暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

鎮守

2018年07月09日 | 古民家

 自然のままで、自然の状態であるものは・・・自然に帰ります・・・

人工的に作られたり・・・自然にある形を崩したりすると・・・自然には帰らなくなります・・・。

明治神宮の森があります・・・。(明治天皇を祀る神社です)

ご存知の方も多いと思いますが・・・都内に残る自然林では無く・・・・人工の森です・・・

本多 静六(林学博士)・・・上原 敬二(造園の祖)・・・本郷 高徳(造園家)・・・

(敬称省略しております)

などのお偉い方々が、永遠に続く森を造ると計画して出来上がった森です・・・。

樫(カシ)・椎(シイ)・楠(クスノキ)など常緑広葉樹を主木にした森で・・・

自然に更新していく森・・・多くの種類で埋め尽くされた事による「永遠の森」になりました・・・。

以前にもお話したように、植林のように杉ばかりを植えてしまい・・・

人が、枝きり・間伐などの手入れをし続けなければ・・・大きく育った木の葉で・・・・

下草が育たなくなり・・・木の生長も阻害されて・・・雨などの災害に弱い森になってしまいます・・・。

自然はとても危ういバランスの上で成り立っています・・・・。

人がむやみに手を入れればあっという間にそのバランスは狂い・・・一方が増えて一方が減ったり・・・

長い時間を掛けて造り上げてきたものが、一瞬で消滅してしまいます・・・。

古民家だからと言って、すべてが自然に帰る訳ではありません・・・。

それでも、ゆるぎない考え方と強い信念が「鎮守の森」明治神宮を今に残したように・・・

これからの社会で、本当に必要なものはどんな考え方なのか・・・そんな事を教えてくれる先人の教えだと想います。

 

 

 

 

 

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