いました。

 

 

日本聴導犬・介助犬訓練師学院 第4期生  岡田