みなさま、はじめまして候補犬のだいすけ(2才,甲斐犬とシェトランドシープドッグのMIX)です。
1期生が卒業をして、もうすぐ半年がたとうとしています。みなまさにご報告をと思っておりましたが、学院生さん達が忙しくて更新したくても、ブログがかけないみたいですなので、ボクがこれから協会の動きや、学院生さん達のご報告をさせていただきます
そうそう、もうすぐ日本聴導犬・介助犬訓練士学院第2期生の卒業が近づいているんです!7月には、第1期生の卒業試験がありました。ユーザーさんが受ける認定試験と同じような内容の試験を行うことになっているので、みんな頑張っています^・ω・;^
1期生の卒業試験の時には、なんと、ボクも1人の学院生さんと一緒に卒業試験に参加をしたんです。例えば、一緒にレストランに入ったり、スーパーで買い物をしたり、電車やバスに乗ったりもします。なんで、学院生さんの卒業試験なのに、そんなことをするのかなぁ?って思われますよね。
でも、これってとっても大切な事なんです。訓練で、ユーザーさんと一緒に動いて説明をしていても、実際に自分でやってみるのとでは全く違うんです。協会の中でできている事も、わかっているつもりでも、外に出ると緊張したり、あせってしまうことってありますよね。ユーザーさんと同じ体験をすることによって、また色々なものの見方が変わってきます。
1期生の時(6月頃)も、認定試験会場の松本へ行って、スタッフの指導で初めてのバスと電車の乗車訓練を行いました。スーパーで買い物の訓練を行っていても、バスや電車では色々な音や揺れがあって、スーパーとは異なります。学院生さんたちも緊張はしているけれど、ボク達だって緊張をします。そこで、乗車前には必ずおトイレを済ませておきます。人だって、緊張すると・・・ね。乗車前、乗車中、降車時など、その時々で気をつけなければいけないこと、行わなければいけない事をスタッフに教えていただきながら、勉強をしていました。
2期生さんあと、残り1ヶ月ちょっとの学院生活です。ボクも頑張るから、一緒に頑張ろうね^*・ω・*^vもうすぐ入学するピカピカの3期生さん達も、これから一緒にたくさんお勉強しましょうね。
下の写真は、一期生との卒業試験の風景です^・ω・^
ボクのお行儀のよさに店員さんもびっくり これから電車に乗ってきます^>ω<^
みんなと一緒にがんばったから、ボク達も電車の中でも笑顔だよ!
もうすぐ試験の2期生さんもがんばってね
寄付の予定があり、色々な団体を見てい回っているのですが、学生に補助犬ではない犬たちを連れさせて外部を回るのはどうなのでしょうか?
障害のある方は国から認定されてやっと店舗などに入れると聞きます。
何か問題があった場合を考えて、訓練士がトレーニングの為に訓練目的で入る事は理解できますが、テスト感覚で入られるのは正直抵抗があります。
訓練士の行う補助犬を通じてのリハビリテーションは、自立モデルとよばれるものになります。
自立モデルとは、訓練士が実際に体験をして、ユーザーさんの生活に補助犬がどう役に立つかを伝えるものになります。
分かりやすい例でお伝えさせていただきますと、盲導犬の訓練士であれば、アイマスクをして、視覚障がいの方の生活を体験すると言う事になります。
実際に体験をすることで、ユーザーさんにとって何が必要で、どんなところに不便を感じているかという事を体感していきます。
訓練士の学生ですが、協力店をかりてこれから訓練士になるにあたって実際にユーザーさんが受ける試験と同じことを体験することにより、これからのユーザー指導で何を伝えていけばよいか、気をつけるべき点やどんなサポートが必要かということを学んでいきます。
お店やバス、電車に乗るまでには、しっかりとした訓練を受け、会長の有馬が判断をして、同伴できるレベルになってから入店などをいたします。そして、地域の方々のご理解が大きく、訓練犬でも同伴を認めてくださる地元のスーパーや伊那バス様、松本電鉄様のお力添えで、訓練をさせていただいております。
10年以上前も、補助犬ユーザーのN様からも同じ内容を言われ、同じご回答をしたことがあります。ぜひ、補助犬育成への支援と関心をこれまで以上になにとぞよろしくお願いいたします。
さて、だいすけからの回答のように、補助犬は、医療モデル(治療を目的とする)ではありません。ユーザーさんが地域で、自己判断と自主決定を行いながら社会的な生活をするための自立モデルです。そのためには、訓練する側は、ユーザーさんの障がいを頭で考えるのではなく、同様の不自由さや出会うであろう体験を積んで、常に訓練に改善を加えていく必要があります。これらの活動を理解してくださっている長野県ではありがたいことに、多くのお店や電鉄、バスなどの企業様が(福)日本聴導犬協会が創業した1年後、つまり16年も前から協力をしてくださっています。補助犬は、ユーザーだけの物ではなく、社会の協力を得て、社会を明るくしたり、エネルギーの元となれる存在と確信しております。しいていえば、社会の一員となれる高い質によって、認めてもらえなければなりません。これらのことを考慮すると、D様のような店主の方が、同伴理由をご理解いただいて、店主側の意見も反映する機会を
、私ども学院にいただけますと、もっともっと社会の一員となれる補助犬育成に拍車がかかると思います。今後とも、ぜひお力添えをいただけますと幸甚です。ちなみに訓練や試験で入るほとんどの店舗は、(福)日本聴導犬協会の活動に協力をしていただいている店舗になります。