日本聴導犬・介助犬訓練士学院の学生ノート

(福)日本聴導犬協会付属・訓練士学校の学生によるブログです。

126.【奨学金がつきます】訓練士学院第8期生さん募集

2016-01-01 13:58:05 | その他
新年あけましておめでとうございます。

↑でへっ「げんき君」



(福)日本聴導犬協会は盲導犬と同じ補助犬である、聴導犬と介助犬を育成し、 身体障がいの方に無料で貸与・無料でアフターケアを継続する「障がい者支援」。 捨てられた犬や飼い主のみつからない犬から聴導犬・介助犬を育成する「動物福祉」。 以上の二本柱で活動させていただいている団体です。 わたくしども後進育成のために、学校法人ではありませんが、 「日本聴導犬協会付属 日本聴導犬・介助犬訓練士学院」という学院も開校させていただいております。 現在第7期生さんが勤勉中でございまして、2016年4月からの第8期生さんを募集しております。 この度、ご支援者様のご意向で第8期生さんに奨学金をださせていただくことになりました。
条件として、卒業後は(福)日本聴導犬協会スタッフとして就労してくださる方など、
※要綱や詳細は以下の画像をご確認くださいませ。


ほじょ犬の育成をしたい、ほじょ犬を通して障がいのある方のお手伝いをしたい方など
ご興味のある方はぜひお問い合わせくださいませ。

<お問い合わせ>社会福祉法人 日本聴導犬協会
TEL:0265-85-4615
FAX:0265-85-5088
MAIL:inf@hearingdog.or.jp

全国身体障害者ほじょ犬サミット2015 in 松本

2015-10-06 14:37:14 | その他

全国身体障害者ほじょ犬サミット2015 in 松本

H27年6月21日、22日に、ほじょ犬サミットが開催されました。

盲導犬、聴導犬、介助犬の使用者だけでなく、各育成団体そして一般社会の方々も集まり、ほじょ犬を取り巻く環境について語り合いました。

ほじょ犬を取り巻く問題といえば、公共の場でのほじょ犬同伴拒否が挙げられると思いますが、問題解決のための話をするのではなく、まずは、それぞれの立場からいろんな意見を言ってもらい、相互理解を深めることを出発点としました。

分科会は、ほじょ犬使用者、一般の方、育成団体と分かれていました。私は、育成団体に参加しましたが、育成団体全体が一つになって取り組んでいく必要性が挙げられました。翌日は、ほじょ犬使用者だけでなく、賛同する一般の方、ペット犬を連れての参加者が、ほじょ犬への理解を求めて松本市内をパレードしました。途中、外国人観光客とすれ違い、パレードの主旨をお話したところ、オーストラリアでは、million paws walk と呼ぶことを教えてもらいました。2020年の東京五輪・パラリンピック開催に向けて、来年は、東京でほじょ犬サミットが開催される予定です。さらに多くの方々と犬の参加が期待されます。


                     

                                     

                                     厚生労働省HPより

身体障害者ほじょ犬のことをもっと知って、ほじょ犬ユーザーと補助犬を社会の仲間として受け入れてください。



第44回 耳の日記念文化祭 (主催 公益社団法人東京聴覚障害者総合支援機構) 

2015-05-17 21:24:38 | その他

   

 3月3日は耳の日です。この日を記念して聴覚障害者が自立を目指すと共に、社会へ向けて聴覚障害者への理解を深め、啓発を推進するために、2月28日(土)と

3月1日(日)に、東京都障害者福祉会館および港区立勤労福祉会館にて、第44回耳の日記念文化祭(主催 公益社団法人東京聴覚障害者総合支援機構 http://www.tfd.deaf.tokyo/ )が開催されました。

 日本聴導犬協会も聴導犬の紹介のためブースを開きました。毎年、日本聴導犬・介助犬訓練士学院生は、ユーザーとなられる聴覚障害者の方との交流のために同行させていただいております。今回は、ソーシャライザーとして20年ちかくお世話になっているYさまご家族とYさまの手話サークルのお知り合いであるT様、聴導犬こんちゃんのユーザーK様と聴導犬みちみちのユーザーH様そしてユーザーTさんと。先輩の聴導犬もりちゃんのTご家族様の3組ものユーザー様の協力を得て、2日間、大勢のご来場者の方とお話をすることができました。

