三匹の子豚が暮らし始めた家・・・自分達で材料を選んで、想いを込めて建てました・・・。
自然素材の藁葺きの住まい・・・無垢材を使った木の家・・・硬いレンガを積み上げた家・・・
物語の行く末はご存じの通りで・・・計画を立てじっくり丁寧に、物事を積み重ねる事が大切という教訓・・・?
のようですが・・・
建築に関して言えば・・・コストや工期・・・暮らし方によって、安全に暮らせたレンガの家が良かったかは・・・
一概には言えないような気がします・・・。
藁(茅)は太陽の熱を遮り、断熱材の役割をしてくれ・・・通気性の良い素材は、風が通り抜け快適な空間を作ってくれます・・・。
無垢の木は、素足に心地良く・・・調湿効果もあって、杉や檜の香りはリラックス効果もあります・・・。
レンガ造りは、明治・大正と日本の産業を支え・・・当時を忍ばせる懐かしい佇まいを見せてくれますが・・・
地震大国の日本の環境や・・・施工に時間が掛かる・・・高額な建築費などの理由で・・・
今では、数少なくなった建物です・・・。
時代の移り変わりと共に建物も変わり・・・
町も様変わりして、三匹の子豚の物語が生まれたイギリスも、多分大きく変わって来たと思います・・・。
昔の物語が意味する内容を・・・今の子供達は理解出来ない暮しになっているかも知れません・・・。
それでも・・・兄弟で力を合わせ仲良く暮らす・・・地域で協力してみんなで町を元気にする・・・
それは今でも・・・これからも変わらない考え方だと思います・・・。
木を触った時の手触りや・・・田んぼの土を手ですくった時の冷たい感触や・・・
素足で走る学校の廊下など・・・頭で考えるよりも先に、肌で実感する・・・・。
自分で造り・・・自分で試してみる・・・体験する事に飢えている今の社会・・・
そこに価値を見出す・・・そんな時間がこれからも増えて行きそうな気がします。