暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

戻らない

2018年07月15日 | 古民家

 日本酒・・・言うだけあって、日本独特の製法で造られるお酒です・・・

一時期は、各地の伝統的な蔵が、たくさん潰されていく時代がありました・・・。

戦中・戦後・・・税金の主な徴収の的にされ・・・・

現代でもタバコと争うくらいの税金優良児・・?だと思います・・・。

以前は、1級酒・2級酒と言う、税金の割合の多い・少ないで分けられた日本酒の種類分けがありました・・・。

どんな人が見ても、1級のほうがおいしそうに思うはずですが・・・

名前が売れている有名銘柄で、税金をたくさん払えるメーカーさんがそこそこのお酒を1級で売る為のシステム・・・

そんな風に自分は理解しています・・・。(個人的見解です。)

おいしいお酒を、手ごろな値段で飲んでもらいたい・・・

名前が売れていないので・・・安くしないと売れない・・・

そんな日本酒が2級酒でした・・・。(あくまでも個人的意見です)

そんな時代も過ぎて・・・少し前からは・・・

飲み口がさわやかで、口当たりの良い「吟醸」・「大吟醸」などと・・・

極限まで酒米の表面を削った、高級なお酒が・・・

たくさんの酒蔵さんや、大手酒造メーカーから発売されています・・。

「上~如水」なんて(かなり前ですけど)・・・本当に水のような何杯でも飲めるようなお酒もありますが・・・

個性の薄い、どれも同じような日本酒ばかりが増えてきたように思っていました・・・。(おいしくないと言ってる訳ではありません)

それでも・・・この所・・・すごく個性的で、好き嫌いはあるかと思いますが・・・

極限までお米を削らなくて・・・若い発想で日本酒界をザワつかせている酒蔵さんもいらっしゃいます・・・。

ここ数日は、伝統を重んじる・・・そんな話を続けて来ましたが・・・当時と同じような事は出来ません・・・

古民家に住むにも、現代の設備をしっかり取り入れて・・・

当時の暮らしの負担をそのままで良いと言う訳ではありません・・・。

戦後の昭和は・・・いろんな事がみなぎって、大きく動きがあった時代・・・

あの頃のような社会は戻ってこないから、今でも・・・あの頃は良かった・・と言われるのだと・・・

どなたかが言っていました・・・。

伝統も文化も古民家の暮らしも、同じような社会は戻ってこないから、憧れが強くなっているのだと思います・・・。

これからは、その文化を継承しながら、次の世代にどのように残せるか・・・?

建築文化・生活文化を民家園と言う形や文化財として残して行くのは、国や行政が行って行きます・・・。

自分達は、地域生活に普通にある暮らし・・・

「民藝」と同じく、民家の素の部分がいかに大切かを伝え・その文化を継いで行く必要があるのだと想います。

 

 

 

 

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