暮らしと古民家

折々の暮らしの中気が付く大切なこと

歴史の違い

2022年03月26日 | 古民家
 矛盾した言葉が簡単に流れるけれど・・・いとも簡単に流される風潮に矛盾を感じて・・・
矛盾が生まれる世界に・・・不自由で居心地の良い世界に矛盾を感じながら暮らしている・・・。
家族の中にも・・・町の中にも、疑問が生まれるけれど・・・無かった事がすべての様に夕焼けを見て・・・
朝、目を覚ませば・・・自分だけが生き残る世界を夢見て、日常が始まる・・・。

空き家の問題が深刻だと歌って・・・新築の着工棟数が前年比からupと、奏でて・・・
どちらが楽しい暮らしなのか、はき違えるように・・・繰り返しの毎日が進んで行く・・・。
この先続くはずも無い、3世代住み継ぐ住まい造りも・・・
カタチを変えれば、200年でも歴史の中に残るはずなのに・・・
足元ばかり見つめる暮らしに慣れると・・・遠くに見える景色には興味が無くなってしまうのかも・・・。

農耕民族と・・・狩猟民族の違いが歴史にあっても、住まいを繋いで行く暮らしは、狩猟民族の文化が残している・・・
地に足を着けて・・・その場に留まる暮らしのはずなのに・・・
住処をないがしろにするのは・・・農耕民族の方なのかも知れない・・・。
多種多様な文化を見て・・・良い文化を手に入れて来たはずなのに・・・
住いを大切に・・・次の世代にも受け継ぐ文化は、まだ手に入れていないような気がします。


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贅沢

2022年03月25日 | 古民家
 江戸の町に・・・町民が押し込められている、一杯一杯の密な街造りでは・・・
ユラリと火事が飛び起きれば・・・かき消すように街はきえてゆく・・・。
農村風景の住い造りは・・・敷地も広く、お隣同志も遠く離れて、火事を頂く事も無く・・・
防風林も美しい住まい造りは・・・住まいを大切に守る工夫がされています・・・。

庶民が手を出せなかった瓦屋根は・・・贅沢な暮らしを与えない、お殿様の考え方で・・・
火事が増えてくると・・・その考えも納まり、板の屋根材は認められて・・・
権力があるうちは良くても、独裁者のようにふるまえない時代が巡り廻れば・・・
かしこまった舞台から、降りる時期が、いつの時代にも訪れてくるのかも・・・。

古民家といえば、茅葺の合唱造りや・・・本瓦の大きな入母屋屋根・・・
暗くて深い天井・・・柱や梁の黒光りする立派さは、その当時の豊かさで・・・
小さな住まいでも・・・丁寧で造りこまれた技が、残りはしても・・・
次の世代に伝える職人が数少なければ・・・残された技術を教えも出来ず・・・。
加工する技術を手にする事も出来ない・・・残されたモノを見て知るしかなくて・・・
残されたわずかな住まいも・・・手を掛けなければ、いづれは朽ちてしまう・・・。
木造の良さと裏腹に、火事には弱い古民家・・・環境造りから始まる息の長い住まい造り・・・
今も残る・・・今の木造の規制を超える・・・
先人が残してくれた造りの教えが、必要なんだと思います。


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頑固

2022年03月24日 | 古民家
 頑固な職人さん・・・
やんちゃな職人さんは多くても・・・
頑固一徹・・・ではないような気がして・・・
手仕事に誇りを持って暮らせるほど・・・モノ造りに力が無くて・・・
頑固さをまとえるほどの仕事が手に出来ない・・・時代の流れが・・・
仕事にも・・・遊びにも、暮らしの中にも染み渡ってしまった・・・。

