暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

ヤポニカ

2020年08月18日 | 古民家

 住まいで使われる木材・・・すぐに頭に思い浮かべるのは・・・檜(桧)・・・

次に杉・・・松・・・でしょうか・・・?

梁に使われて来た松材・・・丸太でウリウリ曲がっていて、太くて力強い姿を思い浮かべます・・・。

マツクイムシの被害が広がり、地松と言われ・・・大きな梁に使える松材はほぼなくなってしまいました・・・。

新築で使われる松材のほとんどは、米松と言われ・・・輸入材となっています・・・。

強度あって、害虫にも強くて・・・日本を表す木材・檜・・・ですが・・・

杉の学名は、Cryptomeria japonica(クリプトメリアヤポニカ)と言われていて・・・

見ての通り日本が入っています・・・。

(日本の~と言うラテン語で、分類的には、ヒノキ科スギ亜科スギ属だそうです。)

杉の芯の部分・・・赤身(赤太)殺蟻能力が高く、油分も多く含んでいるので・・・

檜の辺材(廻りの白い部分)よりも防虫効果は強いそうで・・・

壁材にしても、油分で水を弾いて・・・外壁材としても適しています・・・。

地域によって性質は違いますが・・・檜だけでなく、杉の良さも知って頂けたと思います・・・。

でも、高温で水分や油分を強制的に乾燥、脱脂してしまう・・・

加工や組み立て・・・メンテナンスの少ない施工性だけ考えた・・・

ほぼすべての流通材に行われている強制乾燥をしてしまえば・・・

自然の持つ木材の力を奪ってしまい・・・無味無臭のカラッポの木材になってしまいます・・・。

個性を奪われた木材を・・・檜の家・・・と呼ぶ違和感・・・

本来の木材との違いを、多くの方に知ってほしいと思います。

 

 


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