江戸の町に・・・町民が押し込められている、一杯一杯の密な街造りでは・・・
ユラリと火事が飛び起きれば・・・かき消すように街はきえてゆく・・・。
農村風景の住い造りは・・・敷地も広く、お隣同志も遠く離れて、火事を頂く事も無く・・・
防風林も美しい住まい造りは・・・住まいを大切に守る工夫がされています・・・。

庶民が手を出せなかった瓦屋根は・・・贅沢な暮らしを与えない、お殿様の考え方で・・・
火事が増えてくると・・・その考えも納まり、板の屋根材は認められて・・・
権力があるうちは良くても、独裁者のようにふるまえない時代が巡り廻れば・・・
かしこまった舞台から、降りる時期が、いつの時代にも訪れてくるのかも・・・。

古民家といえば、茅葺の合唱造りや・・・本瓦の大きな入母屋屋根・・・
暗くて深い天井・・・柱や梁の黒光りする立派さは、その当時の豊かさで・・・
小さな住まいでも・・・丁寧で造りこまれた技が、残りはしても・・・
次の世代に伝える職人が数少なければ・・・残された技術を教えも出来ず・・・。
加工する技術を手にする事も出来ない・・・残されたモノを見て知るしかなくて・・・
残されたわずかな住まいも・・・手を掛けなければ、いづれは朽ちてしまう・・・。
木造の良さと裏腹に、火事には弱い古民家・・・環境造りから始まる息の長い住まい造り・・・
今も残る・・・今の木造の規制を超える・・・
先人が残してくれた造りの教えが、必要なんだと思います。