暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

移築

2018年07月04日 | 古民家

 古民家の再生には・・・「移築再生」・「現地再生」・「部分再生」・「古材利用」・・・

などがあります・・・。

「移築再生」は、ほぼほぼあるがままの姿で・・・A地点からB地点へ・・・(こんなフレーズありましたね・・・)

利用可能な部材はすべて使用して・・・傷んでいる部分は新しい材料で補います。

「現地再生」は、土地付古民家を購入して・・・これもほぼほぼ使えるものはすべて使うのですが・・・

坪数や部屋数が多い場合・・・減築と言って、専門家が設計し直して坪数を減らして再築する場合もあります。

「部分再生」は、減築にも似ていますが、土間・台所・居間(ニワ・ダイドコ・オモテ)の・・・

立派な柱や梁のある部分の材料だけを使用して・・・それ以外は新しい材料で造ります。

「古材利用」は、解体された古民家から取り出された柱や梁をリビングの吹き抜けに使ったり・・・

玄関ホールに柱を取り入れたり・・・化粧材として使用します。

どの施工にも、伝統工法の技術がなければ・・・この先住み継がれるような建物には再生できません・・・

それ以前に・・・お施主様にご理解が無いと出来ないお仕事です・・・。

それなりの新築を建てられるくらいの・・・内容によっては・・・それ以上の費用と工期が必要です・・・。

それでも、古民家を残すその価値や、意味を理解して頂き・・・・

住み継がれる建物とはどういった造りの建物か・・・?先人の技術が何故すばらしいのか・・・?

そんな事を次の世代に残す事が出来る施工です。

大工さんは、木造住宅では重要な役割なので・・・お施主様もどんな人柄の方か気になるのですが・・・

それ以外の職人さんとは、なかなかお話する機会や、会う事も無いのが現状です・・・。

地鎮祭から上棟・・・・住まいが建ちあがる様を家族みんなで・・・

出来れば、森から住まいに使われる木が伐採されていく姿を目の当たりにする、住まい造りに関わり・・・

どれだけの人の手が関わって住まいが出来るかを知って頂きたいと思います・・・。

新築でも移築でも・・・一生心に残る住まい造りを体験して下さい。

 

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