国や地域の気候風土に合った建物を造れるような取り組みが、少しづつですが動き出しています・・・。
無垢材を使った床や外壁・・・表しの柱や梁材・・・
竹小舞や木摺りの下地に・・・土や漆喰で仕上げた壁材・・・燻した瓦など・・・
景観の部分は・・・規制が緩くなったり、考え方の方向性が変わり・・・
伝統的な景観が守れるような造りが出来る考え方へ、大きく変わって来ました・・・。
それでも変わらず、良い方向性が出せずにいる一番厄介な部分・・・
それは・・・今までの考え方を否定する事になるから譲らないのか・・・?
建物を固めてしまう、基礎の形状や合板材と金物を使った耐震の考え方は・・・
伝統工法の真逆を向いた考え方のままです・・・。
揺れる構造の伝統工法は・・・曲がった梁材の組み合わせ・・・伝統技術による木組みの手仕事・・・
根拠を示す・・・数値で表す事でご納得頂ける今のシステムには合わない工法です・・・。
昭和25年~取り組んできた建築基準法を否定しかねない考え方で・・・
伝統工法を数値化して・・・その根拠を確認するにも、検証と確認で膨大な時間が必要となります・・・。
一番の問題は・・・だれが責任を取るのか・・・?
事なかれ主義の感覚の体制では・・・100年頑張っても伝統工法が手軽に造れるようにはならないでしょう・・・。
出来ない理由を全力で考える・・・出来ない理由を作り上げる・・・(あくまでも個人的な見解です。)
無理難題をどうしたら出来るのか・・・無茶な要求を、どんな手段を使えばやり遂げる事が出来るのか・・・。
困難を乗り越え・・・今まで日本の技術を世界に向け発信し・・・それを実践してきたのが・・・
日本の伝統的な技術と・・考え方だったように思います。