 私はまだ手話ができないので、お話の内容もわからないことが多いのですが、聴導犬に興味を 持ち希望をされる方もおられ、ユーザーさんに質問をされておられました。例えば「マンションに住んでいるけれども聴導犬を貸与してもらえるのか?」「ペット犬を 飼っているけれども大丈夫か?」「家族の中に聴覚障害でない人がいるが貸与はしてもらえるのか?」「家の中では特に不自由はないが、外出するときのみ聴導犬を同伴したい」など、さまざまな内容で聴覚障害者が心配されていることを具体的に知ることができました。

 土曜日は大勢のご来場者がありかなり混雑し、また他の団体様の聴導犬を連れて来られたユー ザーさんもおられました。聴導犬こんちゃんは、時に愛嬌を振りまきながら、聴導犬のデモンストレーションで張り切ってくれました。日曜日は、3人の男の子が聴導犬を見つけ、顔や頭や前足を何回も触りにくるので、『優しくしてね』と声をかけた場面もありましたが聴導犬みちみちは、意にも介せず静かに横になっている様子をみて、訓練のすばらしさに感心しました。

                                 

ソーシャライザーのYさんは、日本聴導犬協会の歴史を知り尽くしておられ、最初から最後までずっと協会の紹介や 聴導犬の説明をしてくださいました。みなさんのご協力のお蔭で、この2日間充実したものとなりました。本当にありがとうございました。

最後に、協会のために毎日コツコツとおつりを貯めておられた障害のある方の代わりに、わざ わざ会場まで募金を持参してくださった代理人の方に感謝をもうしあげます。こうやって、多くの方々のご支援で、聴導犬の 育成ができます。本当にありがとうございます。

日本聴導犬・介助犬訓練士学院

第7期生 十川早苗

 


ご挨拶 第7期生より

2015-05-14 19:49:23 | その他

みなさま、はじめまして。

 2015年2月2日に聴導犬・介助犬訓練学院の入学式 を終えたばかりの第7期生の十川早苗です。50代 からの第二の人生を犬たちと過ごしたいと思い早期退職を決断しました。5期生(2年先輩)に、やはり50代 から入学され、昨年、スタッフの採用となられた前田さんがいらっしゃいますが、どうやら過去・最高齢の入学生となりました。若い人たちに負けないように日々頑張っております。 

 さっそく、日本聴導犬協会のエネルギッシュな活動に同行させていただきました。

2月6日、有馬もと(日本聴導犬・介助犬訓 練士学院 副学院長)が愛知医療学院短期大学での非常勤講師をされていますが、その講 義に同行させていただきました。講義では聴導犬と介助犬のデモンストレーショ ンも行うため、協会スタッフ2名、補 助犬4匹と共に 車に乗り込み、早朝に宮田村をでて名古屋に向かいました。途中すばらしい雪景色が続く中央自動車道を通り、大学近 くの清州城で、講義に協力してくださる名古屋市在住のI様と訪問犬半蔵君と合流して大学に向かいました。

     有馬氏と補助犬 打ち合わせ中?       学生さんたちと楽しい時間♫ 

 大学では、 私も聴導犬候補みみ(シーズーの元保護犬さん)をパートナーとして講義を聴講しまし た。講義の前半は、座学でみみちゃんは私の足元に敷かれたマットの上で時々退屈そうにしながらも一緒に受講しました。 座学では、犬が人に及ぼす影響から始まり、補助犬である訪問犬・聴導犬・介助犬についての説明、身体障害 者補助犬法の歴史と当事者主権の重要性、聴導犬の歴史と効用、最後は、脳の活性化 を行うことで自ら考えTPOがわかる犬に育てるための訓練の仕方について、学びました。

