抱えきれないモノを手にして・・・不自由ない暮らしを手の上で転がして・・・
好きなようにして・・・満足しているつもりでいても・・・
何もない所には何も生まれない・・・ゼロはゼロのまま過ごしてゆく毎日で・・・
自分に向き合っていない・・・意味の見えない暮らし方や仕事の毎日に・・・
どこまでも人を育てるには大きな壁になるのかも・・・。

行先のあてなどなくなってしまった空き家は・・・いずれ国に渡り競売や文化財登録など・・・
建物の価値に合わせて利活用がされる、はず・・・なのに、金食い虫の土蔵や趣向を凝らした立派な古民家は・・・
新築以上に費用の掛かる古民家の改修に・・・前のめりに慣れない事情がついてくる・・・。

いわれも無く・・・ただ時代の間で漂う住まい造りに、時を歩く元気は無く・・・
ただその時代の派手さや勢いに任せて暮らしは組み立てられて・・・
早々に役目を終えるけれど・・・寿命よりも早く、暮らす人がそっぽを向いて・・・
見向きもされない住まいになり・・・悪者のように町の中で、うれしくも無い存在感を表してしまう・・・。
数世代継がれる古民家の魅力に、ハタリと気付いても・・・
同じような古民家を今から生み出すにも甲斐性は無くなり・・・
生かされて来た住いさえも・・・手放してしまう時間は、この先も続くのかも知れない。