暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

大きな屋根

2020年02月08日 | 古民家

 遅い木枯らしが吹いて・・・?夕日に映しだされる細い枝を広げた山の木々・・・

繊細なアートのようにも見えて・・・弱弱しい細い枝の中には、新しい命が、この先来る春を心待ちにしています・・・。

大きな屋根が特徴的な日本の建物・・・

それが茅葺でも・・・瓦葺きでも・・・深い軒は、夏の厳しい日差しを遮り、冬の貴重な日差しを取り込みます・・・。

茅葺はたくさんの空気を含み、断熱材の代わりになり・・・瓦の下に敷かれた土と杉の皮は断熱と防水の役割・・・

大きな姿でも、見た目ほど茅は重くなくても・・・見た目通り重たい瓦ですが・・・

地震の時は瓦が落ちて・・・頭を軽くして、建物の倒壊を防ぎます・・・。

基礎の無い足元は・・・建物がグラグラ揺れて・・ピョンピョン飛び跳ねて・・・

力を受け止めるのでは無く・・・いなして・逃がして・・・

礎石から柱がずれても・・・後から戻せる造りです・・・。

地震が少ない国では・・・レンガや石造りで、強固な建物・・・それは外敵から身を守る為・・・

中庭で過ごす生活に・・・大きな屋根は必要ありません・・・。

雨が多いのも、大きな屋根を造った要因で・・・

夏の蒸し暑さをしのぐ為・・・縁側や広縁を上手に使っていた暮らし・・・

雨が降った日も風が通り抜ける造りとして・・・大きな屋根が必要でした・・・。

・・・片田舎の農村でも、大きく立派な屋根の集落はたくさんあって・・・

それが・・・日本の気候風土に合った快適な住まいじゃぁないかな・・・と思います。

 

 

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