自然のままで、自然の状態であるものは・・・自然に帰ります・・・
人工的に作られたり・・・自然にある形を崩したりすると・・・自然には帰らなくなります・・・。
明治神宮の森があります・・・。(明治天皇を祀る神社です)
ご存知の方も多いと思いますが・・・都内に残る自然林では無く・・・・人工の森です・・・
本多 静六(林学博士)・・・上原 敬二(造園の祖)・・・本郷 高徳(造園家)・・・
(敬称省略しております)
などのお偉い方々が、永遠に続く森を造ると計画して出来上がった森です・・・。
樫(カシ)・椎(シイ)・楠(クスノキ)など常緑広葉樹を主木にした森で・・・
自然に更新していく森・・・多くの種類で埋め尽くされた事による「永遠の森」になりました・・・。
以前にもお話したように、植林のように杉ばかりを植えてしまい・・・
人が、枝きり・間伐などの手入れをし続けなければ・・・大きく育った木の葉で・・・・
下草が育たなくなり・・・木の生長も阻害されて・・・雨などの災害に弱い森になってしまいます・・・。
自然はとても危ういバランスの上で成り立っています・・・・。
人がむやみに手を入れればあっという間にそのバランスは狂い・・・一方が増えて一方が減ったり・・・
長い時間を掛けて造り上げてきたものが、一瞬で消滅してしまいます・・・。
古民家だからと言って、すべてが自然に帰る訳ではありません・・・。
それでも、ゆるぎない考え方と強い信念が「鎮守の森」明治神宮を今に残したように・・・
これからの社会で、本当に必要なものはどんな考え方なのか・・・そんな事を教えてくれる先人の教えだと想います。