宮大工さんは・・・社寺仏閣に関わる仕事だけに携わり・・・
古民家のような立派な住まいでも、造りに参加はしなかった・・・
結構、頑固な考え方も・・・何か意味があっての徹底ぶりだったのだと思う・・・。
中小企業がひしめき合うのは・・・今も昔も同じバランスで、下支えが無ければ成り立たない・・・
器用なお父さんが、近所の方々の手助けを頂いて・・・納屋を建たり、移築したり・・・
出来る事は自分達で納める考え方が消えて・・・少しづつ暮らしもしぼんでしまった・・・。

仕事以外は家庭の手当てを何もしない・・・なんて時代があるのは、サラリーマンの言葉が出始めて・・・
豊かさのあこがれ、昭和の世界にも・・・悲しい昭和の世界はたくさんあって・・・
農村風景の貧しい世界にも・・・憧れがあれば、深い悲しみもあるように・・・
暖かな暮らしを手に入れるには・・・繰り返されたありがたいお手本が、山のように積まれています・・・。
融通の利かない頑固さが拍手され・・・愚直なほど同じ事の繰り返しに拍手が沸く・・・
時代の流れで変化する暮らしがあったから・・・
古民家の頑固さを上手に取り入れた住まい方が、この先に生まれて来るような
気がします。


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一滴

2022年03月23日 | 古民家
 一筆書きの川が流れている・・・
川面に映る水草と・・・赤青黄色の草花は・・・
自然と流れる時間の中で、生まれては消えて広がり・・・
見捨てられた場所ほど・・・困り果てる雑多な世界を創って生き延びて・・・
豊かな暮らしの果てに、入り込んでゆく・・・。

時には町を飲み込む大きな川も・・・人の暮らしには欠かせなくて・・・
お茶碗を濯ぐにも、稲を広げるにも・・・抱えきれない川が必要です・・・。
豊かな川のほとりには文化が生きて・・・肥えた土地を求めて稀有な伝統も生まれる・・・。
入れ替わり立ち代わりが・・・繰り返されるほど、複雑な迷路に飛び込む暮らしが生まれて行く・・・。

雨の一滴は・・・細い筆の手にこたえに流れて、抱える筆の太さになるまで遥かな旅をして・・・
人が飛び越せない幅に成長すると・・・そこには多種多様な生き物が囲われて来る・・・
泳ぎ切れない大きさに成長すると・・・もうすぐそこは大海原の波のほとり・・・。
欠けては廻らない大きな輪の中に・・・大切な森や川や海の繋がりがあるように・・・
住処に廻る時間の中にも・・・ウルンと刻む時間の流れを取り込んで・・・
いつまでも住み継がれる住まい造りに・・・流れ込んで行ければ良いと思います。

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単純な

2022年03月22日 | 古民家
 子供の声が聞こえない公園が増えて・・・
お家の前に・・・箒を手にするおじいさんと声を掛け合う朝も無く・・・
キンと触れ合う牛乳瓶を・・・黄色の箱から取り出すお手伝いも与えられない・・・。
小奇麗に整えられた暮らしは静かに流れ・・・たゆたう毎日にも心穏やかでいられる・・・。

柴刈りに・・・まき割り・・・
昔話しの暮らしで、山の景色が変わる時代もあって・・・山の木がたくさんいじめられて再生して・・・
人の暮らしがお邪魔な事は理解していても・・・広がる世界に止まる様子は見れなく・・・
オオカミ少年の様に、なんども・・・何度も同じ言葉を繰り返しつぶやいている・・・。

生まれた場所で育ち・・・温められた暮らしは、地域を育て・・・
変化は少なくても、一期一会の繰り返しで、人も守られて来たのに・・・
穏やか過ぎる地域には・・・カラリと空き家も、凍えた心も増えてしまう・・・。
モノを造り・育てる、単純で複雑な手仕事が・・・簡単に投げ出されるけれど、とても大切な技術だと気付く・・・
未来があるけれど・・・苦労も多い昔話しの暮らし方は・・・
育てる苦しさと、収穫の感動で・・・
単純すぎる毎日のしつらいの中で、育まれて行くのかも知れない。





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