暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

素材

2019年10月25日 | 古民家

 竹を使った生活用具はたくさんありますが・・・

この所、見かける機会も少なく・・・使っている場面に遭遇する機会も減っているかと思えば・・・

竹を薄く裂いて編み込んだ籠など・・・人気のある方の作品では・・・

数年待ちの人気商品となっていたり・・・

竹細工は・・・商売として成り立たなくなる中・・・

コーヒーのドリップとして作った商品が・・・人気沸騰した例もあるようです・・・。

懐かしい遊び道具で言えば・・・竹トンボや竹馬・・・生活の道具で言えば・・・箸や耳かき・・・竹串・・・

おにぎりを笹の葉っぱで包んだお弁当・・・富山の駅弁には器の一部で使われていたり・・・

建築で言えば・・・竹垣・・・土壁の下地竹小舞いなど・・・木材を使うのは当たり前として・・・

多くの竹が使われていました・・・。

竹と同じく・・・・

日本の木材も需要が減り・・・森は荒れて・・・保水力が失われた山は・・・・

土砂崩れや川の氾濫など・・・大きな災害の要因となってきました・・・。

竹垣に使われる竹で一般的なのは・・・真竹が多く・・・籠や竹ひごなどにも加工されます・・・。

食用にはほぼ・・・孟宗竹ですが・・・淡竹も真竹も食べられています・・。

成長が早い竹・・・消費される事で、竹林も整備され・・・健康的な竹が育ち・・・

素材が良ければ・・・艶もあり適度なしなりもある、質の良い製品が造られます・・・・。

杉やヒノキの森も同じように・・・伐採されない森には健康的な木々は育ちません・・・。

枝打ちされ・・・間引きされた森の中には・・・太陽をたくさん浴びた健康的な木々・・・

枝は土に還り・・・木の皮は垣根や瓦屋根の下地に使われ・・・

無駄にする所のない木材・・・・伐採後100年かけてその強度は増して来ます・・・。

循環する仕組みが止まって・・・悪循環のように生産者も減っています・・・。

教えを請う事が、かろうじて出来る今・・・

繋ぐべき技術を・・・伝えて行かなければいけないように想います。

 

 

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