 後半は、協会スタッフのデモンストレーションを見学し、その後、学生さと一緒に補助犬訓練の体験をしました。デモンストレーションは、介助犬と車いすに乗った協会スタッフがペアになり行いました。スタッフが落としたスプーン、コイン、カードや携帯電話を介助犬が口で拾ってスタッフの手に渡します。また、靴下、スリッパや上着を脱ぐのを手伝ったりする様子を見ていただきました。その後、グループに分かれ、タイマーを用いて実際に聴導犬に音源まで導いてもらう体験をしました。

 同行した協会犬たちは、私には協会にいる時とあまり変わらない様子に見えましたが、スタッフの方には犬たちの微妙な違いが見えているようでした。人間が人前に立つとあがってしまうように、経験不足の犬たちの中にはデモンストレーションでは、緊張したり、集中できないこともあるので、上手にアシストしてあげる必要があるようです。

 

この日は、聴導犬・介助犬についての講義だけでなく、協会の社会貢献活動として訓練を行っている「訪問犬」についてのお話も聞くことができました。さらに協会から外に出て大学でデモンストレーションを行う補助犬たちの活躍の姿を見たり、それを支えているスタッフのさまざまな仕事を知ることができました。                 

                               助犬:盲導犬、聴導犬、介助犬および訪問犬の総称

             訪問犬の半蔵君

 

                                                      日本聴導犬・介助犬訓練士学院 第7期生

                                                                    十川早苗

 

 


協会のランチ

2014-06-17 20:13:27 | その他

今回は(福)日本聴導犬協会のお昼風景をご紹介させていただきます。

 

二年ほど前にNHKの『サラメシ』という番組に取り上げていただいたことがございますが、

協会のお昼は【一人一品持ち寄りランチ】です。

 

★昨日のランチ

 

一人が一品ずつ持ち寄り、ビュッフェ形式でランチを皆で食べます。

みなさんのおいしい手料理を食べながら、自然と会話が生まれ、一日の中でも楽しみな時間です。

このランチの形には大切な意味がございます。

ひとつはユーザーさんの体調管理の為です。

ユーザーさんは2週間協会で滞在訓練をされます。

訓練の中ごろになると疲れが出て、食事をされなくなります。

ですが、このようなビュッフェ形式で、会話のある良い雰囲気の中で食事をするので、疲れていてもバランスのとれた自然と食事をしてくれるようになります。

体調を崩される心配も少なくなります。

 

このランチのおかげで私も毎日元気に勤めさせていただけております。

他にも大切な意味がありますが、またの機会にご紹介させていただきます。

 

 

また、外部からのお客様がいらっしゃる時はみなさんおいしい料理を

召し上がっていただこうと張り切って作ってきてくださいます。

今日はY様がいらっしゃってくださり、一緒にランチでした。

★今日のランチ

★自分のお皿を作ってゆきます

 

★みんなでいただきます

 

実はお昼の間も犬たちは自由にしています。

「人がお昼の時はおとなしくしておこう」と、犬たちは自分で考え、足元で寝ています。

お昼も訓練の時間です。

 

(福)日本聴導犬協会

訓練士学院第4期生 卒業

奥嶋 千夏

 


聴導犬けいちゃんのユーザー上原麻実様(ペンネーム)の漫画

2014-05-31 19:15:26 | その他

 

5月1日現在で日本で活躍中の聴導犬は56頭です。

※厚生労働省HP参照

http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/syakai/hojyoken/html/b04.html

 

その中で沖縄県で活躍している聴導犬は1頭のみです。

(福)日本聴導犬協会から貸与させていただきました聴導犬、チワワのけいちゃんです。

けいちゃんのユーザーさんはなんと上原麻実さん(ペンネーム)という漫画家さんなんです。

この度は『リハビリテーション』という広報誌に上原さんの漫画を掲載していただきました。

 

 

このようなユーザーさんの活躍は本当に嬉しいです。

聴導犬の効用のひとつに『聴導犬とユーザーさんのハーモニーが社会を明るくする』という効用があります。

上原さんのように聴導犬のことを知っていただこうと、積極的に社会に出ているユーザーさんたちを心から尊敬いたします。

わたしも頑張らないと!と、気合が入ります。

 

皆様もユーザーさんの応援を何卒よろしくお願い致します。

 

(福)日本聴導犬協会

学院第4期生卒業 現スタッフ

奥嶋 